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前世魔法師だった私は、2度目の人生を姫様と復讐に捧げたい  作者: ゆうか
2度目の人生 〜5歳〜

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20話 今後の行動計画

「明日は、お付きの侍女と、専属の聖騎士を選んでもらいます」

食事の後、ダニエルの自室へ通され、平然とした様子で明日の予定を話し始めた。

「………エリザベス様?聞いていますか?」

「聞いてるわ」

「何をそんなに怒っているのです?」

「別に怒ってなんかないわ」


ただ虚しかったのだ。

今の教会は大聖女様の思想と理念を受け継いでいる、と宣言している。だが、私にはレイラ様と過ごした記憶があるから、どうしても今の聖女達の姿に納得できないのだ。

「ダニエル様、今の聖女様についてどう思いますか」

「素晴らしい方々だと、思います」

「本当に?」


ダニエルは少し口籠った後、「聖女様の能力は貴重で偉大なものですから」と答えた。

「私が聞いているのは、聖女の言動についてよ」

私の言葉に彼はビクッとすると、ハァとため息をついて片手で顔を押さえた。


「個人的にですが、エリザベス様にはああなって欲しくありませんね」

ダニエルは、かなり小声で絞り出すように答えてくれた。この言葉だけで、聖女についてどのように思っているか分かる。


「どうしたら、他の聖女達の言動が変わると思う?」

私は顔を机に突っ伏して聞いた。

「人の言動は、他人が簡単に変えられるものではありません」

ダニエルの答えは正しいと自分でも思う。けど、だからって何もせずにはいられない。


「もし私が慈善活動とかしたら、何か変わるかしら」

「国民の支持は得られると思いますよ」

「それは嬉しいけれど、そこじゃないわ」

もし、レイラ様がこの現状を知ればどう思われるだろう。きっと悲しむに決まっている。

どうにか聖女の意識改革を行いたい。


「ねぇ、聖女の中で順位とか格とかって存在するの?」

唐突な質問に、ダニエルは少し戸惑いながら答えてくれる。


「ございますよ。2年に一度、聖女様方の能力判定があり、能力が最も高かった上位3名はお名前が公表されます」

「それってどうやって決まるのかしら?」

私の食いつきに疑問を覚えている様子だが、丁寧に説明してくれた。


「純粋に治癒能力の高さですね。怪我の具合によって1〜10点がつけられ、1つ怪我を治すごとに点数が加算されていきます。聖女様の力量を測るために行われますから、聖女様が無理とおっしゃるまで治癒を続けてもらい、獲得した得点で順位が決まるのです」

………え?ちょっと待って。


「怪我人はどうするのかしら?」

まさかと思うけど、わざと怪我を負ってもらって、それを治癒するのかしら。


「何らかの怪我を負っている一般の方々に来て頂くのですよ。その日だけは、無料で聖女様の治療が受けられます。ですから、毎回かなりの人数が押し寄せるのですよ」

良かった。聖女の能力判定の為にわざと怪我をさせるような制度でなくて本当に良かった。

これは良い制度だわ。利用できないかしら。


「じゃあ、その3人の中に入って、聖女としての模範的な行動はこれだ、って示したら、少しは聖女達の意識改革できるかしら?」

私の言葉にダニエルは目を見開く。

…そんなに驚くようなこと言ったかしら。


「本当に、あなたはよく突拍子もないことを仰る」

ダニエルは可笑しくてたまらないといった様子だ。何よ、こっちは真剣に話をしているのに。

ふてくされているのが顔に出ていたのか、ダニエルはすぐに真剣な表情に戻った。


「失礼……聖女様が市民の方に寄り添い、笑顔で治療なさっていたら、新聞にも取り上げられるでしょうし、希望はあるかも知れません」

それなら、私のやる事は決まっている。

「私、その能力判定で上位3位入りを目指すわ」

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