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VRMMOはウサギマフラーとともに。  作者: 冬原パトラ
第四章:DWO:第四エリア
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■101 小さな守護者たち





「ちょっと待て、君たちなんでここにいるの!?」

「ミヤビ様からシロお兄ちゃんを守るように言われたです!」

「言われたの!」


 とてつもなくまぶしい笑顔で二人が答える。うん、いろいろツッコミたいところはあるが、まずスイカだらけの口元を拭こうか。

 もしかしてミヤビさんの言っていたボディガードってこの子らか? 嘘だろ……?


「かかか。こう見えてもこやつらは強いぞ。お主の遭遇したことのある同盟の調査ロボットなら、数万体いても勝てぬわ」

「うえっ!? そんな強いの、君ら!?」


 にぱっ、と二人とも笑顔を返す。常識が通じないな、宇宙人……。って、え!?

 振り向くと、台所から父さんのウイスキーを両手に持ったミヤビさんが現れた。こっちも!?


「いっ、いつの間に……!」

「なに、さっき上の船から転送でちょいとな」


 転送ってマジか……。まるっきりSFの世界に迷い込んだ気分だ。というか完全に住居侵入罪ですけど。

 ミヤビさんは持ってきたウイスキーをグラスに入れて、勝手にストレートで飲み始めた。はい、窃盗罪も加わりましたよ。

 宇宙人に法はないのか。あれ、父さんが大事にしていた高いウィスキーなんだけど……。


「細かいことは気にするでない。お主が狙われることはまずないと思うが、万が一の保険にマドカとノドカを置いていく。この二人なら大概の相手は撃退できるからの。ま、この二人に敵意を向けるということは、わらわに敵意を向けるということじゃから、そんな馬鹿はいないと思うがの」

「いや、でも……親とかになんて説明すれば……」

「そこらへんも大丈夫じゃ。わらわたちにかかればちょちょいのちょい、とな。ま、大船に乗った気でおれ」


 本当に? なにせ宇宙人だからな……。父さんの記憶を催眠術かなんかで改竄、とか簡単にできそうだが。

 お盆に伯父さんのところへ帰省して、すぐにまた父さんは仕事で飛び出して行った。次に帰ってくるのは一週間後だし、しばらくは大丈夫だと思うけど……。


「あ、でも耳とか尻尾は?」

「ぬ? お主ら、誰もいない家ではいいが、外ではそれは隠せよ?」

「はいです!」

「はいなの!」


 ノドカとマドカの元気な返事とともに、ポンッ、と煙が上がって、二人から狐耳と尻尾が消えた。確かにこれなら外国人の子供にしか見えない。銀髪は目立つけど、狐耳ほどじゃない。


「というわけで、よろしく頼むぞ。ではな」

「え、ちょっ……!」


 言いたいことだけ言ってミヤビさんはその場からシュン、と消え去った。父さんのウィスキーとともに。

 僕は呆然としながらも自分の頬を抓った。痛い。夢じゃない。

 今のが転送ってやつか。まさかそんなSFめいた現実を目の当たりにすることになろうとは。

 いや、VRだってひと昔前はSF扱いされてたんだ。科学技術が進めばそんなものができてもおかしくはないよな。

 つまりミヤビさんの星は地球よりはるかに科学文明が進んだ星ということなのだろうか……?


「シロお兄ちゃん、お腹減ったです」

「シロお兄ちゃん、お腹減ったの」

「マイペース過ぎない、君ら……」


 確かに僕もお腹減ったけどさ……。ああ、もう六時過ぎてるのか。晩御飯にしないと。って、この子らの食事も僕が用意するの……?

