秘密共有倶楽部

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全授業が終わって、放課後の部室棟のある一室。騒がしく引き戸を引いてはしゃぎながら入ってきたのは金髪ボブの見た目完全に外国人の市東飛鳥（しとうあすか）だ。

黙っていれば美人、その言葉を背負って生きているような女だ。

「ねぇ、3組の加藤さん椎田くんと付き合ったって！」

「あー、そうなんですね」

「興味無さそうだな！」

人の色恋は正直興味無いので、読んでいる文庫本から目を離さずに相槌だけ打つと、素っ気ない対応をしたのに楽しそうにツッコミを入れてくる。別にボケては無いんだけど。