第13話 遭遇
「グローディ、まだ道は続くのか?」
『はい、まだ続く見込みです、しかし、音の反響などから3㎞先に行き止まりの気配がします』
「おお! 聞いたかトム! もうすぐ行き止まりだ! さすが愛しの我が子!」
「いや、喜んでる場合かよ、行き止まりってことは出口じゃねぇってことじゃ……」
「だがこの洞窟は一本道だ、それに仮に救助が来たら分かりやすい場所にいたほうがいいだろう?」
「あぁ、まぁ……それはそうか」
もうすぐ行き止まりか……社長さんの言う通り、そこで救助を待った方が得策か。
それにしても、女の子は俺から離れようとしない、ずっと後ろに隠れている。
ずっと社長さんを睨みつけているようにも見える、社長さん何かこの子に恨みでも売った? 会ったばかりだよな?
「グローディ、生体反応……いや、いい」
社長さんがグローディに生命反応について聞こうとしたその瞬間、目の前に見えたもので言葉を中断した。
あれは……最初に会った時の怪物どもだ。
奴の倒し方は聞かなくてもわかる、腕が鳴るぜ。
「君、どこかに隠れてろ、いいかい?」
「…‥」
俺の言葉に女の子は頷いて、岩陰に走り出した。
さっきはカバンで応戦したが、今の俺にはこの火炎放射がある。
社長さんも日傘を構えて準備万端のように見えた。
「行くぞ、トム」
「おう!」
宣戦布告をするかの如く、俺たちは怪物どもに向かって走り出した。
奴らも俺らに気付かないはずも無く、武器を構えて突撃してきた。
向こうの方が数は上だが、一度戦った影響か、恐怖心はなかった。
「おら! 食らえ!」
早速俺は火炎放射をお見舞いし、奴らは消し炭の如く消えていった。
社長さんも持ち前の剣捌き……もとい、傘捌きで奴らを一掃していった。
なんだ、やっぱり余裕だな、こんな雑魚どもとっとと倒して……。
「……あっ、やべぇ!」
ふと後ろを見ると、大変なことが起きていた。
物陰に隠れていたはずの女の子が、怪物に両腕を掴まれていたのだ。
まずい、このままじゃあの子が……咄嗟に俺は走り出した。
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