第一話 入学式 前編
思いつきで、挑戦した小説です。
文章で変なところがあると思いますが、ご了承ください。
この話は、コロナがなければこんな学校生活を過ごしたかったな、という思いと想像からできています。(勿論名前は変えています。)
一昨日の激しい雨で桜はだいぶ散ってしまっていた。
今日は、中学の入学式、とても憂鬱だ。行きたい学校であれば良かったのに。今日のソラは、まるで自分に同情してくれているように感じれる。母親と一緒に登校するのは、なんとも言えない違和感があった。自分が学外の地域だからか、同じ制服の人には学校の周辺に来るまで会わなかった。
校門につくと笑顔で先生たちが挨拶をしてくれた。校門を通った目の前にある開校80周年の校舎はかなり汚かった。クラスの書かれた紙を見ると、自分はB組だった。この中学校は、2つの小学校が混ざっているため知らない人が半分以上いた。5,6人しかいない私の友達は1人しか同じクラスじゃない上にその子の親友がうちのクラスに居るから私が授業などで、もしペアを組むことになったら私のペアになる相手は余った人になってしまう。男子は皆おふざけキャラばかりだし、5年のときにやっとできた親友は中学が違う。
「私も中学受かっていたらな。」
私はこんなこと、今更言っても変わらないことが分かっていながらも、ボソボソと言う。友達を作りたくても、初めて話す人とは緊張してしまい、敬語になってしまう。“バイバイ”すら言えなくて、“さようなら”とお辞儀をしてしまう。(昔は、友達を作ることがもっと簡単だったのに…。)と思う。母親と別れて教室に向かう。階段を登っていった。
教室に入ると自分の席は1番前だった。このようなとき、自分の名字が嫌いになる。背が高い私はいつも後ろの席だったため、前の席は慣れない。(自分の名字がた行くらいであれば、一番目立たないのに。)なんてことを考えてしまう。担任の先生は、優しそうな色白の痩せたおばさん先生だった。8時25分になった。起立し、皆で挨拶をした。先生が出席簿のようなものを開いて、言った。
「では出欠を取ります。初めて呼ぶので呼び間違えなどがありましたら教えて下さい。では呼びます。
青木 紘汰くん、、、、、、、、、、、、、渡部 秀治くん
続いて女子呼びます。
鵤 愛さん(いかるが あい)、、、、、、、、、、、
では早速ですが、体育館に向かいます。中学生という意識を持って、行動しましょう。では名前順で廊下に一列に並んでください。」
(私はこの名前が嫌いだ。苗字はなんか一文字でゴツいし、母は『苗字がややこしいから名前は分かりやすいのにした。』というけれど、“愛”なんてきれいごとで、ありがちで、自分に一番似合わない言葉だから嫌いだ。)などとグチグチ言いながら廊下に並んだ。
そして、入学式の行われる体育館に向かった。