 そんなことを考えたタイミングで、突然テーブルに置いてあったスマホが鳴り響く。

 ……? 知らない番号だな。


「はい、もしもし?」

『おお、シロか。忘れておったがの、そやつらにかかる金はお主の「こうざ」とやらにぶち込んでおいたぞ。余った分は好きに使うがよい』

「え!? ミヤビさん!? なんで僕の電話や口座の番号知って……!」

『かかか。それくらい宇宙人には朝飯前じゃ』


 言いたいことだけ言って通話がブツッ、と切れる。ちょっと待ってくれよ、宇宙人ってなんでもアリなのか!?

 ともかく財布から銀行のカードを取り出して、VRドライブから読み込ませ、残高を確認する。


「ぶっ!?」


 表示された金額を見て、僕は思わず吹き出してしまった。桁が……桁が違う!?

 この口座は父さんに毎月生活費を振り込んでもらっている口座ではなく、僕の個人的な口座だ。毎月のお小遣いもこちらに入る。

 確か前回見たときは貯金が十万円ほどだった金額が、一千万振り込まれて、一千十万円になっている。今日振り込まれたことになっているけど、もう銀行の営業時間終わってるよね!? どういうこと!?


「っていうか、余った分は好きに使えって、怖くて使えるか!」


 なんか犯罪的なことしてないよね!? 誰かの口座から僕の口座へ横流しとかさ! 頼むぞ、宇宙人の超技術!

 と、とにかくこの一千万にはしばらく手をつけないようにしよう……。毎月の仕送りで子供二人ぶんの食事くらいならなんとかなるはず。貯金の十万円があれば他のものもなんとかなる……と思う。


「なんかもうムチャクチャ過ぎて、わけわからなくなってきた……」


 ボヤく僕の視界に『DWOデモンズ』公式サイトのウィンドウが映る。

 なにげなく開くと【怠惰】エリアにおける、今日のコロッセオでの試合結果が記されていた。


「おっ、すごい! ミヤコさんがチャンピオンになったのか」


 結果からいうと、ミヤコさんが優勝、なんとガルガドさんが準優勝、そしてレーヴェさんが三位だった。

 『雷帝』ことユウも準決勝までいったらしいが、辞退したらしい。なんかあったのかな?


「というか、ユウは僕やみんなのこと覚えてないんだろうなあ」


 アイリスとはもともと知り合いだったから、オルトロスとの記憶がないだけで、さほど困らない。けど、ユウとはあれが始めての出会いだったから、僕と出会ったことも全部リセットされてしまったと思う。

