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腐敗惑星のアリス第31回■最終回寂寥王が、世界の破滅の責任であり、世界は再生しなければならぬと悟る。フライングデッキやトポール大佐の「独立装甲兵団」も再生された。回収子ゲノンは次なる役目へと。

腐敗惑星のアリス第31回■最終回

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

●http://www.yamada-kikaku.com/ yamadakikaku2009ーyoutube


寂寥王は挨たわっていた。疲労困狽していた。この腐敗惑星をも

とどうりにする行為によって体力をすべて使い果たしていた。


 「寂寥王よ。この世界の破滅の原因すべての責任はあなたにありま

す」皆の声だ。

 「眠らせてくれ、皆」


 「だめです、寂寥王あなたのすべき仕事が、まだ残っております」


 「仕事は何だ。何をさせようというんだ」


 「あなたの滅ぼした世界を再生せねばなりません。あなた自身が、

閉鎖した数多くの世界を再び蘇らせねばなりません。次々とね」




 フライングデッキの残骸が再生されて、そこから、一機の小型宇

宙船が飛びあがっていく。


ミラーから乗っていた船だった。

それには誰も気づかない。


何しろ、次から次へと、色々な船と生物がこの

惑星から飛び出して行くのだ。


 「ツラン、今の星では失敗したな」

影の男が言った。


「しかたがありませんね。我々●ダークサイド「闇世界」●との戦いは永久に続きましょ

う。ミラーも、もう少しできる男かと思ったが」

 

「私が巫女の姿になってディレクションしたのですがね。勢力が足

りなかったかもしれませんね」


 「まあ、よいわ、寂寥王の分子が行く先々で、我々の闘いが続く」


 再生したラフラタだった生物が言った。ラフラタは自分の精神の

コピーをこの小型宇宙船のコンピュータ・ツランの記憶城中に保存

しておいたのだ。それが再生されていた。


自分がもし、打ち倒されたときの用心、保険のだめだ。

この惑星の上では「ラフラタ」としては再生しなかった。


■ しかし、トポール大佐の「独立装甲兵団」は全員、再生されている。


 「いいか、今度は、銀河すべての財宝と情報をいただくぞ。

いいか。寂寥王、その名前は変わろうと。おまえを追い掛ける。

奴の分身をチャックし、追跡しろ、ミラーくん。そして皆、私についてくるのだ」




■23章■  

回収子ゲノンはひとり考える。


『私は再び旅立った。

別のトリニティに会うために。他の太陽系かもしれない。


私は、多くを知らないのだ。私のたどり着いた星から、また私の

分身が旅立つのだろう。この世界を総て復活させるために。」

私は自分の本名をいまだ知らない』

 

●完●

1975年作品 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

アリス・イン・腐敗惑星ー寂寥王の遺産ー

●http://www.yamada-kikaku.com/ yamadakikaku2009ーyoutube

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