第1章 5話 暗殺者
本編第1章後半やっと出来上がり、今回はミツバチこと蜜蜂 蝶香が主役の話です。
雀蜂 昌との戦いの後、蜜蜂 蝶香は逃げるように村から離れた
進むにつれ、どこだか分からない場所まで来てしまった。
「ここはどこだ?完全に迷った」
と頭を抱えるチョウカ
すると、誰かの気配を感じた。
チョウカは当たりを見回すが気配だけ感じてどこにいるのかまで分からないままでいた。
「誰だ!」
返事も無い、まるで気配だけが存在しているような感覚だった。
すると、物音を感じ腰に隠していた石を投げる。
当たった感覚はあったと言うより人間に当たった音では無い。
「どういう事だ。」
目の前には、動くはずがない人の骸骨が目のあった場所てあろう窪みを青く光らせ、独りでに立っていた。
「敵か、容赦はしない」
と小刀を出し攻撃を仕掛けるが、いとも簡単によけられる、チョウカもその素早い反応を見て、本気でやらないとと思ったのか、背中から羽を出し高速移動で攻撃する。
が、相手も同じ速度で攻撃を避け始め反撃を仕掛けてくる。
「なっ!馬鹿な、蜂でもない貴様が何故同じように動ける!」
とチョウカは相手の反応に驚き、相手との距離をとる。
すると、後ろから別の気配を感じすぐ小刀で後ろに向って切りつける。
「おっと、危ない」
そこに立っていたのは先程までの襲って来た村の者とは違う服を来ている、着物とは程遠い、黒い軍人服だ。
「誰だ貴様!」
とチョウカは小刀を向け相手をじっくり見ると目が青く光っているのに気づく。
「まさか、さっきの人の骸骨と関係あるのか」
と聞くが、何も答えない、ただ薄ら笑いでチョウカを見て、何か確信したのか1人頷き
「私はこれで失礼しよう、また会おうでは無いか、同じ選ばれし者よ」
そう言い残し一瞬で目の前から消える。
「しまった、逃げられたか」
もう、相手の気配も感じれなくなっており後ろにいた骸骨も地面にバラバラに散らばっていた。
さっきの出来事もあり、より警戒心が強くなるチョウカ
さっきの軍人服の男の選ばれし者という言葉も何か引っかかっていてモヤモヤしていた。
すると、また人の気配を感じすぐ小刀を出し気配のするほうに石を投げる、と
「うぉ、危な!」
と気配のした木の上から人の声がした。
「そこに隠れている奴、今から貴様の命を狩らせてもらう!」
と木に向って小刀で切りつける、魔力を込めていたため木はあっという間に縦に真っ二つになった。
すると、木の影から人影が飛び降りてきた。
その人影の正体は黒いチャイナ服のおカッパ頭の男性だった。
「だから危ないっていてるだろ?」
と半ギレ気味に行ってくるおカッパの話も聞かず、チョウカは攻撃する。
「ちょっ、待って待って」
チョウカは耳にも入れずひたすら攻撃をする、相手も攻撃されるにつれ、言っても分からないと思ったのか、腰からヌンチャクを出しチョウカの横腹にヌンチャクを当てた。
「いだ!」
横の腹を抱え座り込むがずっと睨み続けるチョウカ
それはまるで、恨みがこもったような殺意の目、いやそれ以上のものを感じる。
おカッパはチョウカの目を見て言った。
「お前も誰も信じれない奴なのか」
と唐突な事を聞く、チョウカはその質問を質問で返した。
「そういう事を聞くお前も人が憎いか」
おカッパは何を思ったのか分からないが無言で頷き
「お前も反逆者って訳か」
と勝手に納得する。
そんな、おカッパの言葉を聞いたチョウカは
「反逆者?私はただこの世にいるすべての人間が嫌いなだけだ。」
と言った、おカッパは何故か笑い出す。
「何がおかしい!」
と小刀をおカッパに向けキレる。
「すまんすまん、まさか全ての人を憎む人がいるとは、何かスゲーと思って」
とおカッパは言うと
「私は人じゃ無い」
とチョウカは答えた。
当然おカッパはえっ?となったがチョウカはおカッパの前で羽を出した。
「面白い魔法を使うもんだな」
とおカッパが言うと
「まだ信じれないか」
そう言ってチョウカは徐々に姿を変える。
「えっ嘘だろ」
おカッパは驚いた、目の前には毛のような物が生え複数の目が集まり一つになっておりお尻には針がある。
正しく、巨大な蜜蜂となっていた。
「私はミツバチだ。」
そう言うと
「その、ミツバチって何だ?」
と驚きの答えたが返ってきた。
「ミツバチを知らないのか!」
おカッパの様子を見ると、最初は驚いていたが、怖がる事もせず、殺意を向けるわけでも無い、ただ面白い物を見るような感じだった。
「驚いた、お前本当に人間じゃ無いのかよ」
何だこいつは、ミツバチは今までとはまた違った人間の反応にただ戸惑いしか無かった。
でも、人間を恨まない理由にはまだ程遠いのだった。
「なーるほど、人間はどんな生き物にも酷い事するんだな、俺も人間だけど」
とつい、ミツバチはこのおカッパ頭の男性 リー・ヌンチャ に今までの事を話していた。
「お前の事を信用した訳では無いからなただお前が他の奴と違うと思って・・・」
リーも茶化すように、照れるなとか言ってくるがチョウカは必死に弁解する、まぁ裏目に出てしまっているが
そして、話し終えた後リーがチョウカに提案をする。
「なぁ、2人でこのふざけた人間の争い終わらせないか」
とチョウカは
「それはこの世の人間を全て殺すという事でいいんだな?」
すると、リーは
「半分違うかな、俺が憎い人間は戦争を起こす人間だ、特に上に立つ者」
とリーはさっきとは違い殺意に満ちた目をしていた。
「だが、ほぼ目的は同じだな」
とチョウカが言う、すると、リーは
「じゃあ協力してくれるのか」
と言うとチョウカは首を横にふり
「お前は人間だ、私のターゲットでもあるいつお前を殺すか分からんぞ」
とチョウカはリーに言ったがリーは
「何言ってんだ?協力すると言っただけで仲間になろうとは言ってない、これじゃ駄目か」
と言うとチョウカはクスッと笑い
「どうなっても知らんぞ」
と答えた。
ミツバチは初めて人間の中にもいい奴がいると知った、でも知っただけでありまだ憎しみや恨みは消えない
だって私の体はその憎しみを確実な者にした張本人の体
この体でいる以上人間への憎しみはミツバチからは消えることは無いだろう。
そして今ミツバチはリー・ヌンチャという男と協力して人間絶滅計画を実行の1歩を踏み出したのだ。
ミツバチは憎き人間の全滅
リーは戦争を起こす、国王や戦争に参加する人間を消す
この2人は互いの復讐を果たしたらお互いを
「殺すと誓った。」
続く
読んで頂きありがとうございます。
次回、チョウカとリーはとある作戦を実行する準備の話の予定