■130 巨人討伐
戦闘参加人数が減った僕らはフロストジャイアントへの直接攻撃が厳しくなった。
さっきのボディ・プレスで死に戻ったのは攻撃組が多く、攻め手に欠けるのだ。
先ほどから盾職部隊がフロストジャイアントの攻撃を防ぎ、後方の魔法職、射撃職が攻撃を加えている。
回復組は盾職たちの回復に回り、少なくなった攻撃職は呼び出されたアイスロックゴーレムの対処にいっぱいいっぱいで、とてもフロストジャイアントへ攻撃を試みることができない。
「まずはこの邪魔なアイスロックゴーレムから片付けないと……!」
僕はフィールドを駆け抜けながらアイスロックゴーレムに攻撃を加えていくが、斬撃系の攻撃は効果が薄く、ダメージを多く与えられない。
「くそっ、手間のかかる!」
大技を繰り出してアイスロックゴーレムをやっと一体仕留める。
あのミヤコさんでさえもアイスロックゴーレム相手には複数回斬り結ばねばならないようだった。
やはりフロストジャイアントへの攻撃に切り替えるか?
「シロ! ちょっとこっちにきてくれ!」
誰かが呼んでいる。振り向くと【カクテル】の錬金術師キールさんが僕の方へ向けて手を振っていた。
呼ばれるがままにそちらへと向かうと、キールさんに手渡しで何かを渡された。なんだこれ?
野球ボールほどの丸いガラス玉の中に何か赤いねっとりとした液体が入っている。
「これは焼夷剤だ。ナパームスライムから取れる粘性のある体液からできている。こいつをあのデカブツにぶつけてくれ。できれば広範囲に」
そう言ってキールさんは焼夷剤を次々と渡してくる。多いな!
「そいつは付着する量が多ければ多いほど効果が持続するんだ。つまりたくさんぶつければ、それだけ長持ちするのさ。だからいっぺんに使ったほうが効果が高い」
なるほど。量が少ないとすぐ効果が切れるってことか。追加効果の【燃焼】を意図的に発生させることのできるアイテムなんだな。
「あとたぶんこいつは【投擲】じゃ投げられないけど、チャンスがあったら頼む」
そう言って最後にキールさんは馬鹿でかいガラス玉をよこしてきた。あの、ボーリングの玉くらいあるんですが? これはとてもじゃないが、投げられないぞ。なんでこんなの作ったかな!?
「あいつの頭上に行ってインベントリから直接落とせばいける……と思う」
「死ねと?」
いや、さっきは不意をついてあいつの背中を駆け上ったけどさあ。もう一度やれと言われるとなかなかに難しいよ?
「だからできたらでいい。最悪足下にぶち撒けて火をつければそれなりにダメージを与えられるだろう。ああ、あと炸裂弾も持ってけ」
そう言ってキールさんがさらに炸裂弾をひとつ追加でよこした。
まあ、とにかくやってみるけども。キールさんからもらったアイテムをインベントリに突っ込み、僕は再びフロストジャイアントと対峙する。
戦力の多くをアイスロックゴーレムに割かれているので、フロストジャイアントへの攻撃が薄い。
向こうの攻撃はなんとか盾職部隊が防いでくれているが、こちらの攻撃が弱いため、フロストジャイアントのやりたい放題だ。
大きな石斧を振りかぶり、やたらめったらと振り下ろしてくる。
回復職たちが盾職部隊のHPを懸命に回復させているが、どうしてもジリ貧だ。
このままではいずれ力尽きてしまう。
とはいえ、どうやって頭上まで行って、焼夷剤(大)を落とせばいいのか。
さっきみたいに屈んでいれば背中を駆け登ることも不可能じゃないんだが……。
「シロ兄ちゃん、大丈夫か?」
考え込んでいた僕にミウラが駆け寄ってくる。棒立ちになっていたので、なにかトラブルがあったのかと思ったらしい。
ふと、ミウラが持つ暴風剣スパイラルゲイルを見て、ある考えがひらめく。
「ミウラ、その剣で僕をあいつの頭上まで吹っ飛ばしてくれないか」
「えっ? 構わないけど、シロ兄ちゃんの耐久力だと落下ダメージがけっこうくるよ?」
「そこらへんはなんとかする」
落下する前に【セーレの翼】で転移すればダメージは受けないはずだ。
「そんならやるけど……。いったいなにすんの?」
「ま、油を撒いてくるってところかな」
意味がわからん、とばかりにミウラは首を傾げたが、トコトコと僕の背後に周り、暴風剣を構えた。
「んじゃ、いくよ! 唸れ、スパイラルゲイル!」
まるでゴルフのドライバーをスイングするかように下から振り上げられたミウラの大剣から、大きな竜巻が発生した。
竜巻は僕をあっという間に巻き込んで、フロストジャイアントの頭上へと枯れ葉のように押し上げる。
うぐう、目がぐるぐる回って気持ち悪っ……!
