第41話 マグマ
あれから進み始めて……はや数時間、大分疲れてきた。
「おいおい、常盤くーん、ばててんの? はぁ……はぁ……」
「先輩もそんな変わらないじゃないですか」
先輩は俺以上に息切れしていて、もはやいつぶっ倒れてもおかしくない状態だった。
しょうがねぇな、確か朝かったコーヒーがあったはずだ。
「先輩。水分です」
俺は投げ捨てるように先輩にコーヒーを放り投げた。
「ちょっと常盤くん、俺はブラックしか飲めないんだけど!? これ砂糖とミルクめちゃくちゃ入ってるじゃないか!」
「知りませんよ、そんなの」
「はぁ!? お前どの立場で……」
「じゃあ捨ててください!!」
「……!?」
……日頃の鬱憤が溜まっていたのか、俺は大人げなく声を荒げてしまった。
ダメだダメだ、こんなんじゃ……きっと、出口のないこの洞窟の中で歩き続けてイライラしてんだ。
「……いいから飲んでください、先輩汗まみれじゃないですか」
「あ、あぁ……じゃあ言葉に甘えるよ……」
先輩は急に大人しくなり、渡したコーヒーを飲みだした。
全く、こんな奴にマジになる必要はないな……でもなぁ、やっぱり癪に障るわ。
グローディだったら、良い解決法を見つけてくれるのだろうか?
『前方に生命反応あり、今まで遭遇した生命体ではない可能性があります』
「おっと……それはいいニュースだ」
なんてこった、今まで遭遇したこと無い奴って……ちょっと怖いな。
「グローディ、解決策、見つけてくれるか?」
『任せてください、もっと近くに寄れば分かるかもしれません』
「そっか、じゃ……」
俺は怖さを何とか抑え、走り出した。
「お、おい! 常盤くん!」
後ろで喚いている奴のことなど見向きもせず、俺は走り続ける。
そして見えてきた……オレンジ色の光が。
あそこに新たな生命体が……
「うおぉ!? こ、こいつらか!?」
見えていたのはスライムに似ている……けど、見た目に明らかな違いがあった。
奴らの見た目はまるで溶岩のようで、熱さがこちらにも伝わるほどだった。
「ど、どうする……恐らく火炎放射すると奴らは元気一杯になるだろうな……」
奴らはまだこちらには気づいていない……物陰に一旦隠れよう!
グローディ、なんかヒントを……
「グローディ、生命反応にあった奴はどうやらあの液体の怪物のマグマ版みたいな奴のようだけど、多分火炎放射は効かなさそうだ、どうしたらいい?」
『ただいまより対処法を考えます、少々お待ちください』
おいおいおい、すぐには解明できないのかよ!
どうしよう……このままとどまっても何にも……
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