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生まれ変わりそれは人間  作者: ラルス
第1章 目標を忘れ再び思い出した主人公の覚悟とは
6/15

第1章 4話 2人の蜂

やっと投稿できました。

病気やら何やらで頭が回らなかったので時間がかかった〜(泣)


 現場に着いた雀蜂(スズメバチ) (ショウ)花鳥(かちょう) 風月(ふうげつ)天真(てんしん) 爛漫(らんまん)は辺りが残酷な状況に唖然としていた。

 無残に引き裂かれた体があっちこっちに転がっておりそれはどれも武士や警備隊の遺体だった。

「村の住民に被害が及ぶ前に早く見つけなくては」

 と悲しげな顔をして言う風月、きっとこの遺体のみんなは風月の弟子達なのであろう。

「誰か!助けてくれ」

 と向こう側から男の叫び声がした。

「まさか、村の住民にまで!」

 と風月は走って向かっていく

「風月!ちょっと、罠かもしれないのよ」

 と爛漫も後を追う、それについていくショウ

 ショウは思った、何故この人達は殺されなければならなかったのかを

 

 叫び声のした方では男が、武器を持った女に襲われそうになっていた。

 ショウと爛漫が辿り着いた時には風月がそっちに向かって走って行くのが見える。

「人斬り、許すまじ!」

 と黒い刀で女に向かって切りつけるが、見事に相手の小刀で防がれ、女は風月に蹴りを入れようとする

 それも、風月は見事に手で受け止める。

「やっとましな奴が現れたか」

 と人斬りと思われる女はもう片方の手に持っていた小刀を出し、両手を塞がれた風月に切りかかる。

「不味い!」

 と風月は、刀に力を込めて魔力を放出し、風を起こす。

 女もそれに気づき、危険を察知したかのように後ろへ下がる。

「間一髪と言ったところか」

 と風月も冷や汗をかきながら相手と睨み合いが続く。

 その戦いを見ていたショウは、魔力で羽を出し、

「風月の助太刀に行く」

 と言って瞬間的に相手の場所に移動した。

「えっ!いつの間に!」

 爛漫は驚いた顔でショウを見る。


 ショウは移動したと同時に相手に切りかかるが、見事に小刀で受け止められる、そして風月も続いて攻撃するが、女はすぐにショウを弾き返し胸ぐらを掴んで、そのまま風月にショウをぶつける

 ぶつかった2人はそのまま地面に叩きつかれ、すぐに女は2本の小刀で切りかかって来た。

「させるかぁ」

 とショウは刀をすぐに振りぎりぎり、相手の攻撃を受け止めるが、急だったため力が入らず押され気味になる。

「本当に不味いぞ」

 と風月はまた刀に魔力を込めて風を起こす。

 相手もその風に押され力が抜ける

「今だ!」

 と風月の掛け声に合わせショウも力で押し相手を突き飛ばす。

「おっと、強い…ていうか2対1とか卑怯じゃね?」

 と相手はまだ余裕な顔で言ってきた。

「お前は何者だ、何故人を殺す」

 とショウは女に質問した。すると女は急に笑いだし、収まった所で

「あぁ、私は 蜜蜂(ミツバチ) 蝶香(チョウカ)目的は人類の絶滅かな」

 とどす黒い笑顔でそう答える。

「人類の絶滅だと、それはお前になんの得があるのだ?」

 と風月が質問すると、チョウカはため息をついた後

「復讐だよ」

 と答えるが、何に対しての復讐か分からないため風月は

「答えになっとらん!」

 と怒り気味で言い刀を振る、それを避けたチョウカは背中から羽をだす。

「あれは、ショウと同じ能力か!」

 風月は驚いた様子でショウを見るがそのショウもチョウカを見て驚いていた。

「まさか、チョウカお前って!」

 ショウは同じように背中から羽を出し一瞬でチョウカの目の前まで移動して刀を振る

 それに対してチョウカも自分と同じ羽を出したショウに気を取られとっさに避けるが肩を軽くかする。

「その能力、まさかお前も人間では無いという事か?」

 チョウカの質問にショウも質問で返す

「そう言う、お前もそうなのか」

 チョウカはいきなり笑いだす、その様子を見たショウは怒った感じで言う

「なら、何故人を殺す!復讐って何なんだよ!」

 と言うとチョウカはヘラヘラした顔で

「あのさぁ、逆に聞くけど何で人間の味方すんのあんたは、アイツら私達虫を散々殺してきたんだよ?」

 そして目つきの変わったチョウカは

「なら、せっかく人間になったんだ今度は虫が人間を殺す番だろ?」

 と殺意むき出しの顔で言い放つ、互いに違う目線で人間を見る二人

 蜂同士であっても結局

「敵同士って訳か」

 そう、呟いてしまうショウ

「なら、お前も人間の味方って事で殺すわ」

 とチョウカはショウと同じ瞬間移動で背後に周り小刀で切りつけるが

 ショウは手を後ろに回し刀でチョウカの攻撃を受け止めていた。

「死角からの防御だと」

 明らかに見えてない、角度での防御、普通なら運試しと言っても過言ではないだが、こうも綺麗に止められると

「虫の直感ってやつか?」

 チョウカはショウに聞くがショウは振り向かずただ無言を押し通す。

「さっきから黙ってたらわかんねーだろ!」

 と蹴り飛ばそうと足を出したが刀を持った反対の手でまた受け止められた

「なっ!」

 明らかに分かってて攻撃を受け止めている?おかしい

 そう思いまた瞬間移動で距離を取ろうとしたら、

「しまっ!」

 チョウカか、やばいと思ったが少し遅かった、腕を捕まれそのまま地面に叩きつけられる。

 二人は羽を使っての移動を繰り返していたため、途中から空中戦となっていた、そのため、高いところからの叩きつけだったのでかなりの衝撃がチョウカを襲う。

 そして、ショウは瞬間移動でまた、チョウカの目の前に現れ攻撃をしてきた。

 チョウカの目に映るショウの姿は殺意に満ちた顔だった。

 多分我を忘れているであろうそのまま何も出来ずショウが刀を振り下ろすのを待つ。

 

 

 一方、瞬間移動に追いつけず2人を見失う風月と爛漫は

「ちょっ!何あれ、あんな凄い能力持ってるなんて聞いてないんだけど!」

 と息を切らしながら言う爛漫

「1体どこまで行ったんだあの2人は」

 と風月が当たりを見回すと上から人が落ちるのが見える。

「あれって辻斬りじゃない?」

 風月も爛漫のその言葉と同意見だった。

「行くぞ」

 その掛け声で2人はその場に向かう

 

 案外近くにいたようで二人がその場に来た時、ショウが刀を振り下ろそうとしていた。

 風月はショウの様子がおかしい事に気づき走ってその場に向かう。

 そしてギリギリの所でショウの動きを止め

「まて!まだそいつの目的を聞いてないだろ!」

 と止めようとするが、ショウはまるで自我のない獣のようにひたすら風月を振りほどこうとする

「いい加減にしろ!」

 と暴れるショウの首を刀の持ち手で叩き気絶させる。

「説明してもらおうか?チョウカとやら」

 風月がチョウカに話しかけようとした時にはチョウカはいなかった。

「逃がしたか!」

 もう周りを見渡してもいない、いや瞬間移動という技がある時点で見つからない事はわかっていた。


 そしてこの一連の事件はショウの今後を大きく左右する事になろうとは、それはまた別の話し。

 

 第1章 第1部完

実はこの後番外編も出来上がってるので投稿します。

読んでいただけると幸いです。

この話の続きは、ミツバチが主人公で話を進める予定です。

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