それでも懸命に目を開くと、竜巻が弱まって僕は落下を始めていた。
真下にはフロストジャイアントの頭が迫っている。
ここで……!
僕はインベントリを開き、焼夷剤(大)を取り出して、下に叩きつけるように両手で投げつけた。
『グガッ!?』
頭に当たった大きなガラス球が割れ、中に入っていた粘性の液体にフロストジャイアントが覆われていく。
僕はそれを確認すると、【セーレの翼】のビーコンを落下しながら地面に投げ、そのままそこへと転移した。
地面にビーコンが刺さる直前に転移が完了する。【セーレの翼】は慣性まで転移はしないため、落下中でもそこに普通に現れた状態になった。地面に刺さる直前だったので数センチは落下したが。
「【分身】!」
着地と同時にHPを少し残して八人に分身した僕は、フロストジャイアントの周囲へと散開し、一斉に手にした焼夷剤(小)を投げつける。
狙うは頭から被った焼夷剤のないところ、胸、腹、背中などを中心に次々とぶつけていく。
『グガァァ!?』
フロストジャイアントがまとわりつく粘性の液体に不快感を表すように大きく叫んだ。
「今だ! 火属性の魔法をぶつけろ!」
キールさんの声に従って、魔法使いたちから火属性の魔法が放たれる。
最初の一発が直撃した瞬間、盛大な炎がフロストジャイアントの上半身を包み込んだ。
まるででっかい松明のごとく、フロストジャイアントの上半身が燃えている。
『グォアァァァァ!?』
フロストジャイアントは炎をなんとか消そうともがくが、焼夷剤の炎は消えず、HPが徐々に減っていく。
「よし! 手隙の奴は攻めかかれ!」
『おう!』
上半身が燃えているフロストジャイアントに向けて、攻撃陣が突っ込んでいく。
僕は【分身】で減ったHPを回復させるべく、フロストジャイアントの足下から脱出した。
インベントリからハイポーションを取り出して一気に飲み干す。くあぁ、不味い!
攻撃部隊たちが、上半身が燃えてもがくフロストジャイアントの足に次々と攻撃を仕掛けていった。
フロストジャイアントは身体についた粘性の焼夷剤をなんとか拭おうとするが、拭った手にも焼夷剤がついてさらに燃え広がってしまう。
だんだんとフロストジャイアントのHPが減っていき、ついにレッドゾーンまで達した。
同時にフロストジャイアントはガクンと片手片膝をついてくずおれる。
これはいけるんじゃないか!?
