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プロローグ
2017年、この世界は滅びた。
幾千万のおろかな行為が全面核戦争のトリガーになり、30億の人命が失われた。
その後でも人間は愚行を繰り返そうとしたのだが、ある貴族が属する秘密結社により拡大を抑制していた。
だが、組織の力をもってしても抑えきれず暴徒化した人間は反乱を起こしてしまう。愚行の激化、止める術もなくなったそんなある日、世界を救うとする一人の女がいた。組織と手を組み、暴徒化した人間を鎮めるといった行動をとるも、いつまでたっても変わらないと判断した組織は愚者の一掃が始まった。
今ではこの現状を収めることは難しい。ならば、過去を変えなければ世界は救われないと考えた女は、一人の少女と精鋭部隊を過去の世界へ送り込むという手を打った。滅びの運命を止めにいった3人を信じて見送った。
これは、来るべき運命を変えるレベッカの物語。