■140 三ノ丸、二ノ丸の戦い
「突撃ぃ────ッ!」
『うおおぉぉぉぉぉっ!』
アレンさんの号令と共に盾職部隊が真っ正面から城門へと突っ込む。
それに対抗して、城門を通してなるかと落武者ゴブリンや落武者オークが立ち塞がった。
押して押されてのせめぎ合いの中、後方部隊の投石機から城門近くの廓の中に岩が次々と投げ込まれる。
『ギギャッ!?』『ブゴェッ!?』というおそらくは岩に直撃したのであろうモンスターの悲鳴と共に、城門前のモンスターたちが何が起きた!? と周囲に気を取られる。
その隙を突いてとうとう盾職部隊が城門を突破し、その後に続いてこちらの主戦力たちがどっと雪崩れ込んだ。
僕も飛んでくる矢や鉄砲の弾を避けながら城内へと入る。すでに矢避けの魔法は切れているから気をつけないとな。
『ゲギャ!』
「おっと」
落武者ゴブリンから繰り出された槍を【心眼】で躱し、その土手っ腹を双銃剣で斬り裂く。
僕が斬り裂いたゴブリンに追い討ちをかけるように後続のプレイヤーが次々と攻撃を加えていく。
あっという間に落武者ゴブリンは光の粒となって消えた。
こういったイベント戦では経験値やアイテムの取り合いみたいのはないので、敵を見つけたら多数でボコボコにするのが基本だ。
『ブゴォ!』
落武者ゴブリンを倒したと思ったら今度は落武者オークの襲撃だ。手にした棍棒で僕に殴りかかってくる。なんで僕ばかり狙ってくるんだろう? あ、ひょっとしてさっき馬頭を倒したからヘイトが集まっているのか?
「【加速】──【ダブルスラッシュ】」
一瞬だけ【加速】を発動させ、オークの棍棒を躱し、その横をすり抜ける際に戦技を叩き込む。
ぶっとい太腿を斬り裂かれたオークに、先ほどと同じように後続のプレイヤーが群がってボコボコにする。……こういうのも連携プレイっていうのだろうか。
ふと、城壁の中にある木の上に登った足軽スケルトンが、火縄銃を構えて誰かを狙い撃とうとしているのを発見した。
「させるか!」
右手のディアボロスを構え、木の上の足軽スケルトンへ向けて魔力弾を撃つ。
運良く魔力弾は頭蓋骨に当たり、不意打ち気味にヘッドショットをくらった足軽スケルトンは、バランスを崩して木の上から落ちる。
落ちたスケルトンめがけて、近くのプレイヤーがとどめを刺しに行った。
「なんや、シロちゃん。いつの間にそんな武器手に入れたんや。便利そうやなあ」
背後で、パァン! となにかを引っ叩く音と共に、ハリセンを持ったトーラスさんが話しかけてきた。そっちは相変わらず武器はそれなのか……。
「リンカさんに作ってもらいました。『双銃剣ディアボロス』です」
「また物騒な名前やな……」
「特殊効果で【呪い】を相手に付与することもできるんですよ」
「ホンマに物騒やった……。なんなん、そのぶっ壊れ武器……」
トーラスさんに呆れたような視線を向けられる。いや、知らんよ。それはリンカさんに言ってくれ。
『グゲギャ!』
「やかまし」
パァン! と、横から襲いかかってきた落武者ゴブリンをトーラスさんが顎の下から引っ叩く。
仰け反ったゴブリンを誰かが背後から細剣で串刺しにした。一刺しではなく連続で何回もだ。刺されまくったゴブリンが光の粒となって消える。
「なに遊んでんのよ。もっと集中してよね」
誰かと思ったら【六花】のアイリスだ。その両手には青く輝く豪奢なガントレットが装備されている。
確かあれはAAランクの装備で、連続攻撃ができるようになるガントレットだったか。僕も欲しかった装備なんだけど、あれ女性専用なんだよね……。
「遊んでたわけやあらへんよ。こうして後衛のプレイヤーまで攻撃がいかへんように真面目に間引いているやんか」
