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夢の中で

作者: 柊 玲雄

今回も短編を書かしていただきました(*^∀^*)

いやぁ、どうも連載の方のストーリーが思いつかなくて・・・ですね。


今回のものも楽しんでいただければ

嬉しいです\(^∀^)/!!


登場人物

******

朝日田華蓮あさひだかれん

中学2年生。地味な自分にコンプレックスを抱いている。

******

朝日田蓮斗あさひだれんと

小学6年生。毎日元気満タンのサッカー少年。華蓮の弟。

******

朝日田嵐子あさひだらんこ

華蓮.蓮斗の母親。(話に名前は出てこないです)

******

暮田龍太くれだりゅうた

中学2年生。病気で入院中。

******

私は、木のブランコに乗って遊んでいた。

最初は揺ら揺らゆっくりだけど

ドンドンスピードを上げて、座って、足をぶらぶらさせる。

「ねぇっ!君!僕と遊びませんか~!」

遠くのほうから、元気な声が聞こえた。

「いいよ~っこっちまでおいでっっ」

私も大きな声で、その声主を呼ぶ。


声主が走ってきて、ブランコがぶら下がってる木に

ぴょんっ、と跳び乗った。

「あなた、名前は何?」

「僕は龍太!君は?」

「私は華蓮!何して遊ぶ?」

「んー・・・そうだ!・・・・でど・・・」

「え?なんて?」

龍太がなって言ったか、全然分からない。

そして、龍太がドンドン薄れていって

しまいには.....


「ん・・・・。私の部屋・・・」

私の机とタンス以外置いていない

地味な部屋が見えた。

「あ・・・そっか。。。。夢・・・だったんだね」

そりゃそうか・・・

私なんかがあんな元気いっぱいにはしゃげるわけがない。

私はあの、真反対の人物。


朝日田華蓮あさひだかれん

14歳、中学2年。

性格は地味で腰まである黒い髪がもっとも地味な事を現していたりする。


「はぁ・・・おきなきゃ・・・ね」

あさっぱらから大きなため息をする中学生なんて

私ぐらいしかいなさそう・・・。

「て言うか・・・朝から暑い・・・」

今は夏休み。毎日が暑い。

地球温暖化が進むこの世は毎日が夏は暑い。

「とりあえず・・・下りよう・・かな」

そう思って、髪の毛を一つに束ねた時

ダダダダダッッと階段を駆け上がる音が聞こえ

その後にはバンッッと私の部屋のドアが開いた。

「ねぇちゃん!俺のサッカーシューズしんねぇ?!」

私の弟、朝日田蓮斗あさひだれんとがいきなり聞いてきた。

「れん、ドアを開けるときはノックしてよね?

私、一応中2の女なんだけど・・・」

「んなことどーだっていいからさ!シューズどこ!?」

「・・・・・」

このクソ生意気な弟がぁぁっっ

「庭の端っこに干してある・・・けど、私が今すぐ放り出してやるっ」

私は弟の横のすり抜け、ダダダダァッと階段をおり、

庭につながってる大きな窓を開けて、はだしで外に出て

シューズを持ち上げてばしんっと庭に投げつけた。

「なっ!?俺のシューズ君になにをする!?」

「投げつけただけだよ。放り出されなかっただけでましだと思ってよね?」

それだけ言って、中に入った。

「はぁ・・・。あぁ。オハヨウ。お母さん、アレ。今日もサッカーなの?」

キッチンで朝ごはんを作る母に声をかける

「えぇ、そうよー。ほんと、毎日お弁当ばっかりで困っちゃうわぁ」

「そうだね、そりゃそうだよ」

蓮のほうを見ながらどや顔してやった。

「ねぇちゃんて、本当に短気だよな?ビジュアルは地味なのに。

ま、いいわ。お母さん、ごはんまだ?」

「ちょっとまって、今できるわよ」

・・・・。

地味な事ぐらい知ってるよ・・・。

どうしたら明るくなるかも、毎日頑張って考えてるけど

どうしても出来ないから・・・困ってるんだよっ・・・

「寝る。」

「え?ちょ、朝は?!」

「いらない。」

私は、また部屋に戻った。


机においてある鏡と向かいあって、考える。

顔は・・・普通だと思うんだけどな・・・

髪の毛が問題かな・・・

でも、二つぐくりなんて気持ち悪くなりそうだもんな・・・

「あぁ!もう、やだやだやだぁっ!」

バフッとベットに飛び込む。


この地味な容姿・・・

なんとか、ならないかな・・・。


そんな風に思ってる間

すっかり私はまた、夢に落ちた。


「ね!おしゃべりなんてどう?」

「へ?うん、いいよ!」

私はすっかり夢の中。

さっきの夢の続き、かな

「じゃぁさ、自分達のこと、話そうよ!」

「自分達のことって?」

「んー・・・僕なら・・・実は僕、病気なんだ。

今、入院中。で、多分今、手術中だと思う。

その麻酔で僕は寝てるんだよ」

「そうなの?そんなに元気いっぱいなのに?