僕らがそんな希望を持ち始めたとき、一体のアイスロックゴーレムがフロストジャイアントへ向けて飛び込んでいった。
「な、なんだ?」
「お、おい、アイスロックゴーレムたちが……!」
打撃系のプレイヤーと戦っていたアイスロックゴーレムが次々とフロストジャイアントに飛びついて、燃焼する炎の上に覆い被さっていった。
炎で溶けたアイスロックゴーレムが形を変えて再び氷の塊となり、焼夷剤の付着した部分を覆っていく。
まるで氷の鎧を身に纏うように、アイスロックゴーレムたちがフロストジャイアントと同化していった。
「おいおい、そんなのアリかよ……」
誰かが漏らした声に対し、文句あるのかとばかりに氷の鎧を身に纏ったフロストジャイアントが立ち上がる。
全身鎧ではなく、部分部分を覆う簡易的な鎧だが、防御力がさらにパワーアップした感は否めない。
『グガァァアァァァァァァァァァァ!』
フロストジャイアントが手にした石斧を、足下にいた攻撃プレイヤー目掛けて両手で振り下ろす。
石斧は凄まじい轟音とともに、地面の氷を破壊して、近くにいた多数のプレイヤーもろともその衝撃で吹き飛ばした。あんなボロボロの斧なのになんて威力だ。
今までの大型モンスターの例に漏れず、こいつもレッドゾーンに突入するとパワーアップするタイプらしい。
今の攻撃で何人かが死に戻ったようだ。少なくなった攻撃隊がさらに減ってしまった。
だけど相手だって瀕死状態。僕らにだってまだ勝機はあるはずだ。
『ガァァァァァァァァ!』
「また来るぞ! 構えろ!」
再びフロストジャイアントが石斧を両手で振りかぶる。盾職部隊が前に出て、アレンさんの声に合わせて大盾を構えた。
石斧が振り下ろされる。片手での攻撃とは比べ物にならない攻撃がアレンさんたちを襲った。
「ぐぅっ……!」
フロストジャイアントの石斧が弾き返される。盾職のプレイヤーたちは誰一人として倒れていない。
しかし、HPが大幅に減っている。僕と同じパーティで参加したウェンディさんもレッドゾーンギリギリの状態だ。
回復部隊から回復魔法が飛ぶ。しかし盾職の人たちが全快するよりも速く、フロストジャイアントが再び石斧を振りかぶった。
マズい! さすがにあの状態で二度目を食らったら、耐久力が高い盾持ちとはいえども耐えられない。ここで盾職部隊が瓦解してしまえば、僕らの敗北は必至だ。
せめてあの石斧の攻撃をなんとかできれば……!
瞬間、僕の脳裏に閃くものがあった。できるかできないかを考える余裕もなく、僕は【加速】を使い、石斧が振り下ろされる直前の盾職部隊の前へと身を割り込ませる。
「シロ君!?」
「シロさん!?」
アレンさんとウェンディさんの声を背後に聞きながら、僕は双焔剣『白焔』と『黒焔』を頭上で交差させる。タイミングだ。タイミングさえ合えば……!
