第47話 突撃
バイクを走らせてはや数分、流れる景色は変わらず岩肌ばかりで、全く面白みがない。
初めてのツーリングがこんなつまらない景色とはな……。
「さーて! もうすぐだぞ! トム!」
「なんでそんなの分かるんだよ!」
「ほれ、ハンドルに装着してあるスマホを見ろ!」
そう言って社長さんの背中から覗き見すると、変な地図が表示されていた。
「なんだよその地図? ナビか?」
ナビっつっても、こんなところGPSが届くわけが……
「あぁこれか? これはグローディに解析させたものを表示したものだ」
「グローディが?」
グローディってこんなことまでできるのか? いや、AIだから進化を続けているもんなのか?
「凄いだろ! 流石私の愛しい我が子! 進化も早くて私はもう……この場にいるならツヤツヤになるまで撫でてやりたいくらいだ!」
「まぁ……確かに進化は凄いな」
数十回も潜ってたらそこまで進化する……のか?
「おっと……トム、ちょっと止めるぞ!」
「え?」
「前を見ろ」
前……あっ。
目の前にいる何か……ありゃ……あの緑の怪物か?
ただ、少し違うところがある、奴らは遠目で分かるくらい武装をしている。
防具を身に纏った奴、剣や槍を持っている奴……ありゃ、やばいな。
「今のうちに武器を抜いてろ!」
「あ、あぁ!」
奴らの群れから少し離れた位置に停車し、俺はスプレーとライターをそれぞれ手に持った。
「グローディ、トムに武装したゴブリンどもの対処法を教えてやれ」
『はい、先ず彼らは武装をしていることから通常個体よりも賢いと思われます、ただし、耐久度に関しては通常個体とほとんど変わらないため、攻撃さえ当てればすぐに倒せます、しかし、彼らもそう易々とやられるはずがないため、2人以上の連携プレーがおすすめです』
ほう、チームプレー……
「よし、私は前線で戦うからお前は後方から火炎放射、催涙スプレー、水鉄砲、なんでもいい、援護しろ」
「お、おう! 任せろ!」
初めて戦う相手だが、一応戦闘経験がある社長さんと一緒だし、俺には新たな武器がある、なんか……行ける気がする!
「さぁ、突撃ぃぃぃぃぃ!!」
社長さんの叫び声と共に、俺たちは走り出した。
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