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アネモネの言葉  作者: 七夜アキ
第2章*悪夢が消えるまで*
10/30

第10話

今回も引き続き、ご注意ください。

心ない言葉が出てきます。


「マジで羨ましいんだけど!なに?シンデレラストーリーってヤツ?ズルすぎだろ!」


その瞬間、「ギャハハハハ」と教室に居た児童の殆どが笑い出した。


その間、伊織は何かに耐えるように手を固く握り締めていた。


「なんだよ伊織。俺のおかげでクラスの人気者じゃん!感謝しろよな!」


と言って再び笑い出す。


「伊織、喜べよ!カンタの母ちゃんとお前を捨てた親が同級生だったんだってよ!カンタの母ちゃんが言いふらしたりしちゃダメよ。って言って教えてくれたんだよ!」

「そうだぞ!俺に感謝しろよな!」


カンタと呼ばれた男の子はまるで、自分がヒーローのような立ち振る舞いをしている。


「えー!伊織ちゃんそうだったのー⁉︎いいなー!羨ましいなー!」

「そうだよ!ウチなんかめっちゃ貧乏なんだよ⁉︎こんな貧乏生活しなきゃいけないのなら私も捨てられて、伊織ちゃんトコみたいなお金持ちの家に拾われたいなー!」


女子も女子で、その話にうっとりしていた。

一瞬で伊織の周りに人が群がる。







その時だった。


ドンッと机を叩く大きな音が聞こえたのは。





その一瞬で騒がしかった教室が一気に静まり返った。


「「いい加減にしろよ!」」


その怒鳴り声の持ち主は“レオだった”。


「お前ら、伊織の気持ちも考えろよ!確かに俺にも伊織の気持ち、詳しくは分からないけど…!でも、伊織の顔見てみろよ!」


その時、伊織は……………………










































泣いていた。

静かに、何かに怯えるように、見えない恐怖から必死に逃れようとしているように。


そして、その恐怖から逃れるようにして教室を飛び出していった……。



誤字、脱字等ありましたらご連絡ください。


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