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佐藤は平凡影薄なので女子の噂のネタにもならない

「さて~カイザーは今日何を得たのかしら~?」


「まず商会で扱っている大量の化粧品やクリームを手に入れましたよ!」


「あら!これ王都で人気の物よ~?なかなか手に入らないの!凄いわ~!お手柄よ!」


「転売しょうかな?そうだ見て下さい!ケーキもありますよ~」


「まぁ!!」


ギルド長とケーキを堪能しながら情報交換をする。


「警備船に異常は感じませんでしたね。中は狭いですし、怪しい空間も匂いもありませんでした。それに夜間は危険な場所があるので船を出せないそうです。小さな漁船位の大きさなら可能だそうですが⋯⋯」


「なるほど~なら集積場を調べましょうか~」


「そういえば今日変な魔術師に会ったんですよ!積み荷を見てたら肩を叩かれて、いきなり暴言を吐かれたんです。勿論ギルド長に教わった通り精神攻撃をして逃げましたけど、アイツ何者でしょうか?」


「ははは~精神攻撃って、そいつに何を言ったのよ?」


「悪臭付き短小フード被りな性病男って女子の間で噂になってるわよ~です」


「ははっは~!!いいわ~最高じゃない~!次は頭髪量関係で攻めるといいわよ~」


引き続き調査をする事になった。





「お!お前セリーヌだろ!ここで何してるのだ?!ここは私達魔術師団が動いてるのだぞ!」


「あら~?おチビなサバン君じゃない~?どうちたんでちゅかぁ?ママとはぐれちゃったんでちゅかぁ~?」


「私はもう二十歳だ!十分大きい!」


「大きい?おかしいわね~?噂で聞いたわよ~あなた短小でしょ?しかも脱げないフード付きで性病男らしいじゃないの」


「え?噂ってマジだったのか⋯⋯?」


私、セリーヌはシュクルが学校に行っている間にこの町の闇金を探ろうとしてたのだけれど、魔術師団のサバンに会ってしまった。この子は小さい頃からの知り合いで同じ公爵家の者だから割と砕けた付き合いをしている。


「みんな知ってるわよ~?それにそのローブのフードは薄くなった頭髪を隠すために常に被ってるって噂よ~?まさか息子まで被ってたなんてね~親子だわ~」


「?!」


この子、昔から構って遊ぶと面白いのよね~集積場にいた魔術師の話をシュクルから聞いた時、絶対サバンだって思ったのよ~


「いいわ~そのしょぼくれた顔!あなた闇金にお金を借りに来た借金男の振りをして、お金借りに行ってよ~!」


「な、なんで俺が!?どう見ても高貴な香りがするでしょ?!無理だよ!」


「噂では悪臭を放ってるそうじゃない~」


「えぇぇ⋯⋯終わった⋯⋯俺結婚出来ないかも⋯⋯」


自暴自棄になったサバンを貧乏そうな身なりにして、おとり捜査員にした。


――闇金――


「よろしいかしら?この男私からお金を借りたのに返して下さらないのよ?私もうすぐ海外に引っ越しするから困ってしまってね。だからそちらで代わりに清算してくれないかしら?借用書はこれよ」


先程作った借用書の金額はまあまあな金額設定だ。安すぎては釣れないし、高すぎては断られてしまうだろうから。しかしサバンはまだ落ち込んでるわ~いい感じね~演技に見えないわぁ~ きっと短小フード付きは事実なのね。


「なるほど。それは困りますよね。ではこちらで借金を清算しましょう。借主の名前は⋯⋯ユーゴさんですか、ユーゴさんは我々の社で新たな契約を結んでもらいます。ではこちらにサインを――」


この闇金全く私達を疑わないわね。軽~どうでもいいのかしらね?

まぁでもこれで闇金方面はバッチリだわ~へなちょこサバンは本気を出せば強いし放置して次に行きましょ~


――アテナ冒険者ギルド――


「こんにちは~討伐の仕事を探してるんだけど、あるっすか?」


よくいる女性冒険者の格好をして昔適当に作ったギルドのタグを首から下げている。 少し素行を悪そうに、だがいいヤツ風を装うのが浮かない冒険者に見える方法だ。


「魔獣の討伐ですか?そうですね⋯⋯最近少なくて。薬草採集の依頼ならございますよ。特にレーヴ草の依頼が報酬も高めですね」


「え~レーヴ草?それ焚くとよく寝れるって薬草っすよね?そんなに需要あります普通?まぁいいですけど。でも何で魔獣いないんっすか?」


「う~ん?どうしてでしょうね?このような事態は初めてで我々も困っていますよ。あ、勿論魔獣の被害が無いのは良い事ですけれど、冒険者にとっては死活問題ですからね」


やっぱりね。昨夜使い魔のポムにカイザーが手に入れた商会の商品を山盛り運んでもらったけれど、いつ結果が出るかしら?

でも化粧品ばかりでは偏るわよね。医薬品と男性が使いそうな商品も手にいれましょ~


「すみません~男が使う医薬品下さい。親父に頼まれたんだけど自分よくわかんなくて、ここにしか売ってないモヴェーズ商会の製品がいいって親父が言ってたんだけどさ」


「あ、はい数点ございますよ。どちらになさいますか?」


「わっかんないから全部買うわ!どうせ親父の金だし」


「ありがとうございます。ED治療薬三点で銅貨三枚と半銅貨二枚になります」


「⋯⋯」


うん。これでいいわね~今夜ポムにお使い頼みましょ~


後は決定的な場面を押さえたいのだけれど⋯⋯数日は無理ね~せっかくだからそれまで遊びましょ~


今頃カイザーは養成校で何をしてるのかしらね~?


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