クズ人間
できた
小説の方は執筆中
葛に夢見る
屑がいる
それが俺
俺は屑だ
真性の屑だ
性根が腐り果てている
もし俺を木に例えるなら
根っこは上向き
枝は無駄に
横へ横へと
伸びている
そんな屑だ
そんな屑は
今
飽々している
近所の子供を
いじめるのも
飽きた
友達の恋人に友達の
あれやこれやを言うのも
飽きた
家族に無駄な借金を
背負わせるのも
飽きた
飽きたのでこんな
屑を卒業しようと思った
飽きが
平和への近道なのだ
俺はみなに
やさしくした
そしたらみんな怪しんだ
当たり前だ
屑が屑でなくなる
ことほど
不吉なことはない
みな一週間待った
いつ本性を現すのだ
とよく言ってきた
お利口さんな俺を
改心したのだと
喜ぶ人が一人いた
一ヶ月がたった
改心したののだと
喜ぶ人が増えた
一年がたった
みな俺が改心したのだと
喜んだ
十年がたった
みな屑な俺を忘れた
屑な俺は消えたのか?
いやいや
消えるはずがない
例えヒーローがきえても
屑はそこらで
寛いでいる
屑な俺は
屑なままだ
そんな屑が
品行方正であることに
飽きはじめた
だが
すでに俺は
優しくて
品行方正
謹厳実直
質実剛健
な人間と
評判だ
そんな人間
いるはずが
ないのに
人々は俺を
そんな人間だと
思っている
馬鹿らしい
阿保らしい
人はみな屑である
いや
これは嘘だ
世の中の
八割の人間は
屑だ
これは事実だ
そして
世間様で言う
ヒーローとか
そういったものは
不気味なものなのだ
その不気味さは
ヒーローが
不気味の谷に
住んでいるからだ
不気味の谷から
戻ってくることが
できないヒーローを
ケラケラ笑う俺は
真性の屑だ
だがそれがいい
屑な方が楽だ
この十年間で
その事がわかった
だがもし
あからさまに
屑へと戻れば
屑を殺そうとする
この社会では
生きてはいけない
だが
俺は屑だ
それを変えることは
神にしかできない
そして
神の存在を
立証することは
不可能
つまりは
俺は一生屑なのだ
一生屑なのだから
屑的行動を
しなくては
屑とは呼べない
だが
あからさまに
してはいけない
そこで俺は思い付いた
これ程の
屑的行動は
ないだろう
というものを
人間が他人を
屑と呼ぶ心理
それは
その人が
そこらのゴミと
同価値だと
その人が
思ってるから
その人は
そいつを
クズと呼ぶ
これは
事実だ
だが
これは
必ずしも
当てはまる
訳ではない
なぜなら
巷で
クズと呼ばれる
葛は
とても綺麗な
花を咲かせる
そして
葛餅は
うまい
俺は葛餅が
大好物なのだ
葛餅を
食べるために
俺は奈良に
住んでいる
といえる
例え
奈良と言えば
という
ありきたりな問いに
鹿いじめ
という
サイコパス的
解答をして
周囲から
軽蔑の目線を
向けられても
奈良にいるのは
一重に
葛餅の
ためなのである
そんな葛が
俺と
同価値な
はずがない
葛は
至高の植物なのだ
そんな植物をクズとは
失礼でしかない
世の中には
例外
というものが
付き物なのだ
きっとこれが
例外なのだ
そう思っていた
俺は
葛の真実を
知って
興奮し
恍惚した
嗚呼
嗚呼
葛は
その名に
ふさわしい
屑だったのだ
俺は納得した
だから
葛には
違和感など
微塵も
感じなかったのだ
嗚呼
葛よ
嗚呼
紛れもない屑よ
嗚呼
俺は屑だ
そして
葛も屑だ
これは
事実だ
俺は
今
アメリカにいる
つい先日までは
フランスにいた
その先々日までは
イギリスにいた
俺は屈んで
穴を掘る
そして
一粒一粒
大事に
植えていった
なるべく
大木の近くに
なるべく
日向が
当たるところに
さあ
我が盟友よ
さあ
侵略するのだ
さあ
さああ
さあああ
俺は帰国した
俺は好物の
葛餅を
食べている
ああ
幸せだ
ああ
楽しみだ
これは
時限爆弾だ
さあ
いつ気づく
俺は
今日も
品行方正に
生きている
俺は屑だ
葛に夢見る
屑だ
これは
事実だ
いや
嘘だ
俺は屑だ
そして
葛も屑だ
これは
事実だ
これは
夢じゃない
つづかない( ̄ー ̄)