■120 氷蠍撃破
「固まるな、散開しろ!」
アレンさんの言葉にみんなが一斉に距離を取り、分散する。大型モンスターと対峙する時は、固まらない方がいい。相手の攻撃を分散できるからだ。
氷の蠍は長い尻尾の先を頭上からこちらへと向けている。先端は尖った氷の針のようになっていて、刺されでもしたら一発で死に戻りそうだ。
『ギャギャギャギャ』
耳障りな声を上げて、氷の蠍が両鋏を振り上げる。不意に左右の鎌状になった口から猛吹雪のブリザードが吐き出された。
「みんな! 僕らの後ろに! 【リフレクトシールド】!」
「【ミラーシールド】!」
アレンさんとウェンディさんが僕らの前に出て大盾を構える。
【リフレクトシールド】は物理攻撃の何割かを相手に跳ね返すスキルで、【ミラーシールド】は魔法攻撃の何割かを相手に跳ね返すスキルだ。
二つのスキルを展開したのは、放たれている氷のブレスは基本的に魔法に分類されるが、一緒に吐き出されている氷の礫は物理攻撃になるためだろう。
アレンさんたちの盾に、ガン! ゴン! と鈍い音を立てて氷塊が打ち当たる。まともに食らったらかなりのダメージを負ったところだ。
数秒後、ブレスは止まり、僕らの周りには氷塊がゴロゴロと転がっていた。
「くらいやがれ! 【大切断】!」
飛び上がったガルガドさんが氷の蠍目掛けて大剣を振り下ろす。蠍もその右腕を振り上げて応戦し、大剣と鋏が大きな音を立ててぶつかり合った。
「ぐっ!?」
ガルガドさんの一撃は体表を覆う氷の一部を砕いたが、蠍本体には届いていないようだった。なんて硬さだ。
『ギャギャッ』
蠍が曲げた尻尾の先から水鉄砲のように液体を噴射する。ガルガドさんを狙ったその液体を、前に出たアレンさんが盾で受け止めた。
「なっ……!?」
盾で受け止めた粘着質の液体が、一瞬にして凍り付く。アレンさんの大楯に氷がへばりつくようについてしまっていた。
「冷凍液か!?」
アレンさんが氷がへばりつき重くなった盾を持っていられずに地面へと落とした。マズい! 盾役が盾を失ったら……!
「【加速】!」
僕は【加速】により一気に蠍へと近づくと、その細い足の一本に戦技を叩きつけた。
「【アクセルエッジ】!」
左右四連撃、八つの斬撃をくらわせても厚い氷に包まれた足は切断できなかった。まるで氷の鎧だ。
あいにくと斬撃は通らなかったが、蠍の注意を引くことはできたようだ。アレンさんとガルガドさんに向けていた敵愾心がこちらへと向く。
蠍の尻尾から冷凍液が噴射され、真っ直ぐに僕へと向けて飛んでくる。滑らないようにしっかりとアイゼンで氷を蹴り、【加速】を使って回避した。僕のいた場所に弾けるような氷のオブジェが出来上がる。これ、まともに食らったら全身氷漬けになるんじゃなかろうか。
アレンさんの方を見ると、ウェンディさんが炎の【ブレス】を吹きかけ、なんとか盾にへばりついていた氷を砕いて戦線に復帰したようだった。
「おらおらおら! 砕けろってんだ!」
【六花】のフリージアさんが、僕と同じように蠍の足へメイスを乱打していたが、鬱陶しそうに蠍が払った鋏に吹っ飛ばされ神殿の壁に激突する。
自ら回復魔法を使い、HPを回復させたフリージアさんがまたも特攻をかける。……笑ってら。
あの人【聖職者】じゃなくて、【狂戦士】なんじゃなかろうか。
「【ファイアボール】!」
リゼルからバランスボールほどもある火の玉が放たれる。これはいったか!?
