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前世魔法師だった私は、2度目の人生を姫様と復讐に捧げたい  作者: ゆうか
2度目の人生 〜5歳〜

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19話 聖女とは

ダニエルが専属神官に決定した後、私達は色んな話をした。喋っている途中、神官に対して敬語は必要ないと言われたので、敬語はやめさせてもらった。

私も「2人の時は敬語じゃなくて良いよ」と言ったのだが、言葉遣いを矯正した時から、ですます調以外では話せなくなったそうだ。


じっくりと話し込んでいると、いつの間にか昼食の時間になったので、食堂へと向かう。

「教会には食堂があるのですね。てっきり各々で食事を摂るのだと思っていました」

「食前に、神官や聖女全員で女神様に祈りを捧げる必要がありますからね」

歩きながらダニエルと話していると、先ほど「2人で話してみてください」と言った神官が前から歩いてきた。


彼は、私とダニエルを交互に見て驚いた表情になる。

「ダニエルとは専属関係を解除しなかったのですか?」

「ええ。正式にせんぞく神官になってもらいました」

私がにっこりと笑って宣言すると、神官は顔を引き攣らせながら「そうですか」と答え足早に去っていった。


「こちらが食堂です。あちらの白い椅子が聖女様方のお席。木の椅子が神官の席になります」

食堂に到着すると、その広さに少し驚いた。しかも、もう既に殆どの席が埋まっている。神官の人数は100人を優に超えているだろう。

「食事は私がお持ちしますので、聖女様はあちらの席に座ってお待ちください」

ダニエルはそう言うと、カウンターに食べ物を取りに行ってしまった。


私はふかふかで高級感ある椅子が並ぶテーブルへと歩いて行く。あそこだけ椅子が違うし、座っているのが全員女性だから、多分聖女専用の椅子だろう。

席は全部で30ほど。既に20近くの席に女性が座っていて、その後ろには必ず侍女が立っている。侍女は明日選ぶんだよなぁ。ちょっと楽しみ。


そんなことを考えながら、空いている席に座ろうとしたが、1つ、大変な問題が発生した。

椅子が高すぎて5歳児の体では座れないのだ。

どうにか背伸びをして座ろうとしたが無理だった。だが、そんな私の様子を見ても、誰1人助けてくれない。


「申し訳ありません、聖女様。私の配慮が足りませんでした」

トレイを持ってきたダニエルは、私の様子を見ると慌ててこちらにやって来た。

すぐにトレイをテーブルの上に置き、私をひょいと持ち上げて椅子に座らせてくれる。


「あなた、聖女の専属神官なのにそんな気配りができないの?専属神官失格よ」

一連の様子を見ていた聖女の1人がダニエルに話しかけた。

「聖女がどれほど重要な存在なのか、理解出来ていないのかしら」

「あなた、平民よね。頭が高いにも程があるんじゃないの」

他の聖女達も彼女に同調する。

ダニエルはひたすら「申し訳ありません」と謝るだけ。私は気にして無いのに、人の専属神官に文句言うな!


「ダニエルは悪くありません。私がお食事とりにいって、ってお願いしたんです」

彼があまりにも聖女達に非難されるので思わず口を挟んだ。

聖女達は一瞬ポカンとしたが、すぐに「あなたは悪くない。無能なこの神官が悪いのだ」と諭された。


何それ、意味が分からないわ!と抗議したかったが、グッと抑える。

「でも、でも…」私が涙目でダニエルと聖女達を交互に見つめると、聖女達は「優しいその子に感謝する事ね」と言ってダニエルを解放した。


「聖女」という存在がどのような存在か目の当たりにして、私はすごく気分が悪くなったのだった。

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