 せっかく知り合いになったのにな。また一緒に戦えればいいけど。

 それにしても……。ミヤコさんってミヤビさんの妹ならやっぱり宇宙人なんだろうな……。でもって、レーヴェさんも宇宙人の疑いアリ、と。

 地球のゲームで地球外生命体が入賞ってのもどうなのかねえ……。地球人のプレイヤーでは僕しかこの事実を知らないんだろうけどさ……。


「シロお兄ちゃん、お腹すいたですー!」

「シロお兄ちゃん、お腹すいたのー!」

「ああ、ごめん。ちょっと待ってー!」


 リビングから腹ペコ子狐たちの叫びが聞こえてきた。えーっと、確かレトルトのハンバーグがあったはずだ。ご飯は明日のぶんまで炊いてあったから三人でもなんとかなるだろ。

 僕はVRドライブの電源を切り、三人ぶんの夕飯を作るべくキッチンへと向かった。



          ◇ ◇ ◇



「あ、白兎君。おは、……どうしたの、その顔?」

「……え? なにが?」


 今日は始業式。二学期の始まりだというのに、家を出た途端、お隣さんのリーゼに心配された。


「目に隈ができてるよ? それに顔色もなんか悪くない?」

「あー……。ちょっと寝付けなくて……」

「そんなに学校が楽しみだったの? 意外だね……」


 いや、そっちじゃないんだけどね……。

 宇宙人のこととか、『DWOデモンズ』のこととかを考えてたら眠れなくて、気がついたら朝になってた。

 全部夢だったらいいなあ、と、リビングに下りたらテレビを食い入るようにして観ているノドカとマドカがいて、ガッカリしたのは秘密だ。

 二人には父さんの寝室で寝てもらった。パジャマもなくて、巫女さんのようなあのままの服で寝ていたが、外に出歩ける服とかも買わないといけないのかなあ……。


「どうしたもんか……」

「大丈夫? なにか悩みがあるなら相談に乗るけど……」

「あ、いや、大丈夫、大丈夫。遅刻しちゃうから行こうか」


 心配してくれるリーゼにそう答え、僕らは学校へと向かった。

 今日は始業式なので、学校は午前中で終わる。久々に会うクラスメイトたちは日焼けしていたり、髪をちょい染めていたりと、微妙な様変わりをしている奴らが多かった。

 夏休みの間にいろんな体験をしたのだろう。だが、僕のビックリ体験にはかなうまい……。

 机に頭を乗せ、ぼんやりとしていた僕のところへ陽に焼けた奏汰かなたがやってきた。


「おう、白兎。朝からひでえ顔だな」

「二学期早々ブサイク呼ばわりするとは、よほど殴られたいらしいな……」

「ちげぇよ! そういう意味じゃねぇよ!」


 わかってる。冗談だ。しかしそんなにひどいかね? あとで鏡でも見てくるか。


「わ。ひどい顔だねえ、はっくん」


 奏汰に続いて遥花はるかにまでひどい顔呼ばわりされた。この双子の兄妹きょうだいはもっと言い方ってもんを考慮してほしい。そうじゃないとわかっちゃいるが、なにげに傷付く。


「寝不足? わかるよー、昨日のコロッセオの戦い観たら、私も興奮してなかなか寝られなかったもん」

「いや、そっちじゃないんだけど……まあ、いいや。そういや【傲慢】の方でもコロッセオでトーナメントイベントがあったんだよな? 遥花たちも出場したのか?」

「ううん。私の場合、【獣魔術】も【召喚術】も一体だけってルールがあったから辞退したの」


 なるほど。遥花のメインスキル【群狼】は、なによりも数が決め手だ。AGI(敏捷度)が高い狼たちを数多く使役することによって、相手をいかに数の暴力で潰すかというところにその真骨頂がある。

 それを封じられたら、その力は半減どころの話じゃないだろう。


「俺の方も別の奴がギルド代表で出たからな。次は出てみてえけどさ」

「はっくんのところは?」

「うちはミウラ……美雨が出場したんだけど、【怠惰】のトップギルドのメンバーに当たってね。負けちゃったよ」


 だけどその負けたガルガドさんが準優勝だったことを考えると、それを追い詰めたミウラもなかなかいいところまでいってるんじゃないかな。リンカさんの『魔王の鉄槌(ルシファーズハンマー)』で造られた武器のおかげってのも大きいけどさ。


「あ、そうだ。確か日向ひなた町の駅前にパラなんとかって安い衣料品店があったよね? あそこって子供服も売ってたっけ?」

「うん? 『パラレルライン』か? 売ってるけどなんで子供服なんか?」

「あー……えっと、親戚の子が遊びに来ててね。その子らの服が一枚しかないものだから……」

「親戚の子? お母さんの方?」

「ま、まあ、そんな感じ……」


 奏汰と遥花も僕の父方の親戚であるから、彼らも知らないということは必然的にそうなる。

 親戚の子が銀髪の双子ってのは無理があるか? だけどなんと説明したらいいのかわからないしなあ。

 ああ、そういえば下着とかもいるのか? 子供のだし気にすることはないと思うけど、どうしたもんか。最悪『妹の』で通せば買えないことも……。

 悩み顔をしていた僕に遥花が話しかけてくる。


「なんなら付き合おうか? どうせ帰り道だし」

「本当!? 助かるよ。いや、子供とはいえ女の子の服だし、変なの着せるわけにもいかないからさ」

「女の子なんだ。いくつ?」

「五つか、六つか……。双子なんだけど」

「おお! あたしらと同じ!」


 そうか、そうなるのか。奏汰と遥花は双子だけど二卵性でまったく似ていないから忘れてた。いや、あの子らも双子かどうかわからんのだが……。

 僕の脳裏にズラッと並べられた不気味な卵から、ノドカマドカと同じ顔をした赤ん坊が、陽気に『ですー!』『なのー!』『ですー!』『なのー!』と殻を突き破って出てくるイメージが湧いた。

