3. 能力発現!?
展開が急な気がします。
むわーーよくねた。
?足元になにか暖かいものがある。
「す〜すぴゅ〜」
ふもが謎の寝息を立てて眠っている。っは!今こそモフる時!
「ぬ〜」
うお、起きちゃった。
「おいーーおむす び 待って〜!」
まさかの朝が弱いタイプ。意外と可愛いかも。
コロコロと布団を巻きつけ、二度寝するふもを横目に、居間へ向かう。
「あぁ、起きたか。お早う。ちょうど朝ごはんができたところだ」
「おはようございます」
環さんはこぼれた汁を必死に拭いている。スルーしたほうがいいのかな。
「座ってくれ」
朝ごはんが湯気を立てている。環さん料理できたんだ。鮭がとってもおいしそうだ。
「ふもを呼んで来たほうが良い?」
さっきまで熟睡していたけど、起きれるかな。というかご飯食べるのか?
「ああ、あの子は、、、「ドドド!バァン!」
「メシーー」
うわ。ご飯の気配で飛んできたよ。凄え。
◆◇◆◇◆◇◆
っー!!
このご飯見た目以上に美味しい!
「ところで今日は何かの能力が目覚めているはずなんだが。どうだ?」
わーワクワクしてたやつ!…
というか調べる感じではなく?
「どうやって分かるの?」
「雰囲気でなんか使える!みたいな感じだな」
ぃや!わかるかい?
「仕方がない。ふもに見てもらおう」
ふもは環さんに促されしぶしぶ見てくれるようだ。ふもが手をつかんでくる。どうするのだろう。モフモフだー
「お前はー復元だなーわれにはわかる〜」
?なんだそれ。弱そうなヤツじゃん!ちょっと期待してたのに…
「それじゃあ、基本的な部分だが使い方を教えよう」
デザートのみかんを懸命に剥きながら、環さんが申し出てくれた。
「どんな能力にも基本があるんだ。このみかんを包むように力を込めると…」
ふわっ!みかんが浮いた。
「凄い!」
「これは魂力と言って、力を使う源になるんだ」
「めっちゃ難しそう!」
「大丈夫だ。すぐできるようになるぞ」
むむ?これ以上教えてくれない感じかな?
「そうだ。ひとりひとり能力が違うため、感覚で覚えるしかない。」
まじか…
環さんはどうやって覚えたのかな。そういえば、毎回心の声が漏れていると思うと、くすぐったいな。
「!」
環さんが、目を見開いている。どーしたのかな。
「すまない。最近人に会っていなくてつい。申し訳なかった。」
めっちゃ落ち込むやんこの人。
「環さん、そんなに気にしていないので大丈夫ですよ」
「本当にすまなかった。ありがとう。」
そう言うと環さんは箸を置き、食器は置いておいてくれと言い残して部屋に行ってしまった。
◆◇◆◇◆◇◆
「ふも、環さん大丈夫かな?」
「それより!すみ〜環だけにはさん付けだが、まさか我を敬っていないのか?」
ぐぬっ。バレたか。環さんを呼び捨てするのは、なんかできないんだよな。何とかしてごまかさないと。
「ふもが可愛いからだよ。」
急にふもが満面の笑みになった。
「澄、お主特別だぞ~〜」
相変わらずチョロい。
ー閑話休題。
「ふも、ちょっと環さん心配だし、様子を見にいかない?」
「?環なら大丈夫だぞ〜ふさぎ込むタイプではないしな〜」
何やらふもは心配していない様子。
大丈夫かな。