第一話:プロローグ
やっちまった! 始めちまった!
どないしよう……!
なんて今更後悔してもしょうがないですよね!
はい、皆様お久しぶりでございます。
マーボーですよ~!
今回はまさかのオリジナルファンタジーという事で……。
ほら、あれです、日頃の○○シナリオから脱出したかったんです。
そんな安易な気持ちから生まれてしまったこの小説。
まぁ軽い気持ちで読んでみてください。
では、はじまりまーす!
因果ってなんだろうか?
どこぞの書籍の中でこんな能力があった。
――因果を書き換える能力。
なんだそりゃ?
そんな能力、もはや最強なんてものじゃない。
チート中のチートだ。
だけどそんな能力にはそれだけのハイリスクがあるわけで。
使った方がいいのか、使わない方がいいのか悩んでしまう。
――チート。
そんな物に頼るのは、本当の強さと言えるだろうか?
否、そうとは言えないだろう。
そんな紛い物の強さなんていらない。
俺が本当にほしい物は純粋なる強さだ。
だから俺は、何があってもこんな能力には頼らないし、発動もしないだろう。
――そう思っていた。
◇◆◇◆◇◆◇
――いったい、どこから来たのか?
―――ソイツらは何のために現れたのか?
……残念ながら答えられるのは後者のみ。
「世界を……人類が頂点に立っているこの世界を……征服するため……」
そうなのだ。
この世界は、突如として現れた悪魔・魔物達によって一度滅びた。
こちらもあらゆる武力を駆使して対抗するも、呆気なくその理不尽な力に翻弄されてしまう。
最終的には核までも持ち出したが、人類の捨て身の攻撃は全く相手には効かなかった。
こうして、俺たちの戦いは敗北という名の結果だけを残し、幕を閉じた。
――それから数年。
人類にもチャンスがやってきた。
悪魔や魔物が停滞したためか、この世界にある一つの力が発生するようになったのだ。
そう、魔力だ。
魔力は人々にも影響を及ぼしていった。
その効果は老若男女問わず、人外とも言える能力を付与していく。
中には能力に目覚めない者もいたが、そこに差別は生まれなかった。
今は人類同士で争っている猶予なんてないからだ。
この力を使って、アイツらを倒せるかもしれない。
人々が考えるのはこの事だけ。
人類はお互いに手を取った。
世界各地から強力な能力に目覚めた者達を集結させ、再び、今ある最強の戦力を悪魔達にぶつけた。
結果はまたもや惨敗。
それはそうだ。
こっちは魔力という物に触れて間もない。
一方で、向こうは能力の全てを知り尽くし、行使してくる悪魔達だ。
勝てるわけがない。
微かな希望にすがり、人類は結果を早急に求めすぎたのだ。
それにより、人類は更に追い詰められる。
『強力な能力者は悪魔の配下に下る、または惨殺処分』
唯一の希望であった最強の能力者は全滅。
中には配下に下る者もいたが、それ以外は魔物たちの血肉となってしまった。
こうして人類は二度目の敗北を機に、大切な戦力と勝利への道を失ってしまったのだった。
◇◆◇◆◇◆◇
「………………」
遠山 一輝は目を覚ました。
時刻はまだ四時半。
学生である彼が起きるにはまだ早い時間だ。
「……なんか変な夢を見ていた気がする」
上半身を起こし、寝惚け眼を擦りながら欠伸を一つ。
ぼぅっとする頭を無理やり働かせるようにブンブンと横に振る。
しかし、やはり眠気には勝てないようだ。
「ふわぁっ……! んっ、寝るか……」
ベッドに身を沈め、再び夢の中へと逃避するように眠りにつく。
これから先に巻き起こる戦いの日々への休息を取るように、その日は遅刻寸前まで爆睡し続けていたのだった。
はいどーも、お久しぶりですね。
この度は読んでくださりありがとうございます。
何か感想やアドバイス等があれば、ぜひお聞かせください。
では、ノロノロと更新しますが、今後もよろしくお願いします。
ちなみに同時進行で、新作の百合の話も書いています。
近いうちに更新しますので、そちらもよろしくですよー!
つか、どうしてこうなった?! と日常物語も書かなくては……!
では、また次回おあいしましょーね!