『ギャギャギャギャッ!』
蠍が飛んでくるファイアボールに向けて、尻尾の先から冷凍液を噴射する。蠍へと向かっていたファイアボールは空中で氷に包まれ、そのまま地面へと落下、粉々に砕け散った。
「うそだろ!? 炎が凍るなんてあるのか!?」
リアルな世界では絶対にあり得ないことがこの世界では起きる。だからこそ面白いとも言えるし、理不尽な気もする。
「くっ、あの冷凍液は属性攻撃をも凍らせるのか?」
「じゃあこっちで! 【ライトニングスピア】!」
セイルロットさんの呟きに反応して、ジェシカさんが雷の槍を放つ。しかしまたしても放った雷は凍らされ、落ちて無残に砕け散った。雷が凍るなんてありえるのか。雷属性もダメか。
「くっ……【氷刃】!」
アイリスが細剣を一閃すると、キラキラとした氷の粒をまとった衝撃波が蠍へ向けて真っ直ぐに飛んでいく。これはソロモンスキル【クロケルの氷刃】の効果の一つだろう。
今までのように蠍は冷凍液を噴射して迎撃するが、アイリスの放った【氷刃】はその冷凍液を突き破って、見事に蠍の胴体に当たった。
『ギギッ!』
蠍は氷の刃を受けて唸り声を上げる。通った? というか、凍りつかなかったな。氷属性は凍らせることができないのか。元々凍っているわけだしな。
「通ったのはいいけど、大したダメージは与えられないみたい」
アイリスが悔しそうに舌打ちをする。氷属性はダメージを与えるが、耐性が高いってことか。
「唸れ! 『スパイラルゲイル』!」
『ギ、ギッ!』
ミウラの暴風剣『スパイラルゲイル』が竜巻を生み出し、蠍を巻き込んでその全身にかまいたちを浴びせる。同じように冷凍液で迎撃されたが、かまいたちは凍ることなく通った。風属性も通るな。
ただ、ミウラの暴風剣はアレンさんの流星剣と同じく回数制限ありの武器なので連発はできない。
火、水、地、風、氷、雷、光、闇と今のところ発見されている属性は八つあるが、僕らのメンバーの中に地属性と闇属性を使える者はいない。光属性の攻撃はセイルロットさんが試しにやってみたが効果はイマイチで、もちろん水属性なんか凍らされておしまいだ。
魔法に関しては風が凍らず、氷も凍らないが耐性が高い、という結論に達した。地属性か闇属性も大丈夫だったのかもしれないが、こればっかりは仕方がない。
幸い、【スターライト】の『魔術師』ジェシカさんもうちのリゼルも風属性の魔法が使えるから凍らされずに攻撃できるはずだ。
それに【六花】の『付与術師』カトレアさんならば、属性の付与をすることができるのだ。
魔法は凍らされるが、付与された属性までは凍らされまい。
「【エリアエンチャント:火属性】!」
僕らの武器に赤く小さな炎のようなエフェクトがかかる。カトレアさんがエリア内にいる味方に火属性の付与をしたのだ。
エリアエンチャントはMPを多く消費するのか、カトレアさんはマナポーションを取り出して飲み、渋い顔をしていた。うん、やっぱり誰が飲んでもマズいらしい。一本では足らないのか二本目に突入している。ご愁傷様です。
まあなんにしろ、これで全員の武器が火属性になり、攻撃が通りやすくなったはずである。
「よっし、行くよっ! 【流星脚】!」
空中に躍り上がったメイリンさんがくるりと一回転すると、足に炎を纏いながら一直線に蠍へ向けて急降下の蹴りを放った。
いつも思うけどこの戦技、ほぼ45度で突っ込んでいるよな……。まるで特撮ヒーローの必殺キックだ。
『ギガッ!?』
メイリンさんの蹴りは、見事に蠍の背中に落ち、わずかだが纏う氷に亀裂が入ったようだ。よし! いける!
