表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
茜色  作者: 大空〜sora〜
11/13

回想の果て

十一節 回想の果て



「訂正する」

俺ははっきりと鬼頭に言った。

「言われたような気がする、つーか思い出した、というか思い出しかけたものをまた押し込みたいと言うか」

後ろの方のは、なぜか口から発せられた、俺の意思とは無関係の言葉だ。意味分からんし。

「それじゃ、俺の名前は?」

何しろ、うろ覚えだったんだから名前なんか間違えてるかもな、半信半疑で俺は答えてみた。

「え、と確か鬼頭流里、だろ?」

何か知らないけど、鬼頭は感服したような表情を浮かべクイズ番組でしか言わないような台詞を言った。

「・・・・・正〜解!」

なぜ、溜めた!

「やっぱり、先輩はすごいですね」

満面の笑みで言われた、何かスッゲーかわいい!

「いや、ただ記憶力が良いだけだ」

「それでもすごいですよ、と言うより千香が教えたのが奇跡みたいなもんですしね」

あぁ、そう言えば、昨日あんな時に言ったのって思い出して忘れないうちに言いたかったからか?意外と無責任だな千香。

初めて知った。

「えっと、先輩、それでさっきの・・・・」

鬼頭が話を戻してきた。そう言えば俺と付き合いたいとか何とか、言ってたな。

「あぁ、えっと・・・・・・・・」

なんて言えば良いんだ?恋愛経験0の俺はなんて答えれば良いのかまったく分からない、馬鹿野郎だった。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

30秒経過

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

1分経過

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

2分経過

気まずい、気まずい、誰か救いの手を!!

俺は必死に願った。

「キーンコーンカーンコーン・・・・・・・・・・・・・・」

来たーーーーー

チャイムが俺を救ってくれた!

このチャンスを最大限に活かさねば!

「あっチャイム鳴ったから俺教室戻るわ」

「先輩!返事待ってます」

あ〜〜俺、女の子にそんなこと言わせちゃった、ホントに俺はポンコツ馬鹿野郎だった。


まぁ、そんな感じで今日勉強になったことは『現実の恋愛はラブコメほど簡単ではなかった』

返事、どうしようか?


コメントやアドバイスよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