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生まれ変わりそれは人間  作者: ラルス
第1章 目標を忘れ再び思い出した主人公の覚悟とは
7/15

第1章 番外編 最強の軍人

続いて番外編です。

と言っても第1章はまだ続いているので、これも話数に入れたい所でしたが、あえて番外編にしました。


 これは、スズメバチと同じように、異世界転生した者の話。

 彼もまた、例外の能力を持つ選ばれし者だった。

 

 

 マイ帝国、ここはそう呼ばれる国で半数以上が軍人の住む戦争国だった。

 そして、その軍人の中に彼はいた。

 名前はトーマス・ナイズド

 

 

「何?新入りだと?」

 とタバコを咥え、眉間にシワを寄せて喋る、この偉そうな男は対帝国軍、大隊長である。

「はっはい、何故が上からはその者を今回の戦線を仕切る大隊代理をするとの事です。」

 と大隊長の前で緊張気味に答え

「今、その者を連れて参ります。」

 と部屋を後にする。

 大隊長はタバコの煙を口から蒸気のように吹き散らし、今回の戦場の地図を見て、ため息をつく。

「どうせ上のヤツらは、今回も負けると見越して、新入りを大隊代理などにしたのだろう。」

 そう呟く大隊長の後ろからいきなり若い男性の声がした。

「誰だ!」

 と慌てて部屋の入口の方を向くとそこには若い青年が軍人服を着て立っていた。

「これは、失礼いたしました。今回大隊長代理主観を担当させていただきます、トーマス・ナイズドと申します」

 のまっすぐ綺麗な敬礼をしながら自己紹介をしたトーマス

「ほぉ、貴様が大隊代理か」

 とさっきまで慌ててた事を無かったかのようにタバコを吸いながら済ました顔をしていた。

「対帝国軍の大隊長ともあろうお方が、私のような新入りに任せようとは」

 とちょっと挑発気味に喋りだすトーマス

「私が指示したのではない、上が決めた事だ。」

 とトーマスの挑発に動じず、言葉を返す。

「では、この戦線で勝ち抜いたら、私が改めて大隊長という事になるのでしょうか?」

 とトーマスはまるで大隊長の座を狙っているのか大隊長を試すように次々に挑発し始める

「トーマスと言ったな、初めて入っていきなり大きい役を貰ったからと言って調子に乗るなよ」

 と大隊長は怒りを抑えながらトーマスに言い返す

「すみません、調子に乗りすぎました、私はこれで失礼します。」

 そう言ってあっさり部屋を出ていく。

「アイツ、部屋に上がった時全く気配を感じなかった、何者なのだ?」

 大隊長はさっきの出来事を思い出しつつトーマスに危険を感じた。

 

 

 そして戦争当日、相手の帝国軍も数億の軍人が対帝国軍の数千万の兵を脅かすかのように縦に並んでいる。

 対する、対帝国軍は点でバラバラでもう既にこの状況で負けは決定しているかの様だった。

 そして、一斉に銃を打ち始める中には銃剣で切りかかる部隊もいた。

 そしてほぼ対帝国軍の部隊は全滅に近づいていた。

 そして遠くから戦場を見上げる大隊長と対帝国軍の帝国王はほぼ諦めたかのような顔で

「今回も負けだな、まるで人をゴミのように捨てている気分だ。」

 そう、大隊長はため息をつく。

 帝国王は静かに、大隊長に刀を振り下ろそうとしている。

 大隊長はそれには気づかなかった。

 突然の出来事にもう切られた時には遅かった。

 大隊長の軋む視界には帝国王の目が青く光っていたと。

 

 

 戦場も一変していた。まさかほぼ全滅寸前だった対帝国軍は帝国軍を追い詰めている。

 それをこれまた離れた場所から見ていた帝国王は驚いていた。

「なんだ、何故アイツらさっきまで倒れていたのに」

 そう、さっきまで銃で撃たれたり、銃剣で切られて倒れた筈の対帝国軍の部隊は急に立ち上がり次々と人が変わったかのように帝国軍を圧倒しているのだ。

「やばい、我は逃げるぞ」

 と他の見張りの兵士が、外は危ないと止めるが、帝国王はもう混乱して、冷静な判断が出来なくなっていた。

 そして帝国城の廊下を逃げるように走る帝国王は目の前から、先程の部隊が近づいているのを見て

「ひぃ!」

 と声を上げ、元いた道に戻ろうとした時、いきなり目の前に青年が現れる

「ぎゃあああ、殺さないでくれ!」

 と腰を抜かし、必死に叫ぶ。

「帝国王ともあろうお方が何をそんな弱音を」

 と青年は腰に付けた小さい箱を開け中から針のような物をだす。

「なっ、何をするつもりだ!」

 と帝国王は青ざめた顔で青年を見る、青年はニヤリと笑い

「何って貴方をころすんですよ?」

 と当たり前だろと言わんばかりにその言葉を口にし、帝国王に針を投げる

「いだ!」

 思ったよりもかなりの激痛に帝国王はもがく、そして青年を睨むが、よく青年を見ると背中から羽のような物が出ており、目は青く光っていた。

 そして反対を振り向き、対帝国軍の部隊の目も青く光っているのに気づく

「まさか貴様、死体をあやっ……」

 と操ったいるのかと言いかけて視界がボヤけ意識を失う。

「もう、毒が回るとは弱いですねぇ」

 そう言って最後の帝国王の首にナイフを突き刺す。

「さぁ邪魔な奴らは死んだ、これからは私が新たな帝国王として他の国をとりましょう」

 目は青色から茶色に戻ると、動いていた部隊はドミノのように崩れ倒れる。

 

 

 そう、これはまだ、語られていない3人目の主人公の話しの1部でしかない。

 果たしてトーマス・ナイズドとは何者なのか

 第1章 番外編 完

二章の主人公を予定していた、トーマス・ナイズドの話でした。詳しくは二章で語られます。

次回は予定通りミツバチの話を書きます!

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