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異世界転生、グルメ、内政、そして「ざまぁ」要素を農耕に詰め込んだ序盤、濃厚だった

【第1話:追放された農夫、聖域へ】

「カイル、貴様はクビだ。我が王宮に、土いじりしか能のない男はいらん」

 煌びやかな謁見の間。第一王子ゼノスが冷笑を浮かべて告げた。

 俺、カイルは深くため息をつく。

(……やっと解放されるのか)

 俺は日本から転生し、この国で「魔導農法」を確立した。王族が食べる『魔力強化米』を育て、騎士団の糧食を改善し、国力は倍増したはずだ。だが、贅沢に慣れた王子には、それが俺の地道な土壌改良のおかげだとは理解できなかったらしい。

「後悔しても知らんぞ、ゼノス様」

「フン、貴様の代わりなどいくらでもいる。さっさと消えろ、無能め!」

 俺は最低限の荷物と、愛用のクワを手に王都を去った。

 向かったのは、誰も近寄らない「絶望の森」。だが、俺の『鑑定眼』で見れば、そこは手付かずの栄養が眠る世界最高の肥沃な土地だった。

【第2話:究極の卵かけご飯】

 森に入って三日。俺は簡単なログハウスを建て、魔導肥料で急速成長させた『極上米』を収穫した。

 さらに、森を荒らしていた巨大な怪鳥コカトリスをクワの背で一撃で仕留める。

「おっ、いい卵を持ってるじゃないか」

 炊きたての、一粒一粒が真珠のように輝く白米。そこに、魔力が凝縮されたコカトリスの濃厚な卵を落とし、自作の魔導醤油をひと回し。

「……うまい」

 口の中で米の甘みと卵のコクが爆発する。前世の社畜時代には味わえなかった、本物の食事だ。

 すると、茂みの奥から金色に輝く大きな毛玉が飛び出してきた。

「キュ~……(それ、食べたい)」

 現れたのは、絶滅したはずの伝説の聖獣・フェンリル。

 俺のスローライフは、どうやら賑やかになりそうだ。

 一方その頃、王都では「米が枯れた」「騎士たちが弱体化した」とパニックが始まっていたが、それはもう、俺の知ったことではない。

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