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4話 秋葉原ダンジョン

翌日、秋葉原ダンジョンへの準備を終えた俺は、東京の下町エリアから電車に乗り、秋葉原へ向かっていた。平日の午前中ということもあって電車内はそこそこ空いているが、ビルの隙間にポツンと立つダンジョンの風景を窓越しに見るたび、胸が高鳴る。


秋葉原ダンジョンは、街の中心部に突如として現れた巨大な地下構造だ。ビルの間にぽっかりと空いた広場が入り口になっていて、探索士以外の立ち入りは禁止されている。


「初心者向けのダンジョンって言っても、油断は禁物だよな。」


先日のミドルスパイダーとの戦いを思い出し、俺は気を引き締める。


ダンジョン協会の秋葉原支部に到着すると、入口付近には既に多くの探索士たちが集まっていた。ランクに応じて装備の重厚さが違うのが一目で分かる。


「俺なんて、まだまだヒヨッコだな…。」


軽装の自分を見下ろし、周囲のベテラン探索士たちと比べる。だが、俺はその場で気を奮い立たせ、受付で入場手続きを済ませる。


「秋葉原ダンジョン、行ってきます。」


受付嬢に見送られながら、俺はダンジョンの入り口へと向かった。


秋葉原ダンジョン:第1層


ダンジョンの内部は、近未来的なビルの廃墟を模したような構造をしていた。崩れた壁や床に埋もれたケーブルが、探索者に足元の注意を促す。


「これが秋葉原の特徴か…。やけにリアルだな。」


ダンジョンは不自然なまでに整った部分と荒廃した部分が混在していることが多い。このダンジョンも例外ではないようだ。


初めのうちは小型モンスターが現れたが、今の俺にとっては特に脅威ではない。慎重に動きつつも、比較的順調に進むことができた。


だが、第1層の奥へ進むにつれ、異変を感じ始めた。


「ん? ここ、変だな…。」


広めの部屋に入ると、床に奇妙な模様が描かれている。直感的に罠か何かだと感じた俺は、近づかずに遠巻きに観察した。


「これって、トラップの一種か?」


周囲を探るうちに、突如モンスターが出現した。


『電気スライム レベル:4』


淡い青色の体を持つスライムが複数現れた。体内には電気が流れているようで、近づくと微かな音を立てて放電している。


「一匹ならともかく、数が多いと厄介だな。」


スライムたちは統率された動きでこちらを囲もうとしていた。俺はバックパックから石を取り出し、距離を保ちながら一体ずつ仕留める作戦をとる。


「よし…冷静にいこう。」


投げた石はスライムの中心を貫き、1体が消滅する。しかし、残りのスライムは動きを加速させ、迫ってきた。


「まずい、近づかれる前に…!」


俺は突進スキルを発動し、スライムの群れから離れる。スキルの爆発的な速度は健在だが、体力の消耗が激しい。


「くそっ、スタミナが持たない!」


手元に残った石の数を確認するが、もう2、3個しかない。このままでは全てのスライムを倒しきれない。


その時、俺の足元で青白い光が瞬いた。


「なんだこれ…?」


床に描かれた模様が輝き始め、そこから光の波が広がっていく。


突然、床一面が帯電し、スライムたちが光の中で動きを止めた。


「これは…罠だ!」


咄嗟に壁際に飛び込むと、光が消えた後にはスライムが全滅していた。


「どうやら、あの模様は敵にも作用するタイプのトラップだったのか…。」


安堵する反面、トラップの危険性を再認識する。このダンジョンでは、モンスターだけでなく環境そのものにも注意を払わなければならない。


秋葉原ダンジョン:第2層への扉


スライムを倒し、さらに進むと、階段の前に巨大な扉が立ちはだかっていた。扉には電子的なロックがかかっており、中央には手をかざす装置が設置されている。


「この装置を使えば開くのか?」


試しに手をかざしてみるが、反応はない。


「何か鍵になるものが必要みたいだな。」


周囲を探していると、壁際に何かが落ちているのを見つけた。それは、先ほどのスライムがドロップしたアイテムだった。


『スライムコア』


光る球体を装置にセットすると、扉がゆっくりと開いていく。


「よし…次は第2層か。」


扉の先に広がる暗闇を見つめ、俺は再び気を引き締める。



ミドルスパイダーとのいで成長を感じながらも、俺はまだ自分の力に完全には満足していなかった。突進スキルのバグは確かに使利だが、基本的には逃げに待化している。攻防の際にはまだ石やナイフといった手作りの道具に頼っている状況だった。


「攻撃用のスキルも欲しいな...」


そう呟きながら、俺はダンションの深部へと足を進めた。今日挑戦しているのは、同じFランクのダンジョンだが、探索範囲が広いので、新たなモンスターや仕掛が出そうだ。


しばらく進むと、先ほどまでとは違う雰囲気の空間にたどり着いた。壁には青白い光を放つ石が埋まっており、足には細い道が広がっている。

「なんだここ..?」


慎重に歩を進めると、不意に遠くからい唸り声が聞こえてきた。気配を辿ると、そこには新しいモンスターがいた。


「イバラウルフレベル:4』


彼のような姿だが、全身に鋭い棘が生えている。牙をむき出しにしてこちらを睨み、低い恐り声をあげている。


「まずは突進スキルで様子を見てみるか..。」


俺は突進スキルを発動し、スピードを活かしてイバラウルフの懐に飛び込む。しかし、相手は俊敏で、こちらの動きを読んで飛び退いた。


「やるな...!」


イバラウルフは早く反撃に転じ、鋭い牙で遅いかかってくる。俺は必死にかわしながら反撃のタイミングを伺ったが、敵のスピードと力強さに押され始めていた。


牙をかわそうとした瞬間、イバラウルフの棘が俺の腕にかすった。


「くそっ...!」


傷を負いながらも、俺は無意識のうちに手を前に伸ばしていた。その瞬間、体が一瞬軽くなる感覚がし、腕が異様に伸びたのを感じた。


「な…なんだこれ!?」


伸びた腕はイバラウルフの体に届き、その衝撃でモンスターが一瞬怯む。俺はその隙を見逃さず、もう片方の手でナイフを振り下ろした。


「くらえっ!」


イバラウルフの首にナイフが刺さり、モンスターは断末魔の声を上げて倒れた。


「なんだったんだ、今の...?」


俺は恐る恐る腕を見つめる。元に戻ったかと思えば、再び伸びるような感心が浮き上がる。


「これは..バグか?」


突進スキルのバグと似たような、異常な挙動。しかし、今回は攻撃に使えるものだ。俺は興奮と戸然いが入り混じった感情を抱きながら、この新しい力を試そうと決意した。


「これば武器になる...!」


伸びた腕の挙動を再現しようと、何度も意識を集中させる。すると、徐々に感覚が掴めてきた。


「発動条件は…腕を前に突き出す動作..それと意識だな。」


腕が伸びることで、遠距離の敵にも攻撃が届く。さらに、思った以上に強い衝撃を与えられるようだ。


「これなら...もっと先に進める!」


新たな力を手に入れた俺は、再びダンジョンの奥へと足をを進めた。この未知の能力が、今後の戦いでどんな可能性を開くのかーーそれはまだわからない。


頼むから⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎を★★★★★にして!?本当に!!ちょっと下にスクロールして⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎←ここの星を押すだけだよ!!本当に!!

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