第44話 遠隔攻撃担当、トム
「それよりトム、こいつを使え!」
社長さんはそう言うと、荷台のケースから何かを取り出した。
それは……
「お、おい! そりゃなんだよ! ただのオモチャじゃねぇか!」
よく外資系の玩具屋に売っていそうな巨大な水鉄砲だった。
子どもの頃はこういう水鉄砲を親にねだるくらい欲しかったが、今は全然欲しくない。
「こん中には特殊な液体が入っている! そいつで奴らを倒せ!」
「えぇ!? 俺が!?」
「良いからやれ!」
「あ、あぁ!」
しゃあねぇ! やってやるか!
「おりゃ! 食らえ!」
照準を合わせ、俺は奴らに向けて引き金を引いた。
すると奴らは、消し炭……ではなく、石になっていった。
なるほど、やはりマグマっぽいからだろうか?
まぁなんでもいいや!
「そーら、石にしちまうぞ!」
まるでメデューサになった感覚だ、別に俺の目にはそんな力はないが。
放射を続けていると、奴らはほとんど石になり、残りの連中も勝てないと判断したのか、地中の中へと入っていった。
「流石だな、やはり私の見込み通りの男だな! トム!」
社長さんは拍手をしながら、俺を讃えてくれる……嬉しい気持ちはあるが。
「……で、社長さん、なんだその恰好は」
「おお、この格好か、これはこの洞窟探索用に特注で作らせたスーツだ! かっこいいだろう!」
「かっこいい……うーん」
「うーんとはなんだ!」
「いやちょっと……反応に困る」
まぁこういうのって、動いたらカッコよかったりするのかな?
というかその恰好重くないのかな? 割と装甲が厚いが……
「そうそう、こいつを持っていけ」
社長さんはそう言いながら、スプレー缶を装着していた巻いていたベルトごと渡してきた。
「あぁ……ありがとう、あんたは持たなくていいのか? 社長」
「あぁ、私にはこの傘とグローディがあるからな、役割分担ってやつだよ」
「役割分担……まぁそうか」
この場合社長さんが近距離戦、俺が遠隔攻撃ってところか。
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