「「【スパイラルランス】!!」」
メイリンさんが蠍の背中から離脱したと同時に、ジェシカさんとリゼルから風の槍の魔法が放たれる。
『ギガガガ……!』
凍らせることのできない風魔法に、両手の大きな鋏を目の前に翳し、防御態勢をとる氷の蠍。二本の風の槍はその鋏にぶつかり、覆っていた氷の鎧を強引に剥ぎ取っていった。
今度はそこへガルガドさんとミウラが【狂化】を発動させながら戦技を放った。
「「【剛剣突き】!!」」
【鬼神族】の種族スキル【狂化】を発動させた状態での戦技の威力は凄まじく、火属性の付与も相まって、ガルガドさんとミウラの大剣は蠍の両手の鋏を深々と貫いていた。
「ここで────唸れっ! 『スパイラルゲイル』!」
ミウラが再び暴風剣『スパイラルゲイル』を発動させる。
突き刺さった大剣から炎の竜巻が巻き起こり、蠍の右鋏を粉々に砕いていく。
『ギガガッ!?』
蠍がわずかに後退する。その隙にガルガドさんとミウラはすぐさま同じように後退し、今度はアレンさんとウェンディさんが前に出る。
【鬼神族】の種族スキル【狂化】は諸刃の剣。高い攻撃力を与えると同時にその防御力を低下させる。
二人がその状態でダメージを受けたら確実に死に戻るからな。
片鋏となった氷の蠍が吹雪の息を吐くが、アレンさんとウェンディさんの双盾に防がれる。
「「【スパイラルショット】!」」
風を纏った矢が二本、蠍の頭に突き刺さる。レンと【六花】の【狩人】リリーさんだ。
僕も負けてられない。カトレアさんの付与もそろそろ切れるからな。
僕の双焔剣『白焔・改』と『黒焔・改』はもともと火属性の双剣だが、付与によりさらに威力が増しているはずだ。
「【加速】!」
先ほどと同じように氷を蹴って奴の細い足に辿り着き、炎を纏った双剣を叩きつける。
「「【十文字斬り】」」
図らずも同じように隣の足を狙っていた【斥候】のスミレさんとユニゾンしてしまった。お互い双剣だからな。
十文字の斬撃が細い足に決まる。先ほどと違い、足を覆う氷は粉々に吹き飛んで、剥き出しになった足に斬撃が斬り刻まれた。
『ギガガッ!』
ボキ、ボキンッ、と八本ある足のうち、右側真ん中の二本が砕け散る。よし、これでだいぶ動きが鈍るだろ。あとは……。
「【月華斬】!」
「【ソニックブーム】!」
おそらく【チャージ】によって威力を増しているであろうシズカの一撃が蠍の尻尾へと炸裂する。
さらにソニアの【ソニックブーム】が追い討ちとばかりに同じ場所へと放たれた。尻尾の根元の氷が剥がれ落ち、地肌が丸見えになっている。
そこへとどめとばかりにリンカさんが、火属性が付与された『魔王の鉄鎚』をフルスイングで尻尾の根元へと叩きつけた。
「【ヘビィインパクト】」
全力での重い一撃をくらい、蠍の尻尾が根元からバキャッ! と折れた。よし! これでもうあの冷凍液での攻撃はできないはず。
「今だ! たたみかけろ!」
アレンさんの号令で尻尾と足と腕を失った満身創痍の蠍へ、各々が必殺の戦技を放つ。
この集中攻撃にさしもの氷の蠍も耐え切れずに光の粒へと化した。
倒した、か。【付与術師】のカトレアさんがいなかったら、かなり苦戦していたかもしれない。
中ボスクラスを倒したのになにもアイテムがドロップしないな。そういえば前の鍵を手に入れた時の、アイスウルフ千匹斬りのときもなにも出なかった。
報酬はあの鍵ってことかね?
