第1章 3話 復讐者ミツバチ
第3話投稿です!
今回は、二人目の主人公のお話です。
人間とは時に理不尽である。
とある女子高では、虫で遊ぶというおかしな事が流行っていた。
本当に何が流行るか分かったもんじゃない。
そしてその女子高生の犠牲となった、アリ、カナブン、セミ、他
どの虫たちも遊ばれ死んでいった。
そしてとある1人の女子がほかの子に話す。
「あのさぁ、みんな、怖がって遊んでない虫いるじゃん」
そう切り出すと他の子も
「えっ?マジで言ってんの!」
と少し強ばった顔をしながら言う。
「良いじゃん、ムカデとか毛虫とか行けたんだから、蜂でも遊べんじゃね?」
そう言うと、他の子達は顔を合わせ意思を共有したかのように頷く。
「私達パスで」
そう言うと
「分かった、私1人で行ってくるわ、まぁ明日結果教えてあげる」
と笑いながら話すが、他の子は無言で、話を流した。
そして下校途中、さっきの子はミツバチを飛んでいるのを見つけ
「まぁ、本当はアシナガとかスズメが良いけどまぁ手始めにミツでいっか!」
と花の回りを飛ぶミツバチにいきなりポケットから出した香水をかける。
だが、ミツバチは気にして無いようで
「じゃあとっておき、御見舞してやるか」
とバックから防虫スプレーを出す。
そしてミツバチにスプレーを吹きかける、ミツバチは怒りを表したかのように女の方を向き、ブブブと羽を鳴らす。
「まぁ、防虫スプレーだから、流石に死なないか」
と笑いながら言う
そんな女を怒るかのようにずっと羽を鳴らすミツバチ
「ブッブブッブうるせーな!」
とまた同じ防虫スプレーを吹きかける、確かに殺虫スプレーのように相手を殺すほどの効果はないが、ミツバチも少しふらつきを見せる。
「ザマァ!」
とミツバチを指さして笑うと、何かバイクと似た、でも少し高い音が聞こえる。女はその方を向くと
ミツバチの大軍が女に向かって飛んできたのだ。
「はぁ!?何あれ、やば...」
一足気づくのが遅かった、ミツバチは女を包むように体にまとわりつく、女も必死に抵抗するが
「いだ! 痛い、がァ」
体のあちこちを刺される、刺される度に激痛が走る、そして指してきた蜂の数匹は、死んだようにころりと落ちていく。
「クソがァ」
と女はバックの中から殺虫スプレーを出す。
そして自分の体に吹きかける。
「いい加減に」
と殺虫スプレーを掛けても、倒れない残りの蜂達が今度大きく口を開けて喋ろうとした女の口に入り込む
「嫌ぁぁぁぁあ」
と口に入り込む蜂と中で刺されているのか口の中が物凄い激痛と痺れが起きる。
そんなのに耐えられない女は口に殺虫スプレーをツッコミ一気に噴射する。
「あぃったか」
と呂律が回らなくなった女は口から出てくる蜂の死骸を見て笑いながら言う、まだ体にまとわりつく蜂は少しずつころりころりと落ちていく。
そう、ミツバチの針は内蔵と繋がっているため、相手を指し時一緒に針と内蔵が抜けてしまう事があるらしい。
「はぁ、はぁ」
と女は苦しそうな顔をしてその場にしゃがみこむ、そして目の前を見るとまだ一匹ミツバチが女を見るようにいた。
口も腫れた女は、喋れなくなっており、ミツバチを睨みながら殺虫スプレーを向け引き金を引く
と同時にミツバチも彼女に向かって針を向けまっすぐ飛ぶ。
後から蜂と戦っていた女のクラスメイトが救急隊員を連れて、女のいた場所に来たが、そこにはからの防虫スプレーと殺虫スプレー、そして大量のミツバチの死骸だけ残っており、彼女の姿はどこにもいなかった。
「あぁ?ここはどこだ?」
と女は目を覚ますと荒れた高野にいた。雨が降った後なのか周りは水たまりが沢山出来ていた。
