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午後
「お金持ちなら絵画が沢山あるのじゃないの?」
庭先にでんでん虫がいる。
紫陽花も咲いている。
良く行き届いた庭のようだ。
「なぁ…このピンク色の傘。あいつ…分かって居るのかな…」
「あぁあいつ。蠍座で盗人だからな。隠したがるよな」
「ここに置いとこう ぜ」
リーダーは押し黙り。ジッと紫陽花を見つめ。「…俺はここに残るわ」
突然、雨が降り出した。
そこには一枚の絵画が飾ってあった。
「これ、あなたが描いたものなの?」
「いいえ…」
外の天気が崩れ始めてきた。
俺たち3人組はこの店の女性の秘密を暴き、彼女に借りを返す為。裏口からこっそり中を拝見しているだけだ。
リーダーがいう。
「女性は一体何者なんだ?」
参謀がいう。
「きっと…占いを家業にしていると噂がたっているから大金持ちじゃないの?」
子分がいう。