表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/27

エピローグ

 庭で、子供のはしゃぐ声がする。

 真っ白な狐が、草の上に仰向けに転んだ真白の腹を鼻でつついて、その度に真白がきゃはきゃはと笑い声を上げる。

 そのまま転がっているのかと思えば、急に立ち上がって走り出し、傍に座っていた乱牙の体当たりを食らわす。「なにすんだよ!」と抗議した乱牙が真白を逆に転がしてくすぐると、そこに白狐も加わって真白と共に乱牙を追い回す。


 障子を開け放った部屋から、庭で遊ぶ3人を、凍牙はまぶしいものかのように目を細めて見ている。

 真白は大分ここでの暮らしにも慣れたようで、凍牙よりもむしろ乱牙に遠慮がない。露珠も真白に構いたがるので、大抵、露珠と乱牙が真白の相手をすることになる。

 露珠は、真白と遊ぶために以前は何故か恥ずかしがってほとんどしたことのなかった変化も、このところ気にせずするようになっていた。


 一際高い笑い声が響いて、凍牙は口元を緩ませ、視線を手元に落とした。


 くるり、と白い狐が凍牙を振り返り、走り寄ってくる。

 部屋の手前で変化を解いた露珠が、凍牙に手を差し出す。

 意表をつかれた凍牙がゆっくりと顔をあげると、悪戯に成功した少女の様な笑顔の露珠と目が合う。差し出された手を取って立ち上がると、最後にわざと強く手を引き、胸に飛び込んできた露珠を抱きとめる。

 抗議の意を込めた視線を笑顔で受け止めると、露珠も思わず顔をほころばせて笑う。


 見つめ合う銀色の瞳は、陽光と出会った大雪山の雪のように穏やかにきらめいていた。



これで1部完結となります。

初投稿で拙い文章をここまで読んでいただいてありがとうございました。

感想(読んだよ!だけでも)でも評価でもブックマークでも、リアクションがあるととても嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