神殿奥に浮かぶ、持ち手部分が『B』という形をした大きな青い鍵にレンが触れると、すうっ、と静かに消えていった。インベントリに収納されたのだろう。
「【サファイアの鍵】だそうです。やはり『白の扉を開く三つの鍵のひとつ』って書いてます」
レンがインベントリから同じような鍵を二本取り出して、アレンさんとリリーさんに手渡す。
白の扉ってのは第五エリアへ進むための扉なんだろうな。しかし三本って、あと一本探さにゃならんのか。
セイルロットさんがアレンさんに青い鍵を見せてもらいながら小さな声で呟く。
「三つの鍵……緑、青ときたらやはり次は赤の鍵ですかね」
「なんで赤だと?」
「RGB……光の三原色だからですよ。この三つの色の光が全て重なると白になるんです。白の扉を開ける鍵……ってね。ブラウン管や液晶ディスプレイ、デジタルカメラなど、基本的に発光しているものはこの光の三原色で色が作られているんですよ」
そうなんだ。なんとなく三色も混ぜたら黒くなるような気がするが。
「そっちは色の三原色ですね。向こうはマゼンタ、シアン、イエローで、発光で見える色と反射して見える色の違いを……まあ、ここらへんは印刷業界の話になるんで置いときましょうか」
僕が、わけがわからん、といった顔をしていたからか、セイルロットさんが苦笑して説明を切り上げた。
やけに詳しいけど、セイルロットさんは印刷関係の仕事をしているのかな? あるいはグラフィックデザイナーとか?
僕がそんなことを考えていると、なにやらメイリンさんが神殿のいろんなところを細かく調べ回っていた。なにしてんだろ?
「いやほら、前の鍵の時も隠し部屋があったじゃない? またここにもあるんじゃないかなって……あっ、あった!」
メイリンさんが壁の一部を押すと、緑の鍵の洞窟と同じく、壁の一部がスライドしてぽっかりと入口が姿を現した。
中を覗き込むと、緑の鍵の時と同じような部屋があり、宝箱が全部で十九個あった。一人一個。ここにいる全員分だな。
「罠は?」
「ないよ。全部青反応」
メイリンさんの言葉にスミレさんも頷く。スミレさんも【罠察知】のスキルを持っているようだ。
「よし! じゃあいつものように頼んだぜ、シロ!」
「あっ、ガルガド! 余計なことを!」
ガルガドさんの発言に、メイリンさんが飛び上がってその頭を叩く。
「なにすんだ、こら!」
「シロちゃんの能力は秘密にしとこうって言ったでしょうが! 馬鹿なの、あんた!?」
「能力?」
二人の言い争いにアイリスが口を挟む。はっ、とメイリンさんも『しまった!』という顔をしてその口を手で塞ぐがもう手遅れだ。
「シロの能力ってなに? この宝箱と関係あるの?」
「えーっと、そのぅー……」
メイリンさんがアイリスに迫られて目を泳がせる。別に秘密にしてるわけじゃないし、勝手に【スターライト】のみんなが言っているだけだから、そこまで渋らんでもいいと思うんだが。
観念したのかメイリンさんがぼそぼそと事情を話し始める。
なんのことはない。僕に宝箱を開けてもらおうって話だからな。
「するとなに? あなたに開けてもらうとレアアイテムが出るってわけ?」
「そんなわけないだろう。たまたま偶然が重なっただけだよ」
僕がアイリスにそう答えると、【スターライト】の面々はぶんぶんと顔を横に振った。レンたちまでうーん、と首を捻っている。
「でもシロさんのレアアイテム入手率はダントツで高いと思いますよ。他人の分も含めて、ですけど」
そうなのだ。僕自身は宝箱からいいアイテムが出たことがあまりない。いや、出ることは出るのだが、僕が欲しいものじゃなく、周りのプレイヤーが欲しい物が当たるのだ。悔しいことに。
「……面白いわ。じゃあ私の分も頼める? もし本当なら儲け物だし」
「ええー……?」
アイリスが挑発的に目の前の宝箱のひとつを指差した。それを開けろと?
