友達に避けられるこの気持ち
七節 友達に避けられるこの気持ち
そして来てしまった気まずい、気まずい、月曜日、別に休んでも良かったのだがそれでは何かが解決しないような気がして俺は珍しく、いや高校に入って初めて遅刻をせずに登校した。
「しかし、どうやって謝ればいいんだ?学校だと何か謝りにくいな」
よくこんな1人ごとを1番前の席で堂々と言えるかというと、俺の周りには誰も居ないからだ。今この教室には人と呼べるものが存在していない、何故か?それは俺が1番乗りという哀れな称号を獲得してしまったからだ。何とこの俺が全校で1番乗りだ。昇降口が開いていない光景など今日が初だった。それはちょっとした不安に駆られる光景でもあった。
ちなみに〜今現在の時刻は
「6時27分」
のだが、我ながらなんと馬鹿なんだとは思う、しょーが無いことだ、昨日は謝ることで頭の中がいっぱいになり睡眠を取ることができず、朝を迎えてしまったのだ。
そして・・・・・暇だ。何かをしようにも宿題なんぞに回す頭はないし(無論、宿題なんぞ昨日はやらなかった)、今は夏、7月16日今週の金曜からは待ちに待っていた夏休みなわけだ。面倒な宿題はあるがそんなことは無視して遊び倒せるすばらしい連休、いや大型連休だ!!、となぜ、こんなに1人で熱くなれるのか分からぬまま話が逸れた?いや1人だから考えが逸れたと言うべきだろう。いや、それも違うか?まぁいいこの暇な時間の正しいつぶし方を考えねばならない。
1つ目の案
・寝る!
いやこれは無いだろう、当然ながら寝れない、寝れたとして起きるタイミングを間違えればせっかくこんな馬鹿みたいな時間に登校したのに意味が無い。と言うことでこれは却下。
2つ目の案
・謝罪の文面を考える!
いやこれも無いだろう。俺はろくなことを考えないあほな人間だと改めて自覚した。既にこれは昨晩実行して無駄に終わった徒労だ。はい、却下!
3つ目の案
・全てを諦め、自殺!!
まぁこれは嘘として、こんな限られた時間、人数で、できることは至極限られてしまう。こんなことを1人で考えている自分が哀れに思えてくる、ここでため息
「はぁ」
4つ目の案
・・・・・・・・・・もうやめよう、俺の中2から卒業できない思考ではこれくらいが限界だった。なぜか自分を自分で貶しめているような気分になり思考を停止させ、時計を見る。
「7時ジャスト」
そして続けて呟いた。
「誰か来た?」