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AIの力でダンジョン攻略 ~コンシェルジュAIの言う通り~  作者: 立風館幻夢
第二章 二度目の遭遇

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第36話 数週間経った後

そこから何週間たったのだろうか、いろいろ大変な日々が続いた。

変な洞窟が至る所に出現した影響で、自衛隊やら警察が使う物品の消費が多くなったり、防災グッズを買い占める人が増えたためか俺の会社の商品も注文が殺到、忙しい日々に追われている。

で、俺は会社でどうしてるのかと言えば……


「常盤くん、これちょっと頼む」

「はい」

「あ、常盤先輩、これについてなんですが……」

「あぁ、それは……」

「常盤くん! なんだこれは!」

「も、申し訳ございません!」

「常盤くん、電話!」

「はい、お電話ありがとうございます、株式会社スクマッチ、担当の常盤でございます」


オフィスの中を右往左往、あっちで作業し、こっちで作業し……

それは俺だけじゃない、他の人たちも俺と同じようにオフィスを駆けまわっていた。

いつも以上に仕事をし、いつも以上に怒られ……段々、無の感情になってきた。


「いや、キツイね、常盤くん」

「そうですね、部長」


喫煙所で、上司とコミュニケーション……これも仕事の一環だ。

ライターに火を点け、上司のタバコを灯した。


「どこもかしこも変な洞窟の話題で困っちゃうよねぇ、こっちも人手が足りてないってのに、注文が殺到でさ……」

「そうですよね」

「自衛隊も警察も、対応に追われてるみたいだよねぇ、俺らは儲かるけど、あんまり嬉しくないよねぇ、常盤くん」

「ほんとそうですよね」


テレビをつけても、スマホをつけても、新聞を開いても、まずトップには変な洞窟と地震の話題だ。

日本と比較的近い国は勿論、世界中で同じような現象が起きていて、国連が非常事態宣言を出すか出さないか議論中らしい。

貧しい国では洞窟のせいで家を追われて物乞いが大量発生するわ、食糧危機や水飢饉が起きて混乱状態、比較的先進国では失業者が増えてあちこちでデモが起きている。

国家が強い権限を持っている国では洞窟に近づいたら拘禁刑や罰金を設け、軍が市民の行動を制限し、ある大国の大統領は「この騒動の発端は隣国の陰謀だ」とかなんとか言って敵を作り出そうとしている。

かくいう日本は、それらの国と比べたら比較的落ち着いている方だ、そりゃみんな不満や不安を抱えている、けど災害慣れしている影響か、殆どの人は冷静に行動している。

俺みたいに「災害はあるけど仕事をしなきゃいけない人」も大勢いるわけだし。

ただ問題は山積みだ、学校を再開するかしないかで国会は揉めまくり、陰謀論者がSNSで訳の分からないことを主張、インフルエンサーがあることないことを言いふらす、オールドメディアが政府叩き……

なんというか、もう情報は見たくない、俺みたいにスマホやテレビの電源を切って、新聞もただの燃料や油取り紙や鳥籠のシートに使う人が増えた気がする。


『……もしも興味があったら、私の会社に入らないか?』

『お前はzAI社員候補だからな!』


何日経っても、何週間経っても忘れられない、あの時のこと。

あの時、俺は洞窟を消し去ることができた。

警察も自衛隊も、未だにあの洞窟の実態を解明できていない様子……少なくとも日本で分かっているのは、俺と、社長さんと、ミオちゃん……

俺はダンジョンで共に戦ったライターを見ながら、考え込んだ。


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