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テーマ詩集:夜

真夜中のネゴシエイター

作者: 歌川 詩季

 思ったより、えっちにならなかったです。

 形状(かたち)名称(なまえ)がなくちゃ 愛することはできない

 あとかた残らずに消えたんだ

 墓標(ぼひょう)に咲いた花ならば 胸に(いだ)いて死ねるなら

 添い遂げられたと笑えるだろう


 そんな病んだ想い おしつけてくだけじゃまだ

 こんな()れた頬に 口づけるキスもなくて

 おれは真夜中


 月(あか)りひとつで 照らしきれる闇を

 もてあます犬 音もなく吠えるけど

 狼にはなれずに まるめこまれた牙をして

 交渉への糸口をさがす



 未来がないなら せめて懐かしく(いた)む過去を

 せがめば わがまますぎが過ぎたのか

 踊りをやめた踊り()と 舞台をおりた道化なら

 惜しまれながらとも言えたのかも


 今夜やまぬ雨に 折れた傘を突き立て

 明日も晴れぬ空に 輝かない星 数えて

 おれは真夜中


 月(あか)りひとつが 照らし尽くす闇を

 彷徨(さまよ)える犬 影だけと群れるけど

 狼にはなれずに 縄張りなき街だから

 交渉への余地などないまま

 えっちな解釈も、できると思います。

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― 新着の感想 ―
[一言]  えっちぃ解釈………。  どちらかというと物哀しい印象を受けました。  尻尾垂らしてとぼとぼ歩いているわんこな感じで。
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