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シスコンという言葉が身近に感じる人は一体どれだけ居るんだろう。
妹の舞が飛び乗って抱きついてくる。
物心着く頃から変わらない最早習性みたいなものだ。
勢いよく抱きつかれれば衝撃は来るし、なんなら痛い。
バシバシと頭を叩く。
「痛いから。もうくっつかない事は諦めたんだからせめて勢いは殺して」
「だっていち早くおねーちゃんに会いたかったんだもん！」
叩かれているのに恍惚とした表情に変わっていく妹に戦慄しつつ何とか引き剥がす。
「姉離れができる日が来るのかなぁ」
「そんな日はないっ！」
そう言ってジリジリとにじりよってくる。
「ま、まぁ、そんな事よりさ、何か変わったこと無かった？」
「変わったこと？」
「うん。先生が怒らなくなったとかさ」
「お姉ちゃん」
「なに？」
「怒るってなに？」
