第29話 考え事
「ふぅー……」
本当に、色々ありすぎだ。
変な洞窟、変なAI、変な社長、ピンクの高級車にデカすぎる家、そして……
「この風呂、デカすぎんだろ……」
旅館の温泉か、というぐらい広すぎる浴室。
多分これ社長さんが入ってもめちゃくちゃスペース余るだろ……
『……もしも興味があったら、私の会社に入らないか?』
社長さんの会社か、そういえば俺って、なんで今の会社を選んだんだっけ?
大学を卒業する時は、自衛隊か警察に入ろうかと思っていたかな? 誰かを守る仕事に就きたいとか、そんな事を考えていたかな……
でも、俺は体力も無い、卓球も高校で辞めちまったし、これといった記録も残せなかった。
そんで俺は、国を守る一端を担うと聞いて、防衛産業……つまり自衛隊が使用する物品を扱う会社に入ったが、最近、ここにいて正しいのか疑問に思っている。
「はぁ……簡単に言ってくれるよな、社長さんも」
ベンチャー企業らしいと言えばそうかもしれないが、社長さん、金にがめつい上に利益を感じたら一直線、そしてなんでもいいから使えそうな奴は取り入れようとする。
まぁ、ああいうのが経営者として優秀なんだろうな、というのは素人の俺でもわかる。
「ミオちゃんはどう思ってるのかな?」
ミオちゃんは社長さんに「ここにいていい」と言われたとき、少し迷っている様子だった。
まぁあれぐらいの歳の子は悩むことが多いとは思う、俺もそうだったし。
「ミオちゃん……あっ」
そ、そういえば、この風呂……ミオちゃんが入ったんだよな、と、ということは。
この風呂には、ミオちゃんの……
「馬鹿か! 何考えてんだ俺は!」
こ、これはあれだ、色々あってそういう欲求が溜まってしまっているんだ。
そ、そうだな……早く部屋で発散しよう、うん。
部屋はジャスミンさんに教えてもらったし、社長さんにも悪いからさっさと出よう。
「我が息子よ、どうか落ち着いてくれよ~」
剣を鞘に納め、俺は脱衣所へと向かった。
さっさと発散しよう、明日はどうなるかわからんが、とにかく今は……。
俺は曇り掛かった扉を開けた……
「……なっ!?」
俺は、目の前の光景に、思わず呆然としてしまった。
目の前には……
面白かった、続きが見たいと少しでも思ったら、下の★評価、ブックマーク、感想よろしくお願いいたします!