そう言いながらトーラスさんが再び襲ってきたゴブリンを引っ叩いてアイリスの方へと吹き飛ばす。
「もっと周りに注意してって言ってんの。どこから攻撃を食らうかわからないんだから」
アイリスの方はアイリスの方で、吹っ飛んできたゴブリンを作業的に細剣で串刺しにし、あっさりと光の粒に変える。
なんというか、邪魔者扱いのゴブリンに同情してしまうな……。
でも確かにその通りで、城内の壁に空いている狭間から、いつ弓矢や鉄砲で撃たれるかわからないのだ。
土魔法を使えるプレイヤーが、見つけては塞いでいるので、ある程度は大丈夫だと思うが、やはり注意して進むべきだろう。
「盾職部隊は二ノ丸の門へ向かったわ。私たちはここの敵を殲滅しないと」
「せやな。後ろから挟み撃ちになるのだけはごめんやで……っと、危なっ!?」
トーラスさんが上から飛んできた矢を大袈裟に避ける。見上げると、櫓の上にいた足軽スケルトンがカタカタと顎を鳴らして、こちらに再び矢を番えていた。
「シロちゃん、コレ頼むわ。ぶん投げたってや」
「え?」
ポン、とトーラスさんから投げて寄越されたのは、二十センチくらいの竹でできた筒だった。
それはいい。問題なのは導火線みたいなものがあって、すでに火がついていることだ。ちょっ……!
「だぁぁぁぁっ!?」
それが何か気がついた僕は、すぐさま櫓の上にいるスケルトンめがけて【投擲】を使い、手の中の物を投げつけた。
ドカン! と腹に響く重い音と共に、櫓の上が爆発に包まれる。
弓を構えていた足軽スケルトンがバラバラになって落ちてくる。
この城のスケルトンは【リボーン】スキルを持っていないようだった。なので、聖属性がなくても倒すことができる。……って、そんなことはどーでもいいわ!
「危ないじゃないですか! 物騒なものを軽く渡さないで下さいよ!」
「なはは。まあ、結果オーライや。そんなに怒らんといてぇな。あ、ほら、別のが来たで?」
全く悪びれもせず、僕の背後を指差すトーラスさん。
振り向くとのっしのっしと傷だらけの落武者オークがこっちへ向けてやってくるところだった。
「【双星斬】!」
トーラスさんへの怒りを込めて、左右五連撃、計十もの斬撃をオークへとぶちかます。
それだけでオークは光となって消えた。どうやら手負いのオークだったらしい。
文句の続きを言おうと振り向くとすでにトーラスさんの姿はなく、アイリスもその場から離れて次の獲物を探しに行くところだった。おのれ、逃げたか……。
先ほどの爆発によりスケルトンは吹っ飛んだが、櫓自体は残っている。
やっぱりあれも破壊不能なオブジェクトなんだな。
再び使われてはたまらないと、弓矢を持ったプレイヤーの一人が櫓へと登っていく。
こうなればこっちが有利だ。上からの弓矢の支援を受け、僕たちは三ノ丸にいるモンスター達をあらかた片付けることができた。
それに伴って、後衛部隊のいくつかが三ノ丸に雪崩れ込んでくる。
ダメージを受けて退がってきた盾職などのプレイヤーに回復部隊が回復魔法を施し、再び前線へと向かっていく。
まだ先頭は二ノ丸の門を抜けてはいないらしい。まだ少しかかりそうだな……。
あ、そうだ、アレを試してみよう。
僕は二ノ丸の城壁が見えるところまで移動して、位置を確認する。岩壁の上に二ノ丸の城壁が見える。【登攀】スキルがあれば登れたのかもしれないけど……。
僕は【セーレの翼】のビーコンの羽を取り出し、力一杯二ノ丸の城壁めがけて投げつけた。
緩やかな弧を描き、白い羽は見事二ノ丸の城壁の中へと落ちていく。よし! 弾かれない!
