第1章 登場人物一覧
第1章の登場人物です。
第2章以降も結構出てきます。
・・・・・・・・・
●千鶴
白拍子。孤児だったが、師匠の菊鶴に拾われ、白拍子となった。
手足は長く、引き締まった身体つきで、女にしては、凛々しい顔立ち。まるで野山を駆け回る少年のように舞う。
情にあつく、わりと真っ直ぐな気性。
●ナンテン
千鶴が、拾った鼠の妖怪、旧鼠。
くすんだ白と灰色と茶色の三毛模様の毛に、南天の実のように赤い瞳をもつ。
一人称は「オイラ」。やる気はあるが、肝心なときに役に立たないことが多い。
●鶯
七条家 三の姫(三番目の娘)。
どんぐり眼に、ふくふくとした丸顔。童顔。
素直で明るい性格。好奇心旺盛で、貴族の娘にしては、行動的過ぎる。
父が決めてきた縁談が嫌で、家出をした。
●安倍公賢
安倍晴明の血を引く陰陽師。ただし、本家筋ではなく、傍流。だが、晴明の先祖返りと言われるほどに、その能力は高い。
背が高く、つり上がった糸目。口許には扇を構え、この世の人とは思えぬさまで、妖しく笑う。
●曽我惟任
千鶴が夜に時々で会う、正体不明の青年。
人の良さそうな丸顔に似合わず、異常なほどに、剣の腕がたつ。
●菊鶴
白拍子。千鶴の師匠であり、育ての親。
やや面長な顔に、垂れた瞳、泣きぼくろが、とんでもなく色っぽい。白拍子としては、ややトウがたった年齢・・・らしい。
●七条兼助
鶯の父。官位は従5位、役職は、大蔵の少輔。ぎりぎり殿上できる程度の位で、あまり裕福ではないのだが、貴族としての矜持だけは高い。
●斑の姫
愛する人との悲恋を経て、蛇として生まれ変わった。見目形は美しいが、身体中に薄紅色の痣があり、斑模様になっている。
●青嵐の中将
斑の姫の恋人。姫との悲恋を経て、蛇に生まれ変わったが、当時の記憶はない。
●頭中将
怪しげな会合に出席していた。
体格は、大柄で頑健。整った目鼻立ちで、宮中の出世頭らしいが・・・?
最初に「時代小説」のタグをつけたので、ジャンルを「歴史」にしていたのですが、どうも、ちょっと違うんじゃないかと思い、きりが良いところで、「ローファンタジー」に変更してみました・・・が、それはそれで、合っているのか、いまいち、自信ありません(汗)