光と陰と 暗闇と
この店のある街はいちよう主要都市で 高い高い塀に囲まれ 真ん中辺りは小高くなっており 城が更に城壁に囲まれ 周りは貴族達の屋敷があり その周りを それを客にする商店などが囲み 下に下っていくと 一般住宅 市を開く商店が集まる。その下に冒険者のギルド 武器屋などの店 さらに下にいくと鍛治職人などの職人達の工房がある。
さらに下は 貧困層の住宅や色々 大人になってから来てね てな店があり ここまでくると 昼を過ぎると太陽の光が入りにくく薄暗い街並みになる。
話は戻り 街の中心部のお城は 人族の王族が住み この国を治めている。
人族 の 王が治めているが 皆が皆 国民は人間ばかりではない。獣人もいるし、リザードマンも見かける。
人が治める前には血を見る戦いもあったそうだが今は 表面上は落ち着いている。
今は 数百年ほど前から突然 魔族と呼ばれる生き物が現れそれどころじゃなくなったのが大きい。
魔族は見た目は人に近いが 魔族の王にのみ忠誠を誓い 魔物を使い人達を襲い 人達を攫ったりする。
攫われたものはどうなったかはわからない。帰ってきたものがいないからだ。
何を考えているか分からない種族が突然 現れ 世界の半分ほどを支配していった。
人の王は 人達を護るべく戦い 死守していた。
そんな 進まない現状に現れたのが 勇者と言われる人だった。普通なら軍隊を組んで戦いに向かうところを 冒険者のように たった四名で魔王の住む城に乗り込み 魔王を倒した。
そして 魔王がいなくなった事で力を弱め 魔族も消えて平和が訪れた。
のが 10年前の話。
しかし 魔物は残ったため 冒険者や国を守る騎士達は必要で未だに 外に出るには 何人か冒険者を雇わないと出歩くのは危険な現状。
しかし 平和にはなったので 街などは復旧し 人々も普通の生活になりつつある。
そんな 王都の中 日陰の多い路地に立つ 店が外に看板を出した。店主らしき男は背はさほど高くもなく どちらかいえば細身。ただ シャツから出た腕には筋肉がそこそこついていて 大小の刀傷がみえる。
看板出し終わったらしく 少し伸びをして店に入った。
店から灯りが見える頃 暗い路地から布地の少ない服を纏った女が鼻歌を歌いながら入っていった。
目の前に 落ちる寸前の果実のような胸をカウンターに乗せて身を出してくる。動きに合わせて揺れるのだが ほんにんは気にしていない。
ここは 城下町ハルンにある 影踏み と名乗るバー。
先程から目の毒の胸やらを晒している恥知らずは常連であり もと同僚の魔法使い。胸にお尻に中々の肉を持ってるが腰は引き締まり、脱ぐと意外と腹は割れている。でないと仕事はこなせない。仕事だけでみるなら凄く出来る。欲しい時に欲しい攻撃をしてくれ仲間のサポートも完璧だが、欠点はプライベートのパートナーの見極め。いつも残念なものばかり引いてくる。得意魔法は雷。ターゲットを見つけボディータッチに持っていき、ビリっと感電させてその気にさせるのだとか。…やだ 私もビリっと来たんですよ?え??貴方も? やだーー なんか運命感じちゃう てのまでがルーティン。頭が痛い。
「ねぇー聴いてる?私の話ぃー!!」愚痴の内容は そんないつもの手で落とした 今回は戦士が、じつは 婚約者持ちで次の春に結婚するのだとか。つまりは 適当につまみ食いされた話だ。毎回 似たパターンだから早く気づく事を願うばかりだ。
「なんて言って欲しい?」
「…意地悪ぅ」
手に持ったグラスをグイッと呑み 渡してくる。
お代わりは薄目にして渡す。