もしかして、龍太もこれが夢って分かってるの?」

「うん、残念ながらね。華蓮もそうなの?」

「うん、そうなの。私はね、容姿も性格も地味で皆から嫌われてるの。この黒髪のせいでね」

「そっか、全然ソンナ風に思えないよ」

「夢の中では真反対みたいだね?現実でもこんな風になれればいいのにな」

「そうだね、夢は自分が願ってる事って言うし」

「そうなんだ!初めてしった!龍太は、なんでもしってるね?」

「まぁね、僕はこれでも中学2年生。ま、学校には全然行けてないけどな」

「じゃぁ、寂しいね?私達、現実で会えたりしないかな?」

「会えると思う!それじゃぁ、僕の苗字は暮田龍太くれたりゅうた!京都に住んでるんだ!」

「私は朝日田華蓮!私も京都に住んでるよ!」

「そっか!!!僕が入院してる病・・・・は・・・だ.....」

「え?なんて?」

「ごめ・・・ん、も・・・お・・・きな・・・」

「龍太?!ねぇ、龍太!」

私の前から、笑顔いっぱいの龍太は消えた。


「ん・・・・。龍太・・・。」

現実の私も目をあける。

「病院・・・この近くかな?」

龍太も京都にいるんだよね!?

入院できる大きな病院なんて、少ししかない!

そのとき私は、誰かに言われたわけでもないけど

直感で龍太に会わなきゃならない、と思ったんだ。


急いで私服に着替えて、カバンを持って部屋を出る。

「お母さん、行ってきます!」

「どこにいくの?!」

「さがしもの!!」

それだけ言って、家を出た。


とりあえず、大きな病院を当ることにした。


まず、●××病院。

「あの・・・暮田龍太って人の病室、ありますか・・・?」

「ちょっとまってくださいね。・・・・・・すみません、見当たりませんね」

「ありがとうございました」


次に、*●●病院。

「あの、暮田龍太って人、入院してますか?!」

こっからは思いっきり単刀直入に聞いた。

「少し待ってくださいね。・・・・すみません、見当たりませんね」

「ありがとうございました」

ここにもいない・・・

てことは、最後は

「××病院・・・?」

って、遠いな!!!

まぁいいや、電車に乗ればいける距離!


私は急いで電車に乗って、*●●病院があったところから

2駅目のところに行った。


走って走って、やっとついた。

腕時計に目をやると、もう午後3時。

「ここだっっ」

自動ドアがあいた瞬間にもうスピードで入った

「あのっ、暮田龍太って人、入院してますか?!」

「少々お待ちください。・・・・えぇ、入院してますよ」

「病室、教えてください!」

「405号室です。個室ですので、すぐ分かるかと」

「ありがとうございました!」

エレベーターに飛び乗って、4階を押す。


・・・・そういえば。

私、なんでこんなに急いでるんだろうか?

別にもっとゆっくりでもよかったよね?


そんな事を思ってる間に、4階につく。

下りてからはゆっくり、病室を見つけた。

「あった・・・」

『405号室 暮田龍太』

私は少しためらった。だけど、これも自分を変える中の一つだと思い

ノックをして、ドアを開けた。


「失礼・・・します」

あけたところには、ベットで寝ている一人の男の子がいるだけだった。

その男の子は、黒いサラサラの髪の毛でとてもキレイな人だった。

ベットに近付いて、一応声をかけてみる。


「龍太君・・・・?」

その一声に、男の子・・・龍太は目を薄っすらと明けた。

「・・・・華蓮ちゃん・・・だね」

龍太は私を見てにっこり笑ってくれた。

「ごめんね、夢の中の私と全然違うくって」

「全然、夢の中の、華蓮と一緒、だよ。

その黒いキレイな髪は、華蓮の髪」

龍太は手を伸ばして、わたしの髪を触った

「きてくれて、ありがとうな」

「私こそ、会ってくれて、ありがとう」


夢で会った君と会えた事。

それだけで、私は自分を少し、いや、大分変えれた気がした。


「明日も来て?」

「わかった、来るよ、いつでも呼んでね。

そのたびに、私変わるよ」


そういうと、龍太はニッコリ笑って、力つきたように眠る。

そのキレイな寝顔を眺めて、紙に電話番号を書いて

「おやすみ」

私も微笑んで、言って

病室を出た。


-END-







この後を知りたい人がいましたら

感想にて言ってください!

番外編でかこっかな・・・とか思ってます(笑)

直したほうが言いところなども、どんどん言ってくださいっ

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― 新着の感想 ―
[一言] 夢の中で…、何て良いじゃん!!! んー、そうだなぁ、good ってとこかな。berrygoodは、簡単には上げられないよ(^^)v まぁ、せいぜいがんばって(^u^)
[一言] えっと、初っ端の方なんですけど、「ドンドン」って書いてあるんですけど、「どんどん」の方があってるんじゃないかなぁと思います。 「ドンドン」だと、えーっと……花火の音みたいな感じで、効果音っぽ…
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