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カチカチカチ、キーボードの上を手が駆け回る。画面には文字が並び、どんどん入力されている。

「先輩、そろそろやめたらどうですか?体に悪いですよ?」近くで社員の声が聞こえてくる。「ああ、あと少しで終わるつもりだ」そう言うと、そのまま書き続けた。「センパーイ」あまりにもうるさいのでとりあえず今日のところはそこまでにしておいた。

「センパーイ、1杯道ですか?」彼をじろりと見た。「体に悪いと行ったのはあなただろう」「い、いや…なんか暗そうにしていたから」ため息を付いてからあるき始めた。「行くんですか!」彼は喜んでいるように見えた。「それじゃあ…」ちょうどその時、何かしら強い音がした。

ブー! 「先輩!」彼を見ると一瞬だけ真っ青になった後輩が見えた。だが、言葉を発する前に眼の前が真っ暗になった。

ここは一体どこだ… そういったがずだが、声が出なかった。

ーあれ?なぜ声が出ない

『はい、あなたには今、口が存在しません』

ーどういうことだ!?

『…』

ーとりあえず一体動やったらここから出ることができるのやら…

『少しお待ち下さい』頭の中に直接声が聞こえてきた。

ー?どういうことだ?

少し待つと、地面を感じた。

ーおお!地面だ

動き回り、わかったことがある。自分が人間でないことを。

ーこの感触…むにゅむにゅして丸っこいし…転げ回れそうだ

あるき回っていると木にぶつかった。

ーいてて…ってか痛くないな、痛覚がないのか?この体って意外と面白かったりして

『はい、あなたは今、スライムです。この世界では一番弱いモンスターとも言われています』

ーへー、ってスライム!?しかもこの世界で一番弱いモンスターってないでしょ…

しょんぼりとしたが、まず初めにはある問題があった。

ー何も見えないし声も出せないんだけど!

『そこは考えていませんでした。すみません』

ーいや、そんな誤って住むもんじゃないでしょ!多分聞こえないと思うし!視覚も聴覚も痛覚も口もないってどういうこと!まあ痛覚がないのはいいことなんだけどさ

『目は見えるようにできますが、しますか?』

ーもちろんYesだ

『視覚追加開始…成功しました』

その声が聞こえた途端に周りの色が見え始めた。

ーオー!

周りを見るとそこは原っぱだった。夜の。

ーでも一体話すことはどうしようか…聞こえることはあとにしといて…!

ちょうどその時、遠くでなにかの気配がした。

ー何だあれ!コウモリ?

『はい、あれはアングリーバット、どんな生き物でも攻撃する、とても凶暴な生物です。今まででは自分の生を攻撃していると証言するものもいました』

ー逃げろー!ってかそこまで早く動けないか、今まで短い時間だったな…もう少し楽しみたかったよ

ーってかあれ?なんか変な気分だけど…オー…

「苦!」口の中に入ったものを吐き出そうとしたが、もう完全に消えていた。

「今のは一体…っていうかなんで話せんの!?それとさっきのコウモリは一体どこに…」

『はい、先程のアングリーバットはあなたが捕食しました』

「だから苦かったのかーってかは!?捕食って食べたってことだよね、それとどうして話せんの?」さっぱり意味がわからなかった。

『あなたはコウモリを食べました。そしてその超音波を使い、話せるようになりました』

「は?まじかー、でもまあ話せるようになったのはいいことだ。とりあえず視覚と話す問題は解決…今度はどうやったら聴覚を獲得できるかだ」考えてみた。

「耳が良い生き物は…ってかなんか聞こえるが…」

『はい、アングリーバットを捕食したため、聴覚も習得しています。』

「あ、そういえばコウモリって耳も活用するんだった。今考えてみるとコウモリって結構すごいんだな」

そうブツブツと話しているところへ人が来た。複数だ。「わー!」驚いて飛び退いた。

向こうは武器や防具を持っていた。こういう人物はゲーム内ではハンターだと思う。だから普通殺されるかと思ったが、向こうは何故か土下座をしてみせた。

「は?一体何が起きてるんだ?」

『はい、眼の前にいる冒険者たちが土下座をしています』「いや、そういうことじゃなくてなぜ土下座をしているのかを聞いてるんだ!」『…』「だまりやがった」

「魔王よ、なぜここに」その言葉を聞き、目を丸くした。「ま、魔王!?」

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