ウィンドウを開き、投げ入れたビーコンの位置に【セーレの翼】で転移する。
「え?」
『ギョッ?』
転移した先の真っ正面に落武者ゴブリンが立っていて、僕らはバッチリと目があった。
『ギ────!』
「【分身】、【加速】、【双星斬】!」
仲間を呼ぶために叫ぼうとした落武者ゴブリンを、僕は最高速、最大火力の戦技で討ち果たす。あっぶな!
そのまま【隠密】を使って、近くにあった建物の中へと身を隠す。すぐそこに二ノ丸の門があり、モンスターたちがプレイヤーたちを撃退するためにわんさかと集まっていた。
大幅に減ってしまったMPとSTを今のうちにポーションで回復させる。
ふう。今のは危なかった。飛び込んだ先にゴブリンと鉢合わせなんて、ツイてないな……うん?
ひょっとして、とステータスを見ると、【ステータスアップ(LUK)】の効果が切れていた。
うーむ、これって関係あるんだろうか。敵に見つかったのは不運だが、でも一匹だけでうまく逃げられたのは運がいいともいえる。どっちなんだろうね?
とにかく左手にあるディアボロスにチャージしてある【ステータスアップ(LUK)】を、あらためて自分自身に撃って効果を発動させる。なにがあるかわからない。常に万全の状態で挑もう。
飛び込んだ建物は、どうやらモンスターたちの武器庫のようなところだったらしい。
と、言っても、きちんと武器が整頓されているわけじゃなく、そこらに投げ出しっ放しになっているが。
手入れもされていない刀やら槍やらがそこらに転がっている。
さて、ここからどうするか。
二ノ丸に忍び込めたのはいいが、僕一人でここを制圧するなんて無理だ。
うまいこと二ノ丸の門の方へ行き、閂を外す……ってこれも無理なんじゃないの?
だって門の面にも裏にもモンスターが僕らを通さないとばかりに密集してるからさ……。
うーむ、さっきトーラスさんに渡された爆弾みたいなのがあればな……。
いや、門の近くにリゼルあたりを引っ張ってきて、でかい魔法をドカンと食らわせてやればいいのか。
その隙に向こうにいるみんなが門を破ればいい。よし、それでいこう。
僕は武器庫の目立たないところにビーコンを置き直し、本陣の方へ戻る。
「うーむ、もうちょっと城門近くにしとけばよかった」
僕はみんなで集まった最初の森に転移しながらそんな反省をしていた。ここまで戻る必要はなかったんだが。
森を抜けると城が見えて来た。投石機部隊の姿も見える。
基本的に投石機部隊は生産職で戦えない皆さんで構成されている。
そこには【ゾディアック】のピスケさんもいたが、挨拶もそこそこにその前を通り抜け、再び僕は牛頭馬頭の守っていた城門を潜って、城の中へと入り直した。
「リゼル、今どこにいる?」
『ん? 二ノ丸の門前にいるけど。後ろから援護射撃してる』
パーティチャットでリゼルのいる位置を聞く。やっぱり二ノ丸の門前か。
さっきまでいた三ノ丸を駆け抜けて、二ノ丸の門前に来ると、前方では突撃部隊と落武者オーク、落武者ホブゴブリンらが戦闘を繰り広げていた。
門の上からスケルトンが弓矢を放ち、こちらからも魔法や矢の雨が降り注ぐ。
後方では盾職部隊が回復部隊を守り、前方の突撃部隊へと回復魔法を飛ばしていた。
襲い来る落武者ゴブリンを倒しながらリゼルを探す……っと、いたいた。お、ちょうどよく【スターライト】のジェシカさんもいるじゃないか。
「リゼル! ジェシカさん! ちょっとこっち!」
二人を手招きして城壁の目立たないところへと呼び寄せる。
「なに? シロ君」
「どうしたの? なんかあった?」
