赤ずきんちゃん
貴方はずっと傍に居たい人いますか?
僕が赤ずきんちゃんの話をしてあげる
小さな小さな村の小さな家に暮らす赤ずきんちゃん
お母さんが作ってくれた赤いずきんが良く似合う
ある日ある日病気のおばあさんの家にお見舞いに行くと言って家を出た
ランランラン あ!パン屋のおばさんこんにちは
ルンルンルン あ!小鳥さんこんにちは
リンリンリン あ!オオカミさんこんにちは…
赤ずきんちゃんは攫われた
あの大きなオオカミに攫われた
赤ずきんちゃんをギュッと抱き締めて、オオカミは何度も何度も“ゴメン”と言うよ
何故かな?赤ずきんちゃんもオオカミをギュッと抱き締めているよ
赤ずきんちゃんの目からは小さな小さな一粒の水が
オオカミは赤ずきんちゃんの小さな手を強く握り締めると、そのまま1人と1匹闇の中に消えていった
残されたのは赤ずきんちゃんが持っていたバスケット
ワインにお母さんの手作りケーキに…手紙かな?
“お母さんお父さんへ”と書かれているよ
それを見つけた木こりがすぐに赤ずきんちゃんの家族にそのことを伝えたよ
バスケットに入った手紙を開きお母さんとお父さんは泣き崩れたらしいよ
今僕が彼らに伝えよう
“赤ずきんちゃんは幸せそうに手を繋いでオオカミと闇に消えた”とね
ありがとうございました(^-^)