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十人十色。  作者: 押川智
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言の葉。

今日も一日疲れました。

今日も「すいません」をたくさん使いました。

今日の「すいません」はどこまでいくのでしょうか?


「ほぅ」とため息をついて空を仰ぐ。

手元にはタバコと缶コーヒー。

最近は喫煙所も外になって肌寒い。

都会の夜は明るすぎて星空を見て感傷に浸ることすらさせてくれない。


暗いのか、明るいのかすらわからない空を仰いで思う。この思いはどこにいくのだろう?

「思えば遠くにきたものだ」

星が降ってきそうな夜のあった場所から遠く離れて今の場所。

思えば空を仰ぎ、空に思いをのせてきたのかもしれない。


今日も一日疲れました。

部屋に着いてタバコを1本。

私の「すいません」はどこまで飛んでいくのだろう?

どこかにたどり着いて何かに結晶するのだろうか?

だとすると“怒った言葉”や“悲しい言葉”はどうなってしまうのだろう?

口から煙を吐きながら「言霊」という言葉をぼんやり思い出していた。


明日も「すいません」を連呼するのだろう。

私の「すいません」はどこに行くのだろう?

私の、私の中にある“言葉”はどこに行くのだろうか?

明日も私の“言葉”は縛られ、窮屈な箱の中に押し込まれてどこかに出荷されてしまうのだろうか。

私の言葉はどこまで飛んでいくのだろう?

どこにたどり着いて何かに結晶するのだろうか?

そう思うと、みんなの“言葉”はどこに行くのだろうか?

そんなことを考えながら窓から空を見上げる。密集した住宅街では空もろくに見えやしない。

こんな狭い空でも願いを叶えてくれるかな?

そんな事を考えながら少なくとも“嫌な言葉”は浮かべないようにして寝るのでした。


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