第24話 緑茶と勧誘
「まぁいい、ところでこの緑茶なんだがな、お茶の名産地静岡県で取り寄せた高いやつなんだよ」
「あんた無駄な事には金掛けないんじゃなかったのか?」
「お茶に関しては別だ、ほい」
そういうと社長さんは湯呑を俺とミオちゃんに差し出した。
湯呑はこれまた100円ショップに売ってそうなやつ……そこはこだわらないのか。
「ちなみにグローディはお茶の入れ方に関しても詳しいぞ! グローディ、美味しいお茶の入れ方を今一度教えてくれ」
『はい、まずは沸騰したお湯を湯呑に入れます、60度~80度くらいが最適の温度です、急須の中に茶葉を入れたら優しくお湯を入れてください、急須を軽く振ってお茶を注ぐと最後の一滴まで注ぐことができますよ』
社長さん、好きなものに対しては熱心なんだな……自分の作ったAIにこんな機能を入れるなんて。
「さ、お茶でも飲みながら……私たちの今後について話そうじゃないか」
「今後?」
「あぁ、まずはトム、お前今働いているよな?」
「あたぼうよ」
じゃなかったらこんな服着て地下鉄に乗らないだろ。
「そこでだ……もしも興味があったら、私の会社に入らないか?」
「あんたの会社?」
zAI社にか?
「でもよ、俺AIなんか知識も何もないぜ? 情報系の勉強なんかもしたこと無いし……」
「あぁいいさ、そこんところは私が教えてやる、それよりも私が興味を持ったのはあの変な洞窟だ」
あの洞窟がどうしたんだ?
「あの洞窟、私が宝石を取ったら元に戻ったろ?」
「そりゃな、それがどうしたんだよ」
「つまりだ、今のところ、あの変な洞窟に対処できるのは私たちしかいない……そうではないか?」
「あぁまぁ……かもな、で、それとあんたの会社に入ることの何の関係が?」
「まぁ言ってしまうとだな、私の作った可愛い我が子……グローディの宣伝に使えるかもしれないとは思わないか?」
「はい?」
AIの宣伝? どうやって?
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