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いつもより何だか疲れた気分で家に帰る。
変な人に絡まれたこと以外は普通の日だったなと思いかけるも、そもそも人が怒れないという意味わかんない状況だったことを思い出す。
試してみるかと思い玄関を開け家へ入る。
靴を見る感じ妹はまだ帰ってない。
ただいま〜と恐らくキッチンで夕ご飯を作ってくれている母に帰っている事を伝え自室へ向かう。
鞄をベットにポイッと投げて私もうつむせでベットに倒れ込む。
蛍光灯が眩しくて腕で目を覆った。
色んな事から目を逸らしているようで気が楽だった。
1階で無駄に元気な声で妹が帰還した事が分かった。
ドタドタと勢いよく階段を駆け上がる音がする。
バンッと私の部屋のドアが開けられ満面の笑みの妹が私に向かって飛び込んで来る。
「ちょ、ま、うわあああ!」
「ただいまだよ!お姉ちゃん!」
「痛いわ!」