僕的には開ければ開けるほど自分の運が吸い取られていくようで嫌なんだが。
とは言え、ここでスカを引けばもう開けてとは言われないかもしれない。ここはひとつ、挑戦してやるか。
僕はアイリスが指定した宝箱に、彼女には悪いが、ハズレ出ろ、ハズレ出ろ……と半ば呪いのように念を込め、蓋をゆっくりと開けた。
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【エレガントレット(女性用)】 AAランク
AGI(敏捷度)+46
DEX(器用度)+23
DEF(防御力)+32
耐久性50/50
■エレガントなガントレット。
□装備アイテム/籠手
□複数効果なし/
品質:F(最高品質)
■特殊効果:
持つ武器が軽くなり、複数回の攻撃が可能になる。
女性しか身につけることができない。
【鑑定済】
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「ほら来た! AAランクだ!」
「どうだ! これが幸運の白兎の実力だよっ!」
ガルガドさんとメイリンさんが得意気に叫ぶ。なんであんたらが自慢気なんだ。
一方の僕はというと、(女性用)という説明を見て、やっぱりか、と肩を落とした。
女性用じゃなければ僕でも使えそうな装備だったのになー……。確かにハズレだけれどもさ! 僕にな!
【六花】の面々を見ると、みんなポカンとした目で宝箱の中にあるガントレットを眺めていた。
「な、なにこれェェェェ!?」
「だぶるえ────ッ!?」
「AAランクってなに!? そんなランク見たことないんだけど!?」
「しかも最高品質って!」
「とんでもない特殊効果がついてんだけど!?」
「あわわわわわ……」
茫然自失の状態から【六花】のみんなは軽くパニック状態に移行した。これが普通の反応なのかね?
【月見兎】と【スターライト】の面々はせいぜい、おおー、という、いたってドライな反応である。慣れって怖いね。
震える手でアイリスが青く輝く、豪奢なガントレットを手に取る。
「こっ、これっ……もらっ、もらっても、いい、の?」
「宝箱はアイリスのぶんだろ? 僕は開けただけだし。いらないなら誰かの宝箱と交換しても……」
アイリスはぶんぶんと首を横に振り、やらないとばかりにガントレットを抱きしめた。だろうね。
「よし、シロ! 次は俺の分を開けてくれ!」
「あっ、ガルガド、ズルい! シロちゃん、あたしのも!」
「ち、ちょっと待って! 私のもお願いするわ!」
「ボ、ボクのも!」
ガルガドさんとメイリンさんに続き、【六花】のリリーさんとソニアまで頼み込んできた。
そのあとはいつものように、俺も私もとモテモテ状態だ。くそう。
これってなにかされてんじゃないだろうか? 呪いとか? まさか。
そんなのかけられた覚えは…………あれ? まさか、ミヤビさんのおまじないのせいじゃないよね? 『お呪い』?
やけになって片っ端から開けたみんなの宝箱からは、レアアイテムや誰かが欲しかったアイテムがゴロゴロと出てきた。開ける度に誰かの歓声が上がる。その度にこちらはテンションが下がっていく。
そして最後に残された僕の宝箱を開けると、そこにあったのは────。
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【ブレイドウルフのフィギュア】 Xランク
■ブレイドウルフのアクションフィギュア。
幅広い可動域によりあらゆるポーズが可能。
モンスターフィギュアシリーズ、ボス02。
激レア。
□収集アイテム/コレクション
品質:F(最高品質)
【鑑定済】
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うわぁい、激レアだ。
…………虚しい。
【DWO無関係 ちょこっと解説】
■光・色の三原色について
光の三原色は色光の混合であり、色の三原色は絵の具などの色材の混合である。光の三原色は『RGB』、色の三原色は(黒を加えて)『CMYK』とも言うが、この『K』は『BLACK』の『K』ではなく、『キー・プレート(Key plate)』の略である。【加法混色】(光源) 【減法混色】(色料)とも言う。