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第2話 洞窟

「……なんとか揺れは収まったか」


しばらくすると揺れは収まった……が、辺りは真っ暗で何も見えない。

普通こういう公共交通機関には非常電源があって駅構内は明るくなる……と、聞いたのだが、いつまで経っても明るくなる気配はない

それどころか、人の気配すらないように思える……これはどういうことだ?

何か灯りは……携帯を使うか。

携帯の電灯機能を点けた……が、ここである違和感を覚えた。


「あれ? 地面こんなに凸凹してたか? それに……電車が無い?」


今立っている場所は、全く別の場所に思えた。

地面はまるで舗装されていない道路、周りには電車も、ホームドアも、駅名標もない。

それまでいた人も……どこにもいない。


「おーい! 誰かー! 無事ですかー!?」


……俺の放った声は、洞窟の中をこだまするだけだった。

どうすればいい……この場に動かず誰かが来るのを待つか? 少しでも進んで誰かを探すか……。

……ここは。


「……少しでも進むか」


ここが得体の知れない場所である以上、留まっていても仕方がない。

山で遭難した際も、先ずは安全な場所へ移動するのが良いとされているらしい、ここは洞窟だが、似たようなものだろう。

携帯の灯りを頼りに、俺は歩き始めた。


それにしても……俺以外に駅にいた人々はどこへ行ったのだろうか?

あれだけの人数が急にいなくなるなんておかしい、本当にどこへ?

そんな事を考えながらしばらく歩いていると、向こう側に強い光が見えた。

も、もしかして出口か!?


「よっしゃ、ラッキー!」


まるで灯りにぶつかるハエのように、俺は一目散に光へ走り出した。

これが……俺の運命を変える決断であることを知らずに。


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