第42話 弾切れ
「うおぉ!? こ、こいつらか!?」
見えていたのはスライムに似ている……けど、見た目に明らかな違いがあった。
奴らの見た目はまるで溶岩のようで、熱さがこちらにも伝わるほどだった。
「ど、どうする……恐らく火炎放射すると奴らは元気一杯になるだろうな……」
奴らはまだこちらには気づいていない……物陰に一旦隠れよう!
グローディ、なんかヒントを……
「グローディ、生命反応にあった奴はどうやらあの液体の怪物のマグマ版みたいな奴のようだけど、多分火炎放射は効かなさそうだ、どうしたらいい?」
『ただいまより対処法を考えます、少々お待ちください』
おいおいおい、すぐには解明できないのかよ!
どうしよう……このままとどまっても何にも……
「と、常盤く~ん! ど、どこだ~い?」
クソ! あのバカ来やがった!! ……あぁ、俺が放置してたんだった。
つーかやべぇ、先輩が大声で俺を呼んだせいでスライムどもが一斉に反応しだした!
「う、うわぁ!? な、なんだよこれぇ!? と、常盤くぅ~ん!?」
マグマみたいに先輩の方に流れてきてる! あぁもうめんどくせぇ! どうすりゃ……
『解析完了、スプレーをそのまま怪物に噴射してください、多少は弱まると思われます』
「ほ、本当かぁ? まぁ今は考えている暇は無いか!」
物陰から出て、俺は先輩の前に現れた。
「と、常盤くん!?」
「下がって!!」
「え、えぇ!?」
「早く下がれってんだよ!!」
声を荒げると、先輩は言う通りにしてくれた。
そして俺はヘアスプレーと催涙スプレーを持ち、二丁拳銃のように噴射した。
すると奴らは……縮み始めた?
「お? 本当に効いてる?」
何か知らないが、効果があるようだ。
「い、いいぞ常盤くん! いけいけ!」
先輩も声援を送ってくれている、いつもうざい先輩だが、なんか嬉しいな。
俺は噴射を続けた……奴らは怖気ついたのか後ろへと下がっていく……これで勝てる、そう思った。
しかし、調子に乗ると返しが来るものだ。
段々と、スプレーの勢いがなくなって来ていた。
「おいおいおい、こんな時に切れるのかよ!?」
やばい! もう中身が空っぽになったのか、一滴も出なくなっちまった!
奴らも隙有りと考えたのか、こちらに流れてきている……どうすれば……。
「クソ! 来るな!」
悪あがきで空のスプレー缶をぶん投げたが、奴らはものともせず、スプレー缶を蒸発させちまった。
「ど、どうするんだよ! 常盤くん! このままじゃ俺ら…‥」
どうすればいい……どうすれば……
面白かった、続きが見たいと少しでも思ったら、下の★評価、ブックマーク、感想よろしくお願いいたします!