 いくら宇宙人だからってさすがにそれはないと思うが、また否定もできないのが厄介だ。


「おーら、席に着け。夏休みは終わったぞー。楽しい楽しい二学期の始まりだ」

「先生ー、楽しくないっす!」


 担任の石川先生が入ってきて遥花たちは自分たちの席へと戻っていった。

 あ、そういえばあの子らのお昼ごはんを用意しておくの忘れた。ま、少し遅れるけど大丈夫か。勝手に冷蔵庫漁ってスイカ食ってたくらいだし、朝ごはんに食べたロールパンもテーブルにまだあるはずだし。

 服を買ったついでになにか簡単なものでも買って帰ろう。

 僕はそんなことを考えながら、朝の先生の話を聞き流していた。



          ◇ ◇ ◇



「リーゼも誘ったんだけどさー、なんかメールが来て先に帰っちゃった」

「そうなのか?」


 トイレから奏汰と戻ってくると、昇降口前で待っていてくれた遥花がそう話してくれた。まあ、わざわざ隣町まで連れて行くのは気が引けるし、いいんだけど。

 僕もあの子らに昼ごはん持って帰らないといけないから、そのまま遥花たちと日向町で遊べないしな。


「なんかものすごく慌ててた。国の方でなにかあったのかな? お父さんとかお母さんとかが来るのかも」

「リーゼの父ちゃんって貴族なんだっけか? どんな感じかちょっと見てみてえよな」


 もうこの時代、貴族って言っても肩書きだけなんじゃないの? 小さな国だって言ってたし。普通のおじさんだと思うけど。

 とりあえず僕らは駅へ向かうことにする。日向町までは電車で一駅だ。すぐに着く。

 靴を履いて三人で学校を出ようとした時、なにやら校門前に人だかりができているのに気がついた。


「なんだ?」

「女の子ばっかり集まっているけど……」


 女の子たちはなにか小さいものをかまっているようだった。『かわいい』とかやたら聞こえるし、カシャカシャと写真を取っているし。迷い犬でも学校に入り込んだか?

 気にはなったが、その中に入る勇気はなかったのでスルーすることに決めた。

 集団の横を通り過ぎようとすると、女の子たちの足の横からひょっこりと二つの顔が飛び出してきた。


「あっ、シロお兄ちゃんです!」

「あっ、シロお兄ちゃんなの!」

「いっ!? ノドカにマドカ!?」


 飛び出してきたのは、家にいるはずの双子の少女だった。ミヤビさんの言いつけ通り、耳と尻尾は消えているが、身にまとう巫女服はそのままである。そりゃあ銀髪のミニ巫女さんが二人もいたら目立つわ。人だかりもできるわ……。


「おい、白兎。ひょっとしてこの子たちが……」

「うん、まあ……」

「うわっ、かわいい! なにこの子、ホントにこの子たちがはっくんの親戚!?」

「うん、まあ……」


 他の女の子と同じく、遥花も目の前の幼巫女ツインズに目を奪われていた。ノドカとマドカの二人は『お姉ちゃん、だあれ?』とばかりに首をシンクロさせて傾げていたが。


「と、とにかくここを離れよう。おいで、ノドカ、マドカ」

「わかったです!」

「わかったの!」


 素直についてきた二人を連れて、僕らは駅へと向かう。結局駅でも目立っていたが、二人の手を遥花が握って離さないので、変に騒ぎにはならなかった。『かわいい、かわいい』とは連発されていたが。

