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結婚式場警視殺人事件flag2〜花嫁

「警察の管理職同士の結婚だからね。予告状くらいでとりやめたら示しがつかな……」

「だからって人が死ぬかもしれないのに!」

 俺は拳を握りしめた。

「いやいやいやいや! 今のは僕の意見じゃなくて!」

「アタシの意見だよ」

 苛立ちがこもった声に振り返る。花嫁姿の女性が至近距離からこちらを睨んでいた。――あの動きにくそうなウェディングドレスで、感づかれずこの距離に……? 何かしらの武術の心得があるらしい。なんて思われる雰囲気をウエディングドレスの女性が出していること自体どうかと思うが。

「これでも一課の警部だ。ナメてもらっちゃ困るね」

「え、新婦さんです……?」

 格好からして間違いないだろうが、「殺人予告があった結婚式の新婦さん」ってイメージじゃねぇ!

「ああ、アタシが新婦の板辺野菜子だ」

 あれ、苗字が違うってことはまだ届けは出してないのか。

「うん、式の準備の方がたてこんでて」

「青助は気を回しすぎるところがあるからなー。長所でもあるんだけどこういう時はちょっとトロくて」

 ため息をつきながら、しかしちょっとノロケ混じりに板辺警部(野菜子さんよりこっちの方が彼女にはしっくりくるよな)は言う。なるほど、見るからに猪突猛進タイプの板辺警部と古間さんなら互いの弱点を補い合えるいい夫婦になりそうだ。

「まあ、籍は式が終わってすぐに入れるつもりなんだ。つまり」

 ――まさかこんなことが起きるなんて思わなかったからな。


「僕、これが済んだら彼女と結婚するんだ」


 俺は布がはためく音を聞いた。普通の人間には聞こえない音。あ、別に俺が特別耳がいいわけじゃないぜ。そうじゃなくて音の原因は、古間さんの頭上に現れた――死亡フラグ。


 死亡フラグっていうのは文字通りもうすぐ死ぬ人の頭上に現れる旗だ。死神はそれを目印に魂を刈っているらしい。

「あら、死亡フラグの十三法則その一『これが済んだら彼女と結婚するんだ』って言ったら死亡です」

 プーシャが落ちついた口調で呟く。初めて会った時――俺が死にかけた時と同じだ。やっぱりコイツは人間じゃないんだと改めて実感した。


「じゃあ、僕達はそろそろ準備があるから」

「じゃあな」

 古間さんと板辺警部は控え室に入っていった。そろそろ式が始まる時間だから、最後の打ち合わせとかがあるんだろう。


ってことで、警部登場です。

大人気なのでレギュラーに持ってきたかったんです。

しかし、やっぱり彼女は西の高校生探偵にするべきだったでしょうか? 声優ネタで。

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