「【夜兎鋏】!」
振り下ろされる石斧に僕の【奥義】が炸裂する。
この【夜兎鋏】の当たり判定は武器全体だ。極端な話、どんなに長い槍でも先端に接触さえすれば奥義は発動する。
つまりはでかい石斧だって関係ないってことだ。
大きなガラスが砕けたような音が洞窟内に反響し、フロストジャイアントが持っていた石斧が粉々に砕け散る。
いけた。ボロボロの石斧だったし、これまでも雑に扱っていたから耐久値は低いと思ってたが、やはりこの双焔剣以下だったらしい。
【夜兎鋏】は相手の武器の耐久性を、自分の武器の耐久性の値だけ削る奥義だ。
つまり、僕の武器の耐久性が相手より上ならば一撃で破壊できる。
武器の耐久性は攻撃された時……つまり武器と武器がぶつかった時に削られることが多い。刃こぼれとかな。
フロストジャイアントの石斧と真正面から打ち合うプレイヤーなんていないから、あのボロ斧でも充分だったのだろう。打ち合ったら間違いなく死ぬしな。
あの石斧の耐久性が僕の双焔剣よりもほんの少しでも高かったら石斧は破壊されず、僕は即死していただろう。僕だけじゃなく、HPを多く削られていたウェンディさんやアレンさんたち盾職のプレイヤーも全員がやられていたはずだ。
このレイド戦では盾職の死はパーティの死を意味する。
ある意味、これは賭けだった。そして僕はそれに勝った。
手の中にあった石斧の紛失に、フロストジャイアントは一瞬動きを止める。
その間に回復部隊から回復魔法が飛んできて、盾職プレイヤーたちのHPが回復していく。
「もうちょっとだ! 一気に畳みかけろ!」
『うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!』
石斧を失ったフロストジャイアントへ攻撃部隊と後方の魔法使いや弓使いら、遠距離攻撃部隊の一斉攻撃が始まった。
連射砲のような火属性魔法の攻撃と矢に晒されて、フロストジャイアントを覆っていた氷の鎧がガラガラと剥がれ始める。
「【スタンインパクト】!」
リンカさんが持つ巨大化した【魔王の鉄鎚】がフロストジャイアントの脛に打ち当たる。
弁慶の泣きどころを強打されたフロストジャイアントの頭上に、スタン状態を示すアイコンがピコッと現れた。チャンスだ!
「ガルガドさん!」
僕は近くにいたガルガドさんに目配せで意思を伝える。
「シロ! 来い!」
小さく頷いたガルガドさんが大剣を横にして肩に担ぐ。なにを言わんとしているか察した僕は軽く跳躍し、その大剣の腹に乗った。
「オラァァ! いってこいやぁ!」
大剣に乗った僕をガルガドさんが全力でぶん投げる。さすがは【鬼神族】。なんてパワーだよ。
フロストジャイアントは飛んでくる僕へ向けて、氷の息吹を吐こうと口を大きく開けたところだった。スタン効果で行動は麻痺していても【ブレス】のような行為はできるということか。
だけど残念だったな。
「これでも喰らえっ!」
大きく開いたその口に、キールさんからもらった最後の炸裂弾を投げ込む。
【投擲】スキルによってコントロールされた炸裂弾は、過たずフロストジャイアントの喉の奥へと飛び込み、大爆発を起こした。
『ゴブハァッ!?』
口の中で大爆発を起こしたフロストジャイアントは大きくのけぞってゆっくりと後ろに倒れる。
地響きを上げて倒れたフロストジャイアントは先程のスタン効果がまだあるらしく、すぐには立ち上がれないようだった。
「「【流星脚】!」」
いち早く飛び上がったメイリンさんとペンギン姿のレーヴェさんが、揃って空中でくるりと回転し、その後美しい四十五度の角度で急降下。ドドン! と、その名の通り流星のような蹴りを倒れたフロストジャイアントの胸板に喰らわせた。
『グガッ……!』
フロストジャイアントが身を起こそうと上半身をよじらせる。
もうスタン効果は切れているというのに、フロストジャイアントの動きが鈍い。HPが残り少ないのだ。
一気呵成に攻めるなら今だ。
これで最後だとプレイヤーたちから放たれた渾身の戦技が嵐のようにフロストジャイアントを襲う。
「【バーンスラスト】!」
「【バーストアロー】!」
「【兜割り】!」
【月見兎】のシズカ、レン、ミウラの戦技も景気良く炸裂する。
