第39話 前へ
「そういえば部長……それに他の連中ももしかしたらこの中に……」
……何やら胸騒ぎがする、恐らく部長らは何の装備も持ち合わせていない。
もしかしたら俺の同僚も既に怪物にやられている可能性がある。
「早いとこ進まねぇと……って、早速出やがった!」
目の前にいたのは、一番最初に遭遇した怪物たちだった。
一度遭遇したことがあるからか、余裕自体はある……が、怖い気持ちもある。
「やってやるぜ! お、おりゃああああ!!」
まだ奴らはこちらに気付いていない、俺は早速、素人ながら蹴りをお見舞いした。
数体が消し炭になり、奴らは動揺しているのか武器は抜けていない様子だった。
行けるぞ!
「食らえ!」
催涙スプレーを奴らの顔面に向けて噴射した。
奴らは一斉に目を抑え苦しんでいる。
「よっしゃ! 行けるぞ!」
俺は日頃のストレスが溜まっていたのか、躊躇せずに奴らをぶん殴った。
奴らはどんどん消し炭になっていき、勝てないと判断したのか、奴らは散り散りに消えていった。
だが俺は逃がさない、ライターに火を点け、スプレーを噴射した。
逃げようとした連中に命中していき、気が付くと周りには消し炭だけになった。
数体逃がしてしまったが……追っている間に他の怪物が同僚たちを襲っているかもしれない……そう考えた。
「奴らが逃げた先に、会社の人がいないと良いが……」
早くこの洞窟を何とかしなきゃな……俺は前へと走り出した。
☆
「グローディ! この先に生命反応は?」
『今のところ確認できません』
前と同じように進みながら携帯を前に出す。
そしてグローディに生命反応を確認させる……これの繰り返し。
まるで釣りでアタリを待つようなやり方だが、これ以上に最善のやり方が見つからない……
『生命反応感知、一つは人間と思われます、その他の生命反応もありますが、体温から推測すると、以前遭遇した液状の生命体と考えます』
「人間と液状の生命体? あぁもしかしてスライムみたいな奴の事か……あれ? こんなピンポイントに選別できたっけ? まぁいいや!」
よくわからんが、襲われている人がいるみたいだ、会社の誰か? 急いで助けに行かなきゃな!
俺は反応のあった場所へと急行した……すると、見えたのは。
「うああああ!? た、助けてくれええええ!?」
……先輩がスライムに襲われそうになっていた。
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