4. 耳飾り
ーー近頃、人と接していなかったから、この力が嫌がられることを忘れてしまっていた。彼に嫌われてしまっただろうか。
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朝食を済ませたあと、ふもに台所を教えてもらい皿を片付けた。
ふもが庭へ飛び出し、凄い勢いで空中回転をしていた。
「ふぁあ〜〜〜」
案の定目が回って地面にダイブだったが。
「腹がへったぞ〜ご飯を作ってくれ〜」
昼ごろになりふもが騒ぐので、部屋に戻ることにする。ふもは、遊びすぎて汚いので水を浴びてくるらしい。春とは言え寒くないのか…
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環さんにお昼を作って持っていってもいいのかな。悩みながらも台所にいくと、なぜかおいしそうな香りが漂っていた。
「環さん!」
環さんが、昼食を作ってくれていた。顔をのぞき込む。良かった、顔色は悪くない。
「さっきは中座してしまい悪かった。昼にしよう」
料理を並べ、昼食の準備をしていると、エプロン姿の環さんが、何やら取り出した。
「渡したいものがあるんだ」
「!綺麗」
そこには光を反射した耳飾りがあった。白い鱗が
はめられていて、きれいな装飾が施されている。
「これは能力が無効化できる物で、先ほどの詫びだ。つけてみてくれ。」
「…すみません。つけ方がわからない」
白状すると、つけてくれるようだ。
「少し触るぞ」
近くて、緊張する。
環さんがぼくの髪をかき分けて、丁寧に耳飾りをつけてくれる。ドキドキして、いたたまれない。
「不快にさせて済まなかった。気持ち悪くなかったか。」
「大丈夫。環さんにそんなこと思わないよ」
環さん、気にしていたんだ。
「良かった」
口元がほころび、髪がなびく。
「!?」
環さんが笑った。なんだか息が苦しくなる。
「ご飯〜ご飯~」
ふもが戻ってきた。なんかわからないけど、助かった。
「来たか」
環さんが、ふもに反応しながら鏡を渡してくれる。
「似合うな」
なんだか顔が熱くなる。手であおいで冷ましていると、ぽてぽてとふもが近づいてきた。
「環〜我の鱗加工できたのか〜よくできているの〜」
これふもの鱗だったのか。ってかふも鱗あったのか、角も見たこと無いが。
「ふもって竜らしくないよね」
「この姿は仮の姿だぞ〜翼で飛んでいるだろう!白龍は他の龍より速いのだ〜それに、角もある〜」
そう言ってふもが撫でろと言わんばかりに、擦りついてくる。確かによくモフれば角っぽいのと、翼っぽいのがある。小さいな。
「本当だ!」
「わかればいいのだ〜」
ふもがムフーと自慢している。なんか重要な単語が聞こえた気がする。
「他の龍って?」
「我はこの地の西を守っているが、東・南・北・中央をそれぞれ守っている龍がいるのだ」
「ということは、ふもみたいな龍がもっといる?」
毛玉パラダイス!
「そうだぞ〜赤龍とは特に仲が良くてたまに遊ぶのだ〜」
いつか、会ってみたいな。
時間軸ブレブレだったので修正しました。
ミスがあったらすみません。