僕? 落下のダメージを回復中です……。くそ、【セーレの翼】を使う暇がなかった。酷いダメージじゃないからいいけどさ。
「うらぁぁぁ! 【魔神突き】!」
さっき僕を投げ飛ばしたガルガドさんが飛び上がり、フロストジャイアントの腹に大剣を突き立てる。
「【パワーストライク】!」
『槍使い《ランサー》』である【ゾディアック】のアリエスさんが、倒れたフロストジャイアントの横腹に槍を持ったまま突っ込んだ。
「【トルネードファイア】!」
リゼルの放った炎の竜巻が、立ち上がれないフロストジャイアントを焼いていく。
ガルガドさんやアリエスさんたちが一旦フロストジャイアントから離れ、さらにその炎の竜巻の中へ、トドメだとばかりに後方援護部隊から火魔法や矢の雨が撃ち込まれていく。
『ゴガァァァァァァァァ…………!』
断末魔の叫びを上げ、フロストジャイアントがパァン、と弾けて大量の光の粒になる。その光景は、まるで光の雪が降っているかのように僕には見えた。
僕らがその美しい光景に言葉を失っていると、辺りにエリアボスクリアのファンファーレが盛大に鳴り響く。
『【怠惰】の第四エリアボス、【フロストジャイアント】が初討伐されました。
討伐ギルドである【スターライト】、【月見兎】、【六花】、【カクテル】、【ザナドゥ】、【ゾディアック】、並びに参加したソロプレイヤーの方々に初回討伐報酬が送られます。初討伐おめでとうございます』
討伐成功を示す個人ウィンドウが開く。と同時に生き残ったプレイヤーたちから嵐のような歓声が沸き上がる。
「やった─────っ!」
「エリアボス初討伐だ!」
「うおぉぉぉぉ! やったぜぇ────!」
フロストジャイアントが第四エリアのボスだったのか。
このアナウンスは怠惰にいる全プレイヤーに流れているはずだ。【エルドラド】のゴールディあたりは地団駄踏んで悔しがっているだろうなあ。
しかし最後なにもできなかったな、僕。ま、いつものことか。
「やりましたね! シロさん!」
歓声に沸くプレイヤーたちの中からレンがやってきた。
レンは弓による射撃に回復に、ずっと後方支援だったので危険はなかったようだ。
「シロさんが石斧の前に出た時はハラハラしました」
「あー、あれね……。破壊できてよかったよ」
一歩間違えれば死に戻りするところだったもんなあ。あれは賭けだった。
「おい、あれは?」
誰かの声に振り向くと、フロストジャイアントのいたところに赤い鍵がゆっくりとくるくる回っていた。
近くにいたアレンさんがそれに触れるとすぅっと鍵が消えていく。インベントリに収納されたんだな。
「『ルビーの鍵』……三本目の鍵だね」
アレンさんがそう呟くと、消えたと思った赤い鍵が再び現れ、またくるくると回り出した。
今度は【ザナドゥ】のギルマス、エミーリアさんが触れるとまた鍵は消え、しばらくするとまた現れた。
どうやらいくらでも手に入るらしい。だけど『ルビーの鍵』は一人一つ、さらに【譲渡不可】になっているらしい。つまり売れないってことだ。ウィンドウのゴミ箱に捨てることはできるだろうけどね。
ギルマスであるレンが手に入れれば、【月見兎】としては必要ないっちゃ必要ないんだけど、記念に一応僕ももらっておく。
おっと、そういやボスドロップアイテムってなんだろう。
ウィンドウの報酬リストをチェックする。
「『アイスハンマー』、『冷凍ポーション』、『氷の心臓』、『フロストブーツ』……氷系が多いな……。お、『奥義書』だ!」
これは嬉しい。ボスドロップの『奥義書』なんて、使えるものが出るんじゃないか?
ワクワクしながら内容を求めてウィンドウの奥義書をタッチする。
「【首狩り】……?」
なんかまた物騒な名前が出てきたんですけども。
【DWO無関係 ちょこっと解説】
■ルビー
宝石の一つ。ダイヤモンドに次ぐ硬度を持ち、ラテン語で『赤』意味する『ルベウス』に由来する。コランダムと呼ばれる鉱石の変種であり、組みこまれる不純物イオンにより色が変わり、赤ならルビー、赤色以外ならサファイアなどと呼び分けられる。ミャンマー産の最高等級のルビーは『ピジョン・ブラッド』と呼ばれている。