丁度横に水たまりが出来ており、自分の姿が映る。
「こいつは、私を殺そうとした女」
そう言って、怒りをあらわにするように水たまりに向かって殴る。
その殴った時にすぐ自分の手を見る
「どういう事だ?これって人間の手じゃねーかよ、て言うか今私は人間の言葉を話しているのか!」
と今気づいたのか今の状況に驚くがすぐに冷静になる。
するとどこからか声がする。
「またしても、体とは異なる者が選ばれたか」
と少し嫌そうに聞こえてくる。
「誰だ?人間か?」
と言うと
「人間...とはまた違うかな、人間の言葉にすれば神という存在にあたるであろう」
と答える。
「神...」
とつぶやき、少し考えた後、質問をする。
「ここに私を連れてきたのはお前か」
そう言うと
「いかにも、まぁ正確にはその人間を連れてきたのだが不都合があってな、こういう形で君が連れてこられた訳だが」
と神は答える。
「私は何をすればいい?と言うか人間から元のミツバチに戻して欲しいのだが」
そう、神に言うと
「それは無理だ、お前さんの元の体はもうここには存在しない、つまり元には戻れないのだよ」
そう言うと、ミツバチは怒ったのかまた地面に向かって拳をぶつける。
「なぁ、人間って以外に賢いよな」
そうミツバチは神に言うと
「それが、どうしたのだ?」
神がそう返すと、ミツバチはニヤリと笑い
「なぁ、選ばれた者はこの世界を救うのが目的なのか?」
さらに質問を投げかける
「いや、特に決まりは無い、目的は選ばれた者に決定権がある。」
それを聞いた、ミツバチはいきなり大笑いをする。まるで悪役が勝利したかのように
「決めた、私はこの人間の体でこの世界の人間を滅ぼす!そして最後自害して本当に人間のいない世界を創ってやる!」
そう神に向かって叫んだ。
「ほぉ、最後自害とは」
そう、つぶやくと
「私も人間になっている、全ての人間を滅ぼすんだ当たり前だろ?」
そう、つぶやきにも答えをかえすと神は
「なるほど、今回の選ばれし者もなかなか面白い奴だ、ならお前にはこの世界に必要な物を渡そう」
そう言うと空から白い光が降りてきて武器などが目の前に現れる。
「2本の小刀と着物か...」
そう言って着物に着替え、2本の小刀を両側の腰につける
「なぁ神、お前は空から喋ってるみたいだが、もし会ったとき人間だったら殺すから」
と神に向かってそう言うと
「そうか、もし会ったらよろしくな」
と少しからかうように言って、気配が感じなくなる。
「神...」
そう、神の事を未だに信用していないミツバチはつぶやいた後、荒野をひたすらまっすぐ歩く。
とある村に辿りつく、そこには人間が沢山いた。
ミツバチ事、名前を変え 蜜蜂 蝶香は、門番に近づく
「今日は客人が多いな、さっきも見知らぬ旅人がいたが、今度は綺麗な女がこっち来るぞ」
と門番は二人いて、二人してダラダラとやっていたら、突然の事だった、話しかけていた門番の首が消えたように、飛んで血が噴水のように吹き出る。
「うぉおわ」
驚いて腰が抜けた、門番は逃げるまもなく、腕と足を切られる。
「ぐぁぁぁぁぁあ」
あまりの出来事に門番は叫び苦しむそして、飛び飛びの意識の中、女が両手に小刀を構え不気味な笑みを浮かべているのを見てそのまま意識を失う。
門番の周りは門番の血が水たまりのようになっていた。
そして、女、ミツバチがつぶやいた言葉は
「あっけないな」
続く
読んでいただきありがとうございます!!
ミツバチの登場そして次回はスズメバチとミツバチの対決の予定。
なんか自分は3人目を出すまではなかなか苦労してるな早く3人目の主人公出すまで話を進めたい!!