「今からあの門の真裏に転移するからさ、でっかい魔法をぶっ放してもらいたいんだ」
「「え?」」
なに言ってんだこいつ、という顔をした二人だが、ちゃんと説明をすると、二人とも理解できたようでわかったと頷いてくれた。
一旦全員パーティを抜けて、僕をリーダーとした新しいパーティに参加してもらう。そうしないと【セーレの翼】で一緒に跳べないのだ。
一応ここにもビーコンを設置してから二人を連れて、二ノ丸の武器庫へと【セーレの翼】で転移する。
武器庫を出て、こそこそと二ノ丸門の裏へと移動すると、相変わらずモンスターたちがわらわらと集まっているのが見えた。
幸いまだこっちには気がついていない。
「それじゃあ先生方、お願いします!」
僕が少しおどけながらそう言うと、二人ともおそらくそれぞれ自分の持つ最大級の魔法を詠唱し始めた。
「【ライトニングストーム】!」
「【フレアテンペスト】!」
雷鳴と爆発が繰り返されるおっそろしい嵐がモンスターたちを突如襲った。
完全に不意打ちを食らったモンスターたちは大ダメージをうけ、その場にくずおれる。どちらも範囲魔法であったため、倒すまではいっていないが、二ノ丸門の前は完全に壊滅状態になった。
よく見ると、閂もダメージを受け、今にも折れそうになっていた。どうやら牛頭馬頭の城門とは違い、あれは破壊不可能なオブジェクトではないらしい。
「なら、壊さない手はないよな、っと」
右手のディアボロスで魔力弾を閂目掛けて連射した。三発目で見事に命中し、閂は木っ端微塵に砕け散る。
閂が壊れたことで門の前にいた突撃部隊と押されたモンスターたちがドッと雪崩れ込んできた。
「門が開いたぞ!」
「なんでだ!?」
「わからんけど、突っ込め!」
突撃部隊がリゼルとジェシカさんの魔法でダメージを受けたモンスターを、次々と倒していく。
ガルガドさんやミウラ、ユウといった前線組が、二ノ丸に既にいた僕らを見て驚いていた。
「なんだよ、楽に入れる方法があんなら誘えよ!」
「いや、ガルガドさんら乱戦状態だったし。複数をぶっ飛ばすなら魔法職の方がいいかなって」
「あたしの暴風剣なら吹っ飛ばせたのにー!」
ミウラが拗ねたように口を尖らせる。いや、君も前線で乱闘してたからさ。
僕がミウラの抗議に苦笑していると、二ノ丸の奥の方から怒号と叫び声が聞こえてきた。なんだ?
「【登攀】スキル持ちの強襲組が登ってきたんだろう。このまま本丸まで一気に攻め込めるかな?」
僕らのところへアレンさんやウェンディさんら盾職部隊のみんなもやってきた。
ここにある武器庫はちょうどいい休憩所の代わりになる。リゼルとジェシカさんもさっきの魔法で減ったMPを回復させていた。
本丸へ向けて進もうと武器庫を出て前の方を見ると、胴丸と骸骨の兜姿の、大きな棍棒を持った全身紫色の武者トロールがこちらへと向かってきていた。
牛頭馬頭と同じくらいのサイズはある。棍棒をぶんぶんと振り回し、プレイヤーたちを吹き飛ばしていた。
「一気に攻め込むのは難しそうですね」
「そーだね……」
力なく笑ったアレンさんとウェンディさんが大盾を構えて武者トロールの攻撃に備える。
『ウガァァァ!』
ゴガン! と鈍い音がして、武者トロールの振り下ろされた棍棒が、アレンさんとウェンディさんの盾に阻まれる。
その隙に僕はトロールの横から近づき、ディアボロスで【ステータスアップ(LUK)】を付与した後に【首狩り】を発動────したが、失敗に終わった。
「やっぱダメかー」
馬頭の時は本当にラッキーなだけだったか。仕方ない。地道に削ろう。