 電車で揺られること数分、遥花と奏汰の住む日向町へと到着する。

 駅から出ると、僕らはそそくさと目的地の衣料品店へと一直線に向かう。早いとこ、この目立つ服を着替えさせねば。

 『パラレルライン』と看板がでかでかと掲げられたガラス張りのその店は、全国展開するファッションチェーンストアだ。お手頃価格で、普段着の服を主に売っている。僕も前にシャツを何枚かここで買った。


「さあ、二人の服を買うよー! 遥花お姉ちゃんが見繕ってあげる!」

「遥花お姉ちゃんです?」

「遥花お姉ちゃんなの?」

「はっくんの親戚なら私の親戚! この遥花お姉ちゃんに任せなさい!」


 うん、まあ、僕と遥花たちは再従兄弟はとこだから、一応親戚は親戚ということになるのか。実際は赤の他人どころか、種族も違うけどな……。


「はっくん、予算は!?」

「え? えっと、上から下まで全部、何着か必要だから……。二人合わせて……よ、四万円くらい?」

「おお、太っ腹! よし、ノドカちゃんにマドカちゃん! いざ、突撃じゃー!」

「突撃です!」

「突撃なの!」


 ダーッ! と、子供服売り場へ駆けていく三人。なんだろう。子供が三人いる。


「大丈夫かな……」

「遥花も姉貴風吹かせられて楽しいんだろ。霧宮の親戚にも小さな子はいないからな」


 そういえば。父さんの方の親戚には小さな子はいない。たぶん、僕が一番若いのではなかろうか。

 奏汰の霧宮家の方も小さな子はいないようだ。少子高齢化ってやつかね?


「ほら、はっくんも早くー! スポンサーが似合ってるか見ないとダメでしょうが!」

「へいへい」


 結局、僕と奏汰は遥花の主催するファッションショーに付き合わされた。

 遥花に言われるままに着せられていたノドカとマドカだったが、宇宙人にも好みがあるらしく、好きな服とあまり気に入らない服とでは、やはりテンションが違っていた。

 宇宙人でもやっぱり、女の子なんだねえ。

 ……いまさらだけどこの子ら宇宙人なんだよなぁ……。全くそんな感じしないし、普通に小さな女の子に見えるけどさ。

 ミヤビさんの話では常識が通じないレベルで強いらしいが本当なんだろうか。

 大量の服や靴を買い、その後、遥花たちとファミレスで食事をして、僕らは無事に帰宅した。

 帰ってからちょっと気になったので、マドカと腕相撲をしてみたが、瞬殺された。どこにあんなパワーがあるのかわからん……。少なくとも僕よりは力が強い。

 宇宙人とはいえ、小さな女の子にあっさり負けたのは軽くショックだった。

 お盆に帰ったら島の伯父さんにも身体がなまってるとか言われたし、ちょっとトレーニング再開するかねえ。










■パラレルラインについて


郊外に多くの店舗を展開する衣料品チェーンストア。広い売り場とお手頃価格でお洒落を楽しめるファストファッションのお店。若者から御年配まで幅広い客層のニーズに応え、主に普段着で楽しめる服が多い。靴や帽子、小物なども数多く揃っており、全身コーデが楽しめる。

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■スラムで暮らす私、サクラリエルには前世の記憶があった。その私の前に突然、公爵家の使いが現れる。えっ、私が拐われた公爵令嬢?
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新作「桜色ストレンジガール 〜転生してスラム街の孤児かと思ったら、公爵令嬢で悪役令嬢でした。店舗召喚で生き延びます〜」をよろしくお願い致します。
― 新着の感想 ―
[一言] そりゃ宇宙人からしたら地球のセキュリティなんて土に穴掘って隠す程度かもなぁ(´・ω・`)
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