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アネモネの言葉  作者: 七夜アキ
第1章*見落とした鍵*
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第4話

「レオ、今日部活のミーティングがあるって言ってたから。日直の仕事を殆どやってくれる代わりに、私が記入して提出するって約束した…」


だから、ごめんね?と伊織が謝る。

しかし、それであっさり諦めるような双子ではなかった。


「ふーん…。レイ、オレ伊織と学校戻ってくるから先に帰ってていいよ」

「いや」


また、始まりそうなケンカにため息が出そうになる。が、今回は少し違った。


「はぁ…。今日、当番、レイ」

「なにがっ…!あ、…」

「あ、分かった?んじゃ、ヨロシク」


カイはガックリと肩を落とすレイに、追い打ちをかけるように普段見せない笑顔を見せ、伊織の手を引く。


「えっ、ちょ…っ!」


驚いている伊織をよそに走り出す。

背後でレイが何か言っているが知ったことじゃない。

ハハっと笑みを浮かべ、気持ち良さそうに走る。

ある程度走ったところで、カイは走るのをやめた。


「はぁっ… はぁ…っ。なんっ、なの…。カイ、今すぐ説明しなさい」


楽しそうなカイに対して伊織はご立腹のようだ。

カイは伊織の息が整ったのを確認したあと、自然に手を繋ぎ直す。「行こう」と声をかけ、歩き出した。

誤字、脱字等ありましたらご連絡いただけると嬉しいです。

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