伊達眼鏡を使って弱点看破すると、トロールのふくらはぎの部分が赤く光っている。あそこか。
「【アクセルエッジ】」
武者トロールのふくらはぎに左右四連撃を食らわせる。
『グガッ!?』
切られた足で僕を蹴り飛ばそうとする武者トロール。その巨体なため、動きは遅い。
蹴られる前に後退し、武者トロールから距離を取る。
「【ピアッシングショット】!」
『ガハァッ!?』
後方にいたレンの放った魔弾が、トロールの肩を撃ち抜く。【銃の心得】から派生する銃の戦技だな。僕も【銃の心得】を取得すれば覚えられるだろうか。
肩を撃ち抜かれたというのに、そんなことは関係ないとばかりに武者トロールがレンの方へ向けて突撃していく。
当然ながら、ウェンディさんとアレンさんがその進行を防ぎ、さらに後方からレンの魔弾が何発も武者トロールに命中した。
まだ倒れないのか。なんつうHPしてんだよ……。
トロールのHPの高さに僕が呆れていると、塀の上を駆けてきて、トロールへとジャンプし、襲い掛かる影がひとつ。
「【唐竹割り】」
頭頂部から股下まで一閃。あたり一面に桜の花びらが舞い散った。
否、桜ではない。ミヤコさんの持つ刀、【千歳桜】による火の粉のエフェクトだ。
まるでその花びらが着火剤になったとばかりに、武者トロールの全身が炎に包まれ燃え盛る。【燃焼】の追加効果が入ったか。
『グアァァァァァァ!?』
全身が燃え、もがき苦しむ武者トロール。弱点が赤く光ってたから、こいつは火に弱いんだろう。
チャンスとみたプレイヤーたちが蟻のように群がり、次々と戦技をかましていく。フルボッコだ。
さすがにタフな武者トロールもこれには太刀打ちできず、【燃焼】の炎に包まれたまま、光の粒と化して消えた。
「よし、このまま強襲組と合流! 本丸を目指すぞ!」
『おおっ!』
アレンさんの号令にプレイヤーたちが再び進軍を開始する。
強襲組のお陰で城を守るモンスターたちが分断されたのか、さっきよりも抵抗が弱くなった気がする。
単に残りのモンスターたちがいないのか?
「っと、危な!?」
【気配察知】が発動し、【心眼】で飛んできた矢をギリギリで躱す。
うおお……! 鼻先を掠めていった! 完全に頭狙ってたろ!?
矢の飛んできた方を確認すると、三ノ丸の時と同じく、櫓の上から弓兵ゴブリンが弓矢を射かけていた。
「のやろ!」
ディアボロスで魔弾を連射し、弓兵ゴブリンを蜂の巣にする。くそっ、余計なMPを使ってしまった。
僕はインベントリからマナポーションを取り出して一気に飲み込む。一本じゃフル回復しないか。もう一本っと。うーん、相変わらずの不味さ。
今のところ順調にいってるな。あとは本丸にいるだろうボスモンスターを倒せばこのクエストはクリアだろう。
ただ、負ければまた初めからやり直しである。
デスペナが付き、アイテム補充もないままの状態で、もう一戦したところで勝てるとは思えない。また日を改めて挑戦するしかなくなる。
どんなボスがいるかわからないが、ここまできたらやるっきゃない。
気合いを入れるため、パン! と両手で頬を叩く。
「よし! 行くぞ!」
駆け出すプレイヤーたちに遅れじと僕も本丸へと向けて走り出した。
【DWO無関係 ちょこっと解説】
■トロール
トロル、トロールド、トラウとも。もともとは北欧の国、特にノルウェーの伝承に登場する妖精の一種だとか。変身能力があるとも言われ、いろんな姿があり一定しない。国々によって異なる伝承がある。一般的にゲームなどでのトロールは、大柄で怪力、頭が弱く、再生能力を持つ醜悪なモンスターとして描かれる。