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空と地の彼方で  作者: 風水立風
1/2

彼らの日常

初めて投稿します。風水立風です。(かざみたちかぜと読みます。)ままならない部分があると思いますが読んでくれたら嬉しいです。

この物語はこことは別の世界の話。その世界では「破滅の洪水」によって地上に住めなくなった人類が空と地下空間に分かれて住んでいる。空に移り住んだ人類は空口浮石くうこうふせきと呼ばれる人工の石を使い大陸を浮かばせトニウン空国と呼ばれる国を作った。一方地下に移り住んだ人類はクロライト鉱石と呼ばれる鉱石を使い明かりを手に入れた。二つの国は商人に貿易を任せ国の内情を整理し始めた。商人達は協力して自由貿易連盟を作った。しかし二つの国は戦争をすることとなる。空地戦争くうちせんそうと呼ばれるこの戦争は宗教の違いによって起こったものだ。空国は大空教おおぞらきょう、鉱国は大地教だいちきょう二つの宗教間の争いは国をも巻き込んだ大きな戦となったのだ。その戦争は貿易連盟にも多くの影響を及ぼした。しかし商人達は協力してこの戦争を終結させることに成功した。多くの犠牲も出たが…。

話は変わるがこの世界には空賊と地賊と呼ばれる集団が存在する。空賊は空を荒らし、地賊は地下を荒らして自由な生活している。空地戦争時は商人に協力して戦争を終結に導いた賊も多い。戦争後は多くの賊が引退し商人になった賊も多い。これはそんな『元』賊の息子たちの物語。














「ふぅ。」

これでやっと片付いた。僕は綺麗になった書斎を見て一息ついた。妹のマリアーナは普段はガサツで男勝りな性格なのだが父の命日が近づくと綺麗にしろ、綺麗にしろとうるさいのである。

「おにいお昼ご飯!」

と向こうでクロウが呼ぶ声が聞こえた。時計を見ると既に12時30分を過ぎていた。クロウは末っ子で今年10歳になったばっかの食べ盛りの男の子である。

「わかった!今行く!」

と叫ぶと

「お腹空いたから早くして!」

と返して来た。もう少し掃除をしたかったが一度中断してリビングに向かう。


「おにい遅い」

リビングに行くと既に家族は揃っていて食事も準備されていた。

「フランクはあんたと違って掃除してたのよ。それに待ったのは2分より短いわよ。」

「むー」

マリアーナがそう言うとクロウがむくれてしまった。

「まぁ、とりあえず食べよう。」

僕がそう言うとクロウが元気よく頷いた。

「それじゃあ!」

「「「「「「「いただきます」」」」」」」

その言葉で食事がスタートした。


そして30分後僕達は昼食を終え少しくつろいでいた。結局クロウはご飯を5杯もおかわりをした。相変わらずマリアーナはよく喋りよく食べた。しかし今年15歳になるフレイアはあんまり食べていなかったので心配だ。

「フレイアなんかあった?」

「お兄どうしたの?」

「いや全然食ってなかったからさ」

「そんなことないよ?」

「そうか?」

しかしその疑問に答えたのはマリアーナだったが、

「あー。それはなこいつ最近…」

「ねえさん駄目ぇぇぇ!」

フレイアによって最後まで聞こえなかった。僕は苦笑し飛行船の操縦士であるライネスに声をかける。

「ライネス」

「なんでしょうか?」

「エ・ラルハバの方なんだけど大丈夫?」

エ・ラルハバとは父の墓がある空中都市だ。

「はい。嵐などの危険はありません。ただあの辺りはこの時期よく積乱雲が発生するので気をつけた方が良いかと。」

「そうか。そういえば最近ピヨルテの方で空賊が暴れてるという話を耳にしたから気をつけた方がいいかもしれないな。」

「わかりました。」


食器を片付けたあと掃除をしたが一時間程で終わってしまい今は暇なので本を読んでいるのでいたが

「ご主人暇なら少し手伝ってくださ〜い。」

と聞こえたので呼ばれた方向に向かった。

呼ばれた方には家政婦であるミランダと次女と次男の教育係のルドルフが一緒に洗濯物を乾かしていた。しかし洗濯物の量がかなり多かった。普通の7人住んでいる家でもこんなに出てこないと思う。

「どうしたの?その量。」

そう聞くと

「ミランダが芝生に洗濯物を落としたんですよ。」

とルドルフが言った。当のミランダは「えへへ〜」と頭をかいている。

「なるほど。わかった手伝おう。」

実はミランダがヘマするのは今回に限ったことではなく度々起きることなのだ。その度に僕たちは手伝わされる。別にいいけど。

「さすがご主人〜。」

「でも今度から気をつけるように。」

「は〜い」

反省した様子が微塵も感じられない。

「あ、そうそうミランダ、明後日出発するから留守番頼む。」

僕がそういうと彼女は

「わかりました!」

と返事をした。

僕は個人で浮遊島ふゆうとうを持っていてそこでレストランを経営しており妹がコックをしているのだがあとでマリアーナにも店を当分閉めとくことを伝えないと。

もうそろそろ僕も明後日の準備をしないと。

ここまで読んでみてどうだったでしょうか?どこかに感想・アドバイス・誤字があったら教えてください。

誤字がありました。すいません。(すでに直しました。)

誤字:破滅の洪水の後「」の閉じ忘れ

11行目二つの国戦争→二つの国は


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