1. 謎のもふもふ
拙いですが、読んでいただいてありがとうございます!
ーーストン。
僕は高校入学式の日。なぜか落下した。
「うわっ!」
あたりを見回すと、美しい鳥居がたっていた。桜の花びらが宙を舞い、風はやさしく凪いでいる。夢の中にいるかのような不思議な風景が広がっていた。
ここはどこなんだろう。神社かな?
「ピギャ!?人が鳥居にいる〜!」
「っえ?」
鳥居の上から声が降ってきた。
毛玉に猫の耳が生えたような謎の生物がこちらを警戒している。毛玉が喋った?
「えっと、ここは?」
毛玉は少し考えてから僕を一瞥し、てくてく歩き出した。
「ついてくるのだ〜」
なんだか怪しいような気がする…
◆◇◆◇◆◇◆
森を抜けると、おおよそ神社には見えない建物がたっていた。大きな日本家屋だ。春の花が咲き誇り、木々が美しい両手を広げている。
「お〜い〜」
毛玉が急に大きな声を出した。よく見ると、人が花に水をやっている。その人はゆっくりと優雅な仕草で顔を上げた。肩から垂れ下がっているきれいな銀髪。吸い込まれるような美しい碧玉の瞳がこちらを見下ろす。
「環!鳥居に人がやってきたよ〜」
毛玉がそのひとの肩に飛び乗った。環さんというのか。
「おい人間〜ここは神隠しの庭!一度入ったら出ることは難しいのだ〜」
偉そうに毛玉がふんぞり返る。?急すぎて内容が耳を通り抜けた気がする。
「???」
理解できていない僕と毛玉をみかねたのか、環さんは僕達をみてため息を吐いた。
「とりあえず中に入るか」
◆◇◆◇◆◇◆
居間に通され、とても高そうな漆塗りの座卓に促された。座布団がフッカフッカだー!なんというかここが現実だという実感が湧いてきて、落ち着かなくなってきた。
「おい〜お前名前はなんというのだ〜」
かわいいんだけど、この毛玉いばりちらしてんなー。毛玉は環さんがお茶をいれてくれている間に名前を聞いてきた。
「澄。さんずいに登るって書くんだ。けだm君は?」
やべっ、ナチュラルに毛玉呼びしかけた。
「種族は白龍だ!敬え〜」
なぜ種族?
「そうじゃなくて、個体名は?」
「…」
ないのか。
「じゃあ僕が決めてもいい?」
「気にいらんかったら拒否するぞ〜」
毛玉、もふもふ、白丸、うーん。
「ふも。とかどうかな?」
「我のことを敬っているのか?」
「…そうだよ」
「ならそれで良いぞ。気に入った。」
この毛玉、ちょろいな。
「白龍 (ふも) 」金属性の龍。一人称は我。口癖は「ぬ」