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佐藤は好きだったお店が消えていて唖然とした事がある

「やっと辿り着きましたよ~パックの町ですよ。ポワールは初めてだね、ようこそ!」


 ただ今三月。アテナの町からパックまで二か月もかかってしまった。なぜなら信じられない程に強盗が沸いて出て来たのだ。あ奴らはイナゴか何かか?蝗害かよ?


若干興味があったのでパンイチ共に理由を聞いてみたら、今年は大雪に長期間見舞われてお金も食べる物もなくて南に南下して強盗をしていたと言われた。何だか可哀そうな気もほんの少ししたので裏社会には売らず、ギルドに引き渡した。


そんな感じでシュクルは北にいる家族が心配だった。


「よし、家に帰るぞ!家族が元気だといいが⋯⋯」


見慣れた道をゆく。パックの町は所々雪がまだ残っていた。


「⋯⋯あれ?あれ~?」


自宅に着いたはずだが家が無い。これは夢だろうか。


「えぇ?道間違えた?でも見慣れた魔井戸があるし、私が穴を開けた物置もあるな」


だが肝心の母屋が無い。シュクルは途方に暮れた。


「プシュ(疲れたよ)」


「そうだよな、とりあえずギルドに行こう。ポワールは厩があるから預けて、詳しい事情を聞くか」


まさか借金でもして土地を売ってしまったのだろうか。今家族は何処に住んでいるんだろう?⋯⋯ まさか攫われた?家泥棒が家を持ち去ってしまったのか?魔法か?


シュクルは元来た道を戻りギルドに向かった。


「こんにちは~」


「あれ?シュクルさんじゃない。大きくなったわね!おかえりなさい」


受付のお姉さんに挨拶をしてポワールと荷台をギルドの裏に回した。


「あの、私の家族であるラ・パン家はどこでしょうか?」


「え?家?」


お姉さんは何も知らなかった。さてどうしたものか⋯⋯そうだ学校に行こう。


ニーチェはギルドの訓練場に少し生え始めている草を食べていてもらって、私は学校に向かった。


「授業中かな?静かだな。所で私って何年生だった?困ったな、教室がわからない⋯⋯」


外から覗く。生徒が小さいから違うな、次の教室は誰も知らないから違う、次も違う⋯⋯


「ここは⋯⋯ウッソ?!」


銀色うさ耳女性が先生をしていた。シュクルが驚いて動けずにいるとその女性が窓を開けて話しかけて来た⋯⋯


「シュクル帰ったの?あなたここで何をしてるのよ?」


「そのセリフすべてお返しします。母よ」


呆然としている間に授業が終わり、母とノエルとクラリスがやって来た。


「クラリスとノエルが可愛い。最近は臭そうなおっさんばかりだったからな。我が母も驚きの美しさだ。こりゃ一瞬で攫われてしまうな⋯⋯」


「あなた随分と成長したわね。驚きよ」


ノエルとクラリスの頭が私の肩にあった。どうやら私は異常に成長したらしい。


「お帰りシュクル!」「僕より大きいねシュクル!」


「おぉぉ!天使だな!おや?天使の羽は何処に忘れてきたんだ?母のお腹か?取り返してこようか?」


「あなた何言ってんのよ。全く」


そして家に行ったら家が無くて驚いた話を伝えた。やはり今年はかなり厳しい冬だったそうな。


毎年冗談で雪の重みで家が潰れちゃう~と笑っていたが、本当に豪雪で家が潰れたらしい。幸いけが人はでなかった。そして瓦礫を放置しておくのも危険なので、家の木材は薪として使い、まだ使える家具や物は物置に仕舞ったそうな。一家は始めこそ物置で生活をしていたが、穴から風が入り外と変わらぬ極寒なので町の貸アパートに移ったらしい。


「穴⋯⋯」


そして豪雪によりパックの町は完全に閉ざされ、いつもは物流が再開するはずの時期も遅れてしまい、食料を求めて住民が寒波が緩んだ時に南の親戚を尋ねて町を出たそうな。そしてその中に学校の先生達がいた。今、母は抜けてしまった先生の代わりに授業をしているらしい。


「シュクル、今住んでいる貸しアパートは二部屋しかないの。それにあなたのベッドがないのよ。ごめんなさいね、今晩どうしょうかしら?」


「大丈夫ですよ。トーマス先生の家に行きます」


シュクルはトーマス毒草先